Physiology
クイックサーベイ

Coronary physiology
に基づいたPCI治療戦略

フレームグラフ

Physiologyの基礎

 

FFRおよび iFRは、ルーチンの冠動脈造影中に、プレッシャワイヤを用いて、狭窄部より遠位の冠動脈圧と近位の大動脈圧との比率を計算することにより取得できます。抵抗が一定のとき、この比率は、冠動脈狭窄部より遠位における冠動脈流の減少を示します。

 

指標についての定義およびwave-free periodの詳細については、以下をクリックしてご覧ください。

波形のアイコン

指標についての定義

wave-free のアイコン

Wave-free period

指標についての定義

Pd Pa 血管

FFR =

遠位冠動脈圧(Pd)

近位冠動脈圧(Pa)

(最大血管拡張期)

FFR モダリティは、定抵抗の状態を得るために、血管拡張剤を使用します。

内圧の変化 = 

流量の変化 x 定抵抗

Pd Pa 式

流体力学に関するポアズイユの法則から導き出された、圧流量の関係を示す基本式

iFR =

遠位冠動脈圧(Pd)

近位冠動脈圧(Pa)

(wave-free period)

iFR モダリティは、自然な状態で抵抗が一定であるときに、心周期中の wave-free period の圧力を計測します。

iFRのwave-free periodの利点²,³,

心周期

wave-free periodの内圧、抵抗、強度

  • 圧縮波および吸引波によるノイズを最小化
  • 抵抗が一定であるため ΔP が ΔQ(流量)に比例
  • 流速が速いため判別が容易

iFR(瞬時血流予備量比)

iFRはFFRと異なり、血管拡張剤の投与を必要としません。心周期中のwave-free periodの内圧計測には、血管拡張は不要であるためです。

 

iFRはFFRと比べ、処置時間の短縮、患者の不快感の低減、費用の削減をもたらします。²,³,

ワークフローを簡素化

 

iFRは、血管拡張剤を使わず、わずか5心拍で計測が可能です。

iFR 対 FFR:同じワイヤ、同じシステム、少ない手順

iFR ワークフロー

iFR ワークフロー

FFR ワークフロー

IntraSight iFR

データに裏付けられたカットオフポイント²,³

iFR カットポイント

DEFINE FLAIRと iFR Swedeheartは、どちらも iFR群内の iFRカットオフポイントに基づき設計されています。MACE発生率はFFRと同等であり、これらの結果は、iFRの0.89というカットポイントが、4,500人超の患者の転帰データにより裏付けられていることを意味しています。

iFR カットポイント

iFR Scoutのプルバックテクノロジー

 

iFR Scoutのプルバックテクノロジーは、血管全体のPhysiology評価が可能となります。そのため、びまん性病変でも、情報に基づいた意思決定ができます。

  • 血管全体にわたる、動脈ごと、心拍ごとの内圧計測を実現
  • 各血管や個別の病変(局所性またはびまん性)の機能的重症度を判定
  • 機能的虚血部位の視認性向上
  • 手技の前、最中、後のさまざまなシチュエーションでの評価を支援(血管拡張剤不要)

iFR Scoutプルバックテクノロジー対 FFRプルバック

緑色のチェックアイコン

iFR Scoutプルバックテクノロジーの利点⁵

血管拡張剤が不要

血管全体の iFR値をシンプルに見やすく表示

FFRプルバックで観察される交絡効果を生じさせることなく、虚血に対する各病変の寄与をマッピング¹

関心領域を簡単にブックマーク

オレンジ色の x アイコン

FFRプルバックの限界

血管拡張剤のIV投与が必要

解釈が難しい場合がある

連続した病変では圧力勾配に相互依存が存在する

最初の病変の計測後、残りの病変の「更新された」重症度を評価するため、2回目のFFRプルバックが必要

血管拡張剤が不要

血管拡張剤のIV投与が必要

血管全体の iFR値をシンプルに見やすく表示

解釈が難しい場合がある

FFRプルバックで観察される交絡効果を生じさせることなく、虚血に対する各病変の寄与をマッピング¹

連続した病変では圧力勾配に相互依存が存在する

関心領域を簡単にブックマーク

最初の病変の計測後、残りの病変の「更新された」重症度を評価するため、2回目のFFRプルバックが必要

iFR コレジストレーション

iFR コレジストレーションで病変の位置を容易に特定

FFR(冠血流予備量比)

iFR カットポイント

フィリップスのプレッシャーワイヤーでは、ESCクラスIA指定などの主要ガイドラインの元、FFRと iFRの両方の計測が可能です。⁶

 

FFR 虚血尺度

FFRが0.75~0.80より低い場合は、一般的に心筋虚血に関連していると考えられます。⁷

  • FFRが< 0.75の場合は、虚血と相関関係にあり、その特異度は100%であることが、ゴールドスタンダードである3種類の試験で確認されている
  • FFRが0.75~0.80の場合は、虚血を示している可能性がある
  • FFR が> 0.80の場合は、虚血でない可能性が非常に高い
  • AUCガイドラインは0.80というFAMEカットオフ値に基づいている
    (≤ 0.80 治療、> 0.80 延期)

1. Tonino PA, De Bruyne B, Pijls NH, et al. Fractional flow reserve versus angiography for guiding percutaneous coronary intervention. N Engl J Med. 2009;360:213–24.

2. Davies JE, et al., Use of the Instantaneous Wave-free Ratio or Fractional Flow Reserve in PCI. N Engl J Med. 2017 May 11;376(19):1824-1834.

3. Gotberg M, et al., iFR-SWEDEHEART Investigators.. Instantaneous Wave-free Ratio versus Fractional Flow Reserve to Guide PCI. N Engl J Med. 2017 May 11;376(19):1813-18233.

4. Patel M. “Cost effectiveness of instantaneous wave-Free Ratio (iFR) compared with fractional flow reserve (FFR) to guide coronary revascularization decision-making.” Late-breaking clinical trial presentation at ACC March 10, 2018.

5. Nijjer S, et al. Pre-Angioplasty Instantaneous Wave-Free Ratio (iFR) Pullback Provides Virtual Intervention and Predicts Hemodynamic Outcomes for Serial Lesions and Diffuse Coronary Artery Disease. JACC: Cardiovasc Interv 2014; 12:1386-1396.

6. Neumann, F-J et al. 2018 ESC/EACTS Guidelines on myocardial revascularization. European Heart Journal (2018).

7. Pijls NH, De Bruyne B, Peels K, et al. Measurement of fractional flow reserve to assess the functional severity of coronary-artery stenosis. N Engl J Med 1996 Jun 27. 334(26): 1703-8.

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