フィリップスは、明確な治療方針や効果予測を可能にする医療従事者および患者中心のソリューションを提供し、診断能のさらなる向上を目指しています。フィリップスは MR の分野において、迅速かつ完全自動化され、パーソナライズされた検査をすべての患者に実施可能にすることを使命とし、社会全体に対して責任ある活動を使命としています。
AI を使用した Smart connected imaging、最適化されたワークフロー、そして統合された臨床ソリューションにより MR 部門の生産性を向上させ、患者とスタッフの満足度を高めながら、質の高い診断結果を提供します。
MR 7700は、最先端の分子イメージングに特化した研究用システムです。プロトンのみならず、多核種イメージングへ対応可能なパフォーマンスは従来の形態学的な情報だけでなく、生体内のさまざまな代謝情報、機能情報を引き出す可能性を有しています。
販売名:フィリップス Elition 3.0T
医療機器認証番号:230ACBZX00009000
設置管理医療機器/特定保守管理医療機器
管理医療機器
ヘリウムフリーの MR 運用における次の革命です。卓越した品質の画像に対する需要の高まりに対応できるよう生産性を向上させます。この革新的な 1.5TMR システムは、AI テクノロジーの採用により非常に複雑な臨床タスクや運用タスクを簡素化して自動化しているため、最も重要な患者対応に集中することができます。
SmartSpeed は、妥協のないスピードと画質を実現した次世代の高速イメージング技術です。最先端のスピードエンジンである Compressed SENSE を採用し、受賞歴のある AI 再構成技術を MR 信号源で提供して、データ損失を防止します。
開催日時:2024年 5月 23日(木)~ 24日(金)
会場:東京国際交流館・プラザ平成(東京・お台場)
フィリップスは、5月 24日 Works in progress 2 にて多核種(Multi Nuclei)MR をお伝え予定です。詳しくは大会ホームページをご覧ください。
開催日時:2024年 6月 14日(金)11:45~12:35
会場:ウェスタ川越 第 2会場(1階 多目的ホール)
開催日時:2024年 9月 20日(金)18:00~21:00(予定)
会場:千葉市美浜文化ホール メインホール
4月 12日から 3日間、パシフィコ横浜で開催されました「2024国際医用画像総合展 ITEM2024」に出展しました。
MR 7700 は MR の可能性を広げる多核種(Multi Nuclei)に対応した 3.0T の研究機です。国内での稼働が開始し、多核種 MRI の可能性をご紹介しました。
MR 5300 では、患者中心の検査環境を加速する Smart Fit コイルを展示しました。多くのお客様がその軽さ、フレキシビリティ、撮像部位への Fit 感を肌で感じていただきました。また、MR 5300 が採用するヘリウムフリーの BlueSeal マグネットの稼働実績が全世界で 1,000台を超えたこともお伝えしました。
小児 MRI では Pediatric Coaching ソリューションを展示しました。小児患者が自宅で遊びながら MRI を学び、検査前に疑似的な検査体験を通じて理解を深め、検査中は小児用の映像コンテンツでスムーズな検査を支援するもので、多くの反響をいただきました。
その他、高速化を学習した AI アプリケーション SmartSpeed の臨床画像、定量化に期待のかかる Smart Quant Neuro、非同期・非造影 MRA の AV-TRANCE、心臓デバイス治療後の金属アーチファクト低減技術の High Bandwidth Inversion Recovery LGE をご紹介しました。
MR 7700
SmartSpeed
Pediatric Coaching ソリューション
座長:辻川 哲也 先生(福井大学 医学系部門 医学領域 病態解析医学講座 放射線医学)
2024年 2月23、24日の 2日間、ステーションコンファレンス東京にて第43回日本画像医学会 学術集会が開催され、フィリップスは 23日のランチョンセミナー 4を共催いたしました。
本セミナーでは福井大学 医学系部門 医学領域 病態解析医学講座 放射線医学の辻川哲也先生の座長のもと、「Advanced Body MRI ~新たな臨床価値創出に向けて~」と題してお二人の先生に最新のBody MRIの演題をご講演いただきました。
辻川 哲也 先生
肝臓領域における 4D-Flow MRI:新たな診断と治療へのアプローチ
演者:檜垣 篤 先生(川崎医科大学 放射線診断学教室)
4D-Flow MRI の撮像から後処理に至る基礎的技術内容、そして肝臓領域における臨床応用について自験例ならびに過去の報告を交えながらご紹介いただきました。特に、肝線維化の早期診断や肝硬変に付随する門脈圧亢進症によって発症する食道静脈瘤の破裂リスク評価は体幹部領域の 4D-Flow MRI の今後の発展が期待されます。
4D-Flow MRI を用いた門脈血行動態の評価と肝硬変の特徴的形態変化との関係を報告されました。右門脈血流量は線維化の初期に減少し、左門脈血流量は線維化の進行に伴い増加します。まず血管抵抗の影響を受けやすい右門脈血流量の減少と共に肝右葉が萎縮、その代償に左門脈血流量が増加し肝左葉及び尾状葉が肥大すると考えられています。将来的には、門脈血流量を経過的に測定することにより、肝線維化を早期診断できる可能性も期待されます。
次に食道静脈瘤の破裂リスク評価を紹介されました。静脈瘤なしと低リスクを合わせた群とハイリスク群との鑑別では、奇静脈において Flow rate 0.131 L/min の閾値で、AUC0.903、感度 100%、特異度 85.7% と報告されました。食道静脈瘤の破裂リスクを高精度に予測できる可能性が示唆されました。
