BlueSeal テクノロジー
BlueSealマグネット

BlueSealマグネット
ヘリウムフリーMRの新しい世界

 

ヘリウムが密封されているBlueSealマグネットによって、将来にわたり持続可能で一貫性の高いMR運用を実現することをお約束します。安心と生産性を保証するMRサービスを提供します。

安心できるMR運用のために
BlueSealが提示する確実な方法


MRIは優れた臨床画像を提供する装置ですが、多量のヘリウムを使用する従来のMR装置では、装置の維持に膨大な費用がかかり、安全性に関する運用条件がありました。フィリップスでは、お客様がヘリウムに依存しないMR運用が可能となるように、ヘリウム密封型BlueSealマグネットを開発しました¹。 この革新的なBlueSealマグネットに充填されるヘリウムの量は、 従来のMRマグネットと比較して0.5%未満です。これにより装置導入における設置の自由度が高まり、確実な性能が得られるとともに、ヘリウム使用による運用上のリスクから解放されます。

BlueSealマグネットテクノロジー

持続可能かつ、より生産性の高いヘリウムフリーのMRを体験してください²


フィリップスでは、BlueSealマグネットの提供を通じて、持続可能でより生産性の高いMR運用の実現を目指しています。私たちの目標は、従来のマグネット設計におけるヘリウム関連の問題に関するお客様の心配を取り除き、中断のないMR運用を可能とし、限りあるヘリウムの供給に依存せずに済むようサポートすることです。

ヘリウムの心配は不要 image

ヘリウムの心配は不要

ヘリウムの心配は不要 image

自由度の高い設置、低コスト

ヘリウムの心配は不要 image

中断のないMR運用に向けて

ヘリウムの心配は不要

非常に高効率なマイクロ冷却技術 image

フィリップスのBlueSealで採用している新しいMicro-coolingテクノロジーは非常に効率が高く、冷却に必要な液体ヘリウムはわずか7リットルです(従来のマグネットでは約1,500リットルが必要)。この少量の液体ヘリウムは製造時にマグネットに注入され、密封されます。そのため、貴重なガスが閉じ込められ、液体ヘリウムが漏れ出すことはありません¹。これにより、ヘリウムに関連するMR運用の中段が長期に渡って低減され、マグネットの耐用寿命にわたるヘリウムの再充填コストが不要となります。

「この装置の耐用寿命が来るまで再充填の問題は発生しませんし、ヘリウムについて考えずに済みます。費用も節約できますし、環境にも優しくなります」

 

スペイン、Hospitales San Roque、Head of Radiology Department、Marίa del Mar Travieso医師

自由度の高い設置、低コスト

従来のマグネットの設置 image

従来のマグネットの設置
 

従来のマグネットでは、安全性の条件を満たし、マグネットでクエンチが発生した場合にヘリウムガスを施設外に排気させるため、長いヘリウム排気管(クエンチパイプ)を設置する必要があります。フィリップスのBlueSealマグネットではヘリウムがマグネット外に漏れない¹ためクエンチパイプが不要で、新規導入時の施工コストを大幅に削減できます。

BlueSealマグネットの設置 image

BlueSealマグネットの設置

BlueSealマグネットは従来のマグネットと比較して約900 kg軽量化されています²。これにより設置の自由度が高く、床の耐荷重補強に対する施工コストを削減できます。

Towards uninterrupted MR operation -Ingenia Ambition with EasySwitch-

中断のないMR運用に向けて


フィリップスのBlueSealマグネットは、人工知能(AI)を搭載した初のマグネットで、EasySwitchソリューションという独自のサービス機能をサポートしています。例えば、ボア内で何か物が引っかかった場合には、BlueSealマグネットの磁場を一時的に落とすことができます。問題が解決した後、病院またはフィリップスの担当者⁴が再起動(励磁)することで再び磁場を回復することができるため、運用時のダウンタイムを最小限にできます。

