CESTは、ごくわずかな共鳴周波数差(数100Hz)にあるプロトンを選択的に飽和させて画像化するため、静磁場B0(数十MHz)のわずかなズレでも、結果に大きな誤差が生じる。APTwイメージングでは、3D DIXON TSEシーケンスを用いB0補正を行っている。本シークエンスの利点は、3 point Dixonによる高精度のB0補正と撮像を一体化させB0不均一性に強い点と、スライスギャップなく3Dで広範囲の撮像が可能となった点である。これにより、B0不均一性に強く安定して広範囲のAPT強調像を撮像することができる⁴。