(画像解析は株式会社 Cardio Flow Design の iTFlow を使用)
檜垣 篤 先生
腹部領域の AI 画像再構成技術:Ingenia 3T における SmartSpeed のインパクト
演者:小坂 一斗 先生(金沢大学附属病院 放射線科)
Ingenia 3.0T における SmartSpeed の腹部領域での臨床経験をご紹介いただきました。上腹部ルーチン検査にて従来の SENSE や C-SENSE は SmartSpeed に置き換わっており、中でも SmartSpeed AI を用いた高分解能 3D MRCP、3D mDIXON-Quant、SmartSpeed Diffusion の高画質を強調されました。
読影ビューア上に撮像時間に関する各種パラメータを表示し画像を見る重要性も触れられました。最後に「SmartSpeed は長時間労働の是正・時間意識の高い働き方にも大活躍しています!」と締めくくられました。
小坂 一斗 先生
座長:真鍋 徳子 先生(自治医科大学附属さいたま医療センター)
2023年 10月 12日に第16回Philips画像診断Webセミナーを開催いたしました。今回は「Cardiovascular MRI update -SmartSpeed の応用と 4D Flow の最前線-」と題し、自治医科大学附属さいたま医療センター 放射線科 真鍋徳子先生の座長のもと、北海道大学病院 放射線診断科 常田慧徳先生からは SmartSpeed AI が循環器 MRI にもたらす臨床的有用性を、東京女子医科大学 画像診断・核医学講座の長尾充展先生からは、フィリップスのワークステーション:ISP を用いた Cardiovascular イメージングの臨床的有用性をご紹介いただきました。
自由自在な SmartSpeed が拓く、心臓 MRI の新たな可能性
常田 慧徳 先生(北海道大学病院)
心臓MRIは「one stop shop」と呼ばれる優れたモダリティで、多彩な撮像法からさまざまな情報を得ることができる。その一方、長い検査時間が課題であり、SCMR からは「30分でスキャンを終わらせよう」という提言がでている。これは 30分で終了させるのが現実には困難ということの裏返しでもある。よって、心臓 MRI では他の領域以上に高速化技術が必要不可欠である。
新たに登場した SmartSpeed AI は、AI(Adaptive-CS-Net)を用いた高速撮像技術である。既に広く用いられているパラレルイメージング(SENSE)はもとより、近年の圧縮センシング技術(Compressed SENSE:以下C-SENSE)でも達成しえなかった、高いアンダーサンプリング(=高速化)と高画質化が期待される。SmartSpeed AI は ONE-GO physics-driven type のリコンスキームを用いており、優れたノイズ除去による高画質化と幅広いシーケンスへの適応が可能である。実際、心臓領域において 2D、3D を含むほぼすべての画像への応用が可能となっている。
各撮像法での SmartSpeed AI の適応について概説する。
以上、SmartSpeed AI は心臓 MRI における強力なツールであり、さらなる高速化、画質改善に寄与する。
心臓MRI解析 ISP の Cutting Edge:4D Flow と Strain
長尾 充展 先生(東京女子医科大学病院)
日本では CT 装置の普及から造影剤を使用した冠動脈解析や心臓解析が古くから行われ、心臓の画像イメージングのスタンダードとして広く行われている。一方では MR 4D Flow 解析や MR Strain 解析など MRI での循環器領域の画像解析は、撮像に時間がかかることや、解析するために専用のワークステーションが必要であることから、特定の医療機関でのみで行われてきた。近年、高速撮像法の普及や、心臓解析が搭載されたワークステーションが一般的になったことで、より多くの施設で実施され、関心が高い領域となってきている。フィリップスのワークステーション IntelliSpace Portal(ISP)では、AI(人工知能)で心筋の拡張期・収縮期を認識し、心筋の内膜・外膜を自動トレースするアプリケーション「MR Cardiac」をはじめ、MR Cardiovascular Imaging 解析アプリケーションを豊富なラインナップで施設のニーズに合わせて幅広く提供できる。
2023年 9月 15日に開催された第15回Philips画像診断Webセミナーでは、中枢神経領域の MRI 画像診断 update として、Smart Quant Neuro の技術解説と MRI 診断への有用性を 2名の演者より解説しました。
Smart Quant Neuro の技術解説
中村 理宣(フィリップス MRビジネスマーケティング)
Smart Quant Neuro は、1回のスキャンで T1、T2、FLAIR などのコントラスト画像とミエリンマップ、R1、R2 などの定量画像を再構成する SyMRI NEURO に、AI を用いた高速撮像技術である SmartSpeed を融合したアプリケーションです。
Smart Quant Neuro の技術解説では SmartSpeed AI のリコンスキームである「ONE-GO physics-driven タイプ」の解説と SyMRI NEURO の原理と解析結果として得られる各種定量画像について解説しました。
SyMRI NEURO による MRI 診断への有用性
丹羽 徹 先生(東海大学医学部専門診療学系画像診断学)