「地震などの災害発生時にも、比較的早く装置を再稼働できます。これは医療施設の危機管理の観点からも非常に優れた特徴です」

 

日本、東海大学病院、橋本教授

"Probed technology with a growing Installed Base"
BlueSealマグネットはヘリウムフリーのMR運用を実現する

BlueSeal Myth 01

Myth #1

わずか7リットルのヘリウムでMRシステムを24時間稼働するのは不可能である。

BlueSeal Myth 02

Myth #2

ヘリウムは人間が作り出すことができる無限の資源である。

BlueSeal Myth 03

Myth #3

ヘリウムフリーMRテクノロジーによるMRIシステムではパワー不足なため、高画質の画像が得られない。

BlueSealマグネットについてのよくある質問

ヘリウム外部排気管が不要なら、どのようにして圧力を制御するのですか?

磁場の消失が偶発的に発生した場合、超電導コイルの温度は上昇し、冷却システム内の圧力は制御可能な中程度の圧力まで上昇します。マグネットはこの状況に十分対処できるように設計されています。

設置と施工以外で、施設の安全手順に関してフィリップスBlueSealマグネットはどのように役立ちますか?

医用診断用の磁気共鳴装置の安全性に関する特別な要件については、IEC国際基準60601-2-33に記載されています。BlueSealマグネットは密封された冷却システムの中のヘリウムは微量なため、磁場の消失時にヘリウムが漏れ出すことはありません。その結果、次のようなIEC要件が適用されず、施設の安全手順の簡素化が期待できます。

  • ガス排出時に実施される手順や、酸欠を防止するための注意事項といった、液体冷媒の供給時に必要な対策
  • クエンチ時の緊急計画など、クエンチが発生した場合の安全対策

ヘリウム使用量の少ない新技術によって、どのような臨床特性が得られますか?

極端に少ないヘリウムでも優れたマグネットの性能を維持します。均一性は良好で高い磁場の安定性があります (0.001 ppm/H)、また傾斜磁場の直線性が高く、最大55cmの撮像視野が得られます。

患者に緊急事態が発生した場合、マグネットの緊急消磁にどのくらいの時間がかかりますか?EasySwitchソリューションにより制御された消磁とどのような違いがありますか?

患者に非常事態が発生した場合、Emergency Ramp Down Unit (ERDU) ボタンを押すと、システムは直ちに消磁します。このとき、ヘリウムはすべて気化しますが、密封された冷却システム内に留まっているので、ヘリウムを再度充填する必要がありません。ヘリウムを調達するための待ち時間は不要で、再度4K以下までマグネットを冷却して調整し、システムの使用を再開できるまでに要する時間は約3日間です。患者に非常事態はないが消磁が必要な場合は、EasySwitchソリューションにより一時的な消磁と励磁が操作コンソールから施設スタッフにより可能です。この場合は約1時間かけてゆっくり行います。必要な対応の終了後にマグネットの冷却と励磁を行い、約数時間*で検査再開が可能です。
*装置状態に依存して検査再開までの時間に差が生じます

この革新的ソリューションによるMR運用の改善にご関心をお持ちの場合は


ぜひ、お問い合わせください。フィリップスの専門スタッフが、持続可能でより生産性の高いヘリウムフリーMRサービスへの切り替えをお手伝いします。

BlueSealマグネットを搭載したMR装置

Ingenia Ambition 1.5T

Ingenia Ambition 1.5T


スピード、快適性、確信度の高い検査をサポートするヘリウムフリーMRの活用

MR 5300

MR 5300


ヘリウムフリーマグネットによる 生産性の高い患者中心のMR検査の提供
 

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稀なケースとして、マグネットの密封が損なわれた場合でもヘリウムの量はわずかであるため、漏れたヘリウムが室内の酸素レベルに影響を与えることは実質的にありません。

2 Ingenia 1.5T ZBOマグネットと比較した場合。

3 等方性3D MSK VIEWスキャンで、Compressed SENSEなしのフィリップススキャンと比較した場合。

適切なサービス契約が必要です。

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