フィリップスは 1955年に世界で初めて外科用 Cアームを発売してから、約 70年にわたり研究開発を進めているリーディングカンパニーです。近年、低侵襲手術の増加に伴いフラットパネルディテクタ搭載の外科用 Cアーム市場は伸長しており、フィリップスにおいても 2023年 6月に Zenition 10 を発売してから約 1年間で 3製品もの外科用 Cアームを市場に投入しています。
フィリップスでは、作業効率を向上させることで医療従事者の負担を軽減し、2024年 4月から始まった「医師の働き方改革」をサポートすることを目指しています。また、このたびの拡充でエントリーから最上位モデルまでフルラインナップした Zenition シリーズが、クリニックから大規模病院まで幅広い診療領域のニーズにお応えします。
複雑な手術では、外科用イメージングシステムのサポートが重要です。Zenition 90 は難易度の高い手術において、造影剤の使用と X 線線量を制限しつつ、細部まで迅速に可視化することをサポートします。Zenition 90 は、電動式 Cアームタイプの「Motorized」とカウンターバランスの手動式 Cアームタイプの「Non-Motorized」が選択できます。電動式Cアームタイプが選択可能となり、より幅広い臨床ニーズに対応し効率的な手技を支援します。
最上位モデルの「Zenition 90 Motorized」は、フィリップス初の電動 Cアームで、1秒間に 15°とカテゴリ内では最速クラスの動作スピードを有しています。また、高速化に伴う接触のリスクを低減するため、Cアーム作動中に患者や術者に近づくと自動で停止する接触防止機能「BodyGuard」も備えています。さらに、新搭載した「Auto Vascular Outline(自動血管壁描出機能)」は、ボタンひとつで透視画像上の血管壁を明確に描出できるため、従来の手動での血管壁描画が不要になり、血管治療時間の短縮に大きく貢献します。
電動 Cアームモデル「Zenition 90 Motorized」は、カテゴリ内で最速クラスの Cアーム動作速度(15°/秒)を誇り、直感的に操作できるモジュールで簡単にコントロールできます。アームの角度はワンタッチで保存・呼び出しが可能で、Cアームは術者の意図に応じて素早く動かせます。さらに、テーブルサイドに搭載されるタッチスクリーンモジュールは、手術の迅速化に貢献します。事前調査では、96%もの医師*がこのモジュールが手術の速度向上に寄与すると評価しています。
操作モジュール
Cアームが高速電動化されることに伴う接触リスクを低減するため、Zenition 90 Motorized には接触防止機能「BodyGuard」が搭載されています。Cアームが作動中に患者や術者に近づくと自動で停止するため、術者は治療に集中することができます。
血管の外科手術では、血管壁の正確な把握が非常に重要ですが、新搭載の「Automatic Vascular Outline (自動血管壁描出機能)」により、ワンタッチで血管壁の自動描画を可能にします。従来は、モニタ上で描画ソフトを使用して手動で血管壁の輪郭を描き、それを透視画像と合わせて血管壁を特定していましたが、自動化されたことにより、術者の労力や待ち時間を大幅に削減し、ワークフローの改善に大きく貢献します。
Automatic Vascular Outline(自動血管壁描出機能)
国内外で高い稼働実績のあるフィリップスの血管撮影装置 Azurion シリーズと同様のフラットディテクタと画像処理技術を採用することで、Zenition 90 Motorized は移動式 X 線撮影装置でありながら、高画質と耐久性を備えています。また、高出力(25kW)の Zenition 90 Motorized は 、長時間の手術にも対応可能なため、“ミニ Azurion”として、血管撮影装置と同等の手術環境を提供します。
造影剤が目的の部位に到達するまでの時間を考慮し、撮影のやり直しや不要なX線照射を回避し、造影剤の使用を低減できるよう、造影剤の注入と撮影のタイミングを最適化します。
* Results obtained during claims substantiation study performed in June 2022 and May 2023 by Use-Lab GmbH, an independent company. Response is based on 25 physicians from the EU and the US, who answered a questionnaire after a usability study with additional hands-on time with the system.
