日本版レポート
より良いケアを
より多くの人へ
健康格差を乗り越えるために
日本版レポートより
日本の医療従事者は、世界の中でも長時間労働であることで知られています。 2024年4月に「医師の働き方改革」が始まりましたが、医療従事者の心身の健康のため、医療機関における生産性と効率性を向上させるため、そしてより多くの人により良いケアを提供するには、今何が必要とされているのでしょうか？
日本の医療従事者・患者は
バーチャルケアに対して懐疑的？
日本の医療従事者および患者によるバーチャルケアに対する考え方については、他国と大きな違いが見られました。オランダやシンガポールではバーチャルケアに対して「ポジティブに感じている」医療従事者や患は90％以上、また世界平均でも70％以上だったのに対し、日本では2割にも満たない結果となりました。
あなたの医療機関の医療従事者や患者は、バーチャルケアについてどのように感じてますか？
より良いケアのためのデジタルトランスフォーメーションを推進するには、医療データの取扱いと運用がカギに
日本では政府主導の医療DX（デジタルトランスフォーメーション）が推進されています。これを医療機関からの視点で見た時、「データセキュリティとプライバシー（48%）」、「データの正確性（45%）」、「プラットフォームや医療機関相互における運用性の向上（41%）」などが課題であることが浮き彫りになりました。
医療データの取扱い方の課題とは？
タイムリーで質の高い医療のために重要な役割を果たすのは？
すべての人により良いケアを提供するには、さまざまな分野において、多くのステークホルダーと強力なパートナーシップを結ぶことが必要です。日本のヘルスケアリーダーの45％が「政府」が重要な役割を果たすべきと回答しました。続いて、学会などの医療関連組織（42％）、ヘルステック企業（29％）、教育機関（28％）となりました。
タイムリーで質の高い医療のため重要な役割を果たすべきは次のうちどの組織ですか？
“患者の所在地やスタッフの稼働率、その他のリソースの制約に関係なく、医療従事者が質の高いケアをあらゆる場所で提供するにはどうすればよいのでしょうか？それが、私たちがイノベーションを通じて取り組まなければならない課題だと考えています。”