SyMRI NEURO による MRI 診断への有用性として、小児領域を中心に解説いただきました。小児 MRI では SyMRI NEURO で得られる各コントラスト画像を多くのケースで用いるが、conventional MRI と比較しほぼ同等であり、髄鞘化の評価においても臨床画像として問題がないと紹介しました。また、結節性硬化症の皮質結節の描出、神経線維腫症などこれまで報告されているエビデンスからも conventional MRI と同等の評価ができると有用性を解説しました。さらに、SyMRI NEURO で得られるR1、R2、PD マップや新しく取得が可能となったミエリンマップなど定量画像の有用性について紹介しました。特にミエリンマップについては、Sturge-Weber 症候群の髄鞘進行の評価や正常発達における髄鞘形成の評価について、通常のコントラスト画像では評価困難な実質の評価に有用性であることを述べました。
2023年 9月 22日~24日に軽井沢プリンスホテル ウエストで、第51回日本磁気共鳴医学会大会が開催され、フィリップスは 3つの共催セミナーを行いました。各セミナーのレポートをご覧ください。
2023年 7月 20日~22日に第43回神経放射線ワークショップ(大会長:鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 放射線診断治療学分野 教授 吉浦 敬先生)が城山ホテル鹿児島にて開催され、フィリップスは 7月 22日にモーニングセミナーを共催しました。宮崎大学医学部 病態解析医学講座放射線医学分野 教授 東 美菜子先生の座長のもと、順天堂大学医学部附属順天堂医院 放射線科の萩原 彰文先生と九州大学大学院医学研究院 臨床放射線科学分野 放射線科の山下 孝二先生にご講演いただきました。セミナーテーマを「頭部 MRI の臨床知見」と題し、演者の先生方それぞれが取り組まれているご研究内容を臨床面から実践的にご紹介いただきました。聴講された先生方の関心度はとても高く、講演終了後もお二人の先生それぞれに個別の質問をされていました。
※なお、本セミナーは先生方のご研究をベースにした学術的な発表であるため、当社製品で対応外の内容を含むことをあらかじめお断りさせていただきます。
順天堂大学医学部附属順天堂医院 放射線科 萩原 彰文先生
神経炎症性疾患の一つ、多発性硬化症の2021年に改訂された画像診断ガイドラインにおいて一番重要とされているのは 1mm iso-voxel の 3D-FLAIR というお話がありました。3D-FLAIR が最も重要とされている理由として、汎用性が高いこと、2D に比べて病変の数を正確に把握できること、皮質病変の数と認知機能に相関が認められるというエビデンスがあることが挙げられていました。
3D-FLAIR の課題は「読影に労力がかかる」ことですが、そこで注目されているのが AI による読影補助機能であり、FLAIR に対する病変検出の AI コンペティションも最近開催されたそうです。さらなる発展として、3D-Synthetic MRI(WIP:研究開発中)によるマルチコントラスト画像、定量マップ、ミエリンを含む各種ボリューム計測を、SmartSpeed AI のような新しい高速撮像技術と併用することにより、必要データの収集から読影までを AI がサポートする時代へとつながっていくことへの期待も膨らみました。
皮質病変における 2D と 3D の検出能の比較
九州大学大学院医学研究院 臨床放射線科学分野 放射線科 山下 孝二先生
Diffuse glioma は組織分類、グレード分類に加えて 2021WHO の腫瘍分類の改定により遺伝子分類が入りました。そこに画像診断をどのように対応させていくかという観点より、DWI の Stretched-model や MRS など各種 MR 情報を用いた組織分類、および遺伝子分類へのチャレンジをご紹介いただきました。例えば IDH-wild type の TERT 遺伝子が wild か mutant かの分類において MRS や DWI の stretched exponential model パラメータの有用性が示唆されたというお話がありました。
最近のトピックスとして、Cortical high-flow sign についてご紹介いただきました。Cortical high-flow sign という画像所見は下記のように定義されているということです。「ASL にて腫瘍内の皮質に信号上昇を認める。ただし、造影剤による増強効果を呈する部位は除く。」 つまり ASL で血流が豊富と推測されるが造影で染まらない部位ということになります。この所見は oligodendroglioma(IDHm-codel)で感度が高く、他の腫瘍で認められることは多くないということで、診断能向上への寄与が期待されるということです。
Oligodendroglioma における Cortical high-flow sign 検出例
1. EUハイレベル専門家グループによるAIの定義に基づく。 3. Philips SmartSpeedは臨床プロトコルの97%に対応(当社MRI導入施設から選出されたサンプル施設の平均測定)。
2. SmartSpeedに採用されたAdaptive C-SENS-Netテクノロジーは、2019年にFacebook AI ResearchとNew York Langone Healthが主催したFastMRIチャレンジの勝者です。
Philips MRIに関するお問い合わせをお待ちしています。
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