Zenition 30 は、手術室における治療に必要な意思決定をサポートする操作性と柔軟性を兼ね備えたイメージングシステムです。ユーザープロファイル、およびタッチスクリーンモジュールは、直観的な操作性とパーソナライズされたセッティングを容易にし、ユーザーの作業速度と迅速な意思決定を支援します。さらに、フィリップスの高品質なイメージングテクノロジーは優れた画質と線量効率を提供します。 Zenition 30 は、Zenition シリーズ共通の使いやすさとワークフロー効率を受け継ぎ、整形、外傷、脊椎、疼痛管理、その他の外科手技を含むさまざまな臨床手技に対応する汎用性を備えています。導入後はフィリップスのサービス部門が高いアップタイムを提供します。
直観的な操作を可能とする Surgeon Control とタッチスクリーンモジュールは、操作習得のトレーニング時間を短縮
Cアームの動作をロックおよびロック解除する電磁ブレーキにより、ワークフローを改善し、技術者の手動作業を軽減
ユーザープロファイルにより、個々のユーザーが対象疾患ごとにプロファイルを容易に編集、作成が可能
耐久性のある X 線管と高品質のイメージングは、複雑な病変における臨床判断を支援
アプリケーション固有のプロトコルとカスタマイズ可能なプリセットにより、お客様固有のニーズに合わせた画質を提供
小児専用モードにより、超低線量での処置が可能
省スペース・軽量設計のため、スペースが限られている環境でも簡単に Cアームを動かすことが可能
小児専用モードにより、超低線量での処置を可能に
フィリップスの信頼のあるサービススタッフにより、問題解決をスピードアップ
整形外科診療に伴う職業被曝の実態とその対策(前編)
徳島大学大学院 運動機能外科学(整形外科)
山下 一太 先生
整形外科診療に伴う職業被曝の実態とその対策(後編)
徳島大学大学院 運動機能外科学(整形外科)
山下 一太 先生
整形外科における被ばく低減の重要性と対策
with Zenition mobile C-arm series
岩手県立釜石病院 整形外科
鈴木 忠 先生
脊椎外科医の職業被ばく低減の工夫
with Zenition 50 mobile C-arm series
福井県立病院 整形外科
主任医長 上田 康博 先生
Medical University of Innsbruck は、オーストリアのアルプス中央に位置する伝統ある大学です。同大学の心臓外科は、開胸手術および複雑な低侵襲手術における最先端治療拠点として知られています。
Nikolaos Bonaros 教授は複雑な TAVI 症例を処置する心臓外科医です。Philips Zenition モバイル Cアームにより、放射線被ばくを抑えつつ高品質の画像を得られるため、教授は難易度の高い症例も自信を持って処置できます。
私達が行う複雑な処置には高品質の画像が必要です。そして高品質の画像を得るにはテクノロジー、それも最新のテクノロジーが欠かせません。この条件を Zenition は満たしています。”
Nikolaos Bonaros 氏、M.D.、Ph.D.、心臓外科医
※本邦における経カテーテル的大動脈弁置換術の実施施設は、関連学会協議会により定められた実施施設基準によって認定されています。
Bellvitge University Hospital はスペインのバルセロナに位置する 700 床規模の教育基幹病院で、外科治療の専門施設として長い伝統を持ちます。 スペインにおける低侵襲血管手術の権威である Ramon Vila 医師は、毎年 1,000 件の血管手術を実施する脈管学・血管外科の責任者です。 同氏は Zenition の高画質な画像によって、低被ばく設定で大半の血管処置を行えるようになりました。
最も重要なことは低被ばくでクリアな画像を得られることです。本製品が備えるこの機能が何よりも重要です。”
Ramon Vila Coll 氏、M.D.、血管外科医
Zenition シリーズは、手術効率の向上、将来にわたって拡張可能なシステム、圧倒的なユーザー体験の 3つのコンセプトをもとに設計されています。
Zenition シリーズが医療従事者と患者にもたらすメリットをご覧ください。
こちらから製品リリースビデオをご覧いただけます。
販売名:Zenition シリーズ
医療機器認証番号 :301AFBZX00026000
設置管理医療機器/管理医療機器
特定保守管理医療機器
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