株式会社フィリップス・ジャパンは、AI技術による循環器の機能を強化したポータブル型超音波診断装置Compact 5000シリーズ 2.0を2025年5月28日(水)にリリースします。 新生児や小児、そして体位変換が困難な患者などが多いベッドサイドでの超音波検査においても、迅速でよりよい検査を実施することが求められています。これらの背景から、Compact 5000シリーズ超音波診断装置は画質や機能を犠牲にすることなく、ポータブル性を実現することを追求して設計されています。発売以降腹部、表在、血管、整形など多くの領域でご使用いただける装置として紹介してまいりましたが、このたび循環器に関する機能を拡充し、心エコーにおける効率化と再現性の向上を追求しています。
1. 自動計測機能の搭載「Auto Measure」と「AutoStrain LV」 据え置き型超音波診断装置EPIQ/Affinitiに搭載されていた循環器の自動計測や解析機能がCompact 5000 シリーズ2.0に搭載されました。Auto Measureはルーチンで計測されている多くの項目をAI技術により自動化しており、マニュアルでの計測と比較して最大51%の時間短縮が可能であることが報告されています[1]。 また、「AutoStrain LV」は左室ストレイン解析をワンボタンで実施するほかに、Simpson’s法による駆出率(EF)の自動算出にも対応しています。これらの自動化機能により、ポータブルでありながら迅速で効率的な検査の実施に貢献します。
2. 3D経食道心エコーに対応 Compact 5000シリーズ 2.0は経食道トランスジューサX7-2tおよびX8-2tによる3D検査を実現しました。ハイエンド装置とも互換性のあるこれらのトランスジューサが使用可能で、コンパクト装置での3Dイメージングと、3D画像を使用した僧帽弁の自動解析機能「3D Auto MV」もご使用いただけます。限られたスペースにおいて正確なイメージングが必要とされる手術室やカテーテル治療などの場面で役立つことが期待されます。 新生児を含む小児の心臓または頭部の検査で使用可能な、4-12MHzの周波数帯域をカバーするS12-4セクタトランスジューサに対応しました。NICUなどポータブル性が重要視される検査でCompact 5000シリーズを活用いただけます。 [1]:Based on Philips external testing as compared to manual measurement methods. 販売名 :超音波画像診断装置 Compact 5000 シリーズ 医療機器認証番号:305ADBZX00012000 クラス分類:クラスⅡ/管理医療機器/特定保守管理医療機器
3. 小児用セクタトランスジューサS12-4に対応
*AI技術の設計にはDeep LearningまたはMachine Learningを使用しており、実装後に自動的に装置の性能・精度は変化することはありません
株式会社フィリップス・ジャパンは、ロイヤル フィリップスの日本法人として1953年に創業以来、革新的な技術を通じ、人々のより良い健康と満ち足りた生活の実現を目指しています。主な事業領域は、画像診断、超音波診断、イメージガイド下治療、生体情報モニタ、ヘルスインフォマティクス、睡眠・呼吸治療、およびパーソナルヘルスと多岐に渡ります。ヘルステクノロジーのリーディングカンパニーとして、超高齢化が進む日本の医療・健康課題解決に向け取り組んでいます。 日本の従業員数は約2,000人、約70拠点でビジネスを展開しています。(https://www.philips.co.jp)
ロイヤル フィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、革新的な技術を通じ、人々のより良い健康と満ち足りた生活の実現を目指す、ヘルステクノロジーのリーディングカンパニーです。 フィリップスの革新的技術は人々を中心に設計されています。先進的技術と医療従事者および消費者のインサイトを活用し、消費者にはパーソナルヘルスソリューションを、医療従事者とその患者様には病院や家庭でのプロフェッショナルヘルスソリューションを提供しています。 オランダに本社を置く当社は、画像診断、超音波診断、イメージガイド下治療、生体情報モニタ、ヘルスインフォマティクス、およびパーソナルヘルスの分野で世界をリードしています。フィリップスの2023年の売上高は182億ユーロ、全世界に約69,700人の従業員を擁し、世界100か国以上でビジネスを展開しています。フィリップスに関するニュースはこちらからご覧ください。(http://www.philips.com/newscenter/)