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8 15, 2019

AEDといえば、何色を連想する?
日本人が選んだのは赤色だった!

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経済産業省の調査では日本人の9割がAEDの標準マークに「赤」を選びました。なぜ、圧倒的多数で赤が選ばれたのか。AEDの「色」をひもといてみると、人間の本能との意外なつながりが見えてきました。

日本のAED標準マークが「赤」に決まった理由

AEDといえば、皆さんは何色を思い浮かべるでしょうか。実は、AEDの色はさまざま。赤色やオレンジ色、緑色、黄色などメーカーによって異なります。心肺停止した人の命を救うAEDは、公共性が高く、色・形のデザインはとても重要です。パッと目に飛び込み、言葉で説明しなくても「AEDだ!」と誰もが一目でわかるデザインである必要があるのです。
 

パッと目に飛び込み、誰もが一目でわかるデザインといえば、日頃よく目にするのは、男女のトイレや非常口のピクトグラム(視覚記号)でしょう。最初にピクトグラムに登場したのは、1964年東京オリンピック。来訪者をもてなす方法として競技種目や各種施設のピクトグラムが発案されたのです。デザイナーたちは「社会に還元するべき」との信念のもと著作権を放棄し、ピクトグラムは日本から世界に広まりました。

 

あれから半世紀以上が過ぎ、まもなく2020年を迎えるにあたって、経済産業省による案内用標準マークの改定が進められています。基本は国際基準であるISOマークに近づける方針ですが、AEDの色に関してはISOが採用する「緑」ではなく、日本独自の日本工業規格(JIS)で「赤」が採択されることになりました。

 

なぜ、日本では赤色が選ばれたのでしょうか? これは経済産業省が国内外約1,000人を対象にISO版の緑のAEDマークとの比較試験を行ったところ、日本人の約94%が赤色のAEDの文字が入ったマークを選んだことが最大の理由です。実際、国内では赤色のAEDを街中で多く見かけます。

 

つまり、日本人の多くが「AEDといえば赤色!」という共通認識で一致しており、赤色は注意や緊急性を伝える色でもあることから、新デザインの方向性が決められたものと考えられます。

赤が採択された日本のAED標準マーク

赤は「命を守るアクションの大切さ」を伝える色

あらためて私たちの身のまわりを見わたしてみると、「赤色」は消火器、消火栓、非常ボタン、消防車、救急車、パトカーの回転灯など、注意や緊急、危険などを示す色として多く使われています。

 

赤色は誘目性(目立ちやすさ・発見しやすさ)が高い色とされます。それは人間の色覚の発達とつながりがあります。霊長類は、昔は青色と黄色しか認識できませんでしたが、樹上で果物などの餌を探すために、3番目の色覚として赤色を感知する色覚が発達しました。

 

それゆえに、赤色は人々の注意を引きつける効果が絶大なのです。AEDの赤色は、人々に注意をうながすとともに、〈命を守るアクションの大切さ〉を思い起こさせてくれる色でもあるのです。

果物などを探すために発達した赤色を感知する色覚

赤いAEDが選ばれつづける理由

フィリップス社製のAED「HeartStart」は、ハートの絵が描かれた赤いケースが特徴です。その歴史は1996年にアメリカで発表された、“先駆者”を意味する「ForeRunner」から始まりました。その後、アメリカ政府によるAED普及運動によって全米で設置が進み、AEDによる心肺蘇生法を学ぶ市民が増えて、アメリカは救命先進国となりました。

 

日本においては救急医療に携わる医師たちの尽力によって、2004年7月1日から一般市民もAEDを使用できるようになり、以後、急速にAEDが普及するようになりました。以来、7月1日は「AEDの日」に制定されています。現在、フィリップスは世界103カ国、累計200万台のAEDを世の中に提供してきました(2019年6月時点)。

 

フィリップス社製の赤いAEDが選ばれつづける理由は、AEDとしてのテクノロジーはもちろんのこと、ユーザビリティ(使いやすさ)が優れていることです。音声ガイドにしたがって心肺蘇生を実行でき、約1.6kgと軽量で、落下時の衝撃吸収性や耐水性が高いことから屋外や激しい環境下での使用にも耐えうるAEDも取り揃えています(ハートスタートAED)。また、成人だけでなく小さな子どもに合わせてエネルギー出力を調整できるようになっています。

 

意識して街を歩けば、駅やショッピングセンター、学校、オフィスなどでAEDが目に飛び込んでくるはずです。AEDは「命を守るアクションの大切さ」を発信しています。AEDはいざというとき頼れる、心強い命のサポーターなのです。(文 / 麻生泰子)

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