dStream テクノロジー | フィリップスヘルスケア

デジタルブロードバンドアーキテクチャであるdStreamテクノロジーでは、コイル内でMR信号をデジタル変換します。

フィリップスのdStreamデジタルブロードバンドアーキテクチャにより、高品質画像と高速化が実現します。アップグレードが容易で、チャンネルから独立したRF技術により、信号対雑音比が最大で40%向上¹し、スループットが改善されます。

dStreamはコイル内でMR信号をデジタル変換します。これによってアナログ回路でよく見られるノイズの影響が取り除かれ、予歪や圧縮をせずにMR信号を取り込みます。光ファイバーでコイルから画像再構成装置を接続することにより、損失の少ないブロードバンドデータの伝送が可能になります。

dStreamテクノロジーは、大きな違いをもたらします。"

Chip Truwit, MD, Chief of radiology, Hennepin County

Medical Center, Minnesota, USA

仕組み

dStreamアーキテクチャでは、DirectDigital RFサンプリング方式を使用してデジタル変換を行っています。この方式では、MR信号をDC変換せずに直接サンプリングします。この技術により、コイルのエレメントとアナログ・デジタルコンバータ（ADC）との間の信号をダウンコンバートする際に、中間のアナログ段階がすべて排除されます。

全体的な結果として簡略化された受信アーキテクチャが得られます。このアーキテクチャにはコンポーネントがほとんどなく、消費電力が低減されます。また、SNRとダイナミックレンジが高く、信号とフェーズの安定性が向上します。

デジタル変換はコイル内で行われます。ADC機器は小型化され、コイル内に配置されています。

光ファイバーケーブルは1本で任意の数のRFチャンネルに対応し、複数の同軸ケーブルの代わりとなって画質を維持します。これによりRFチャネルの数がシステムの仕様から外れます。

dStream RF受信部

結果： SNRおよび画像解像度の改善

その他のRF受信

結果：同じスキャンパラメータでノイズの多い画像

dStreamの長所

一貫性の向上と画質の改善
dStream RF受信技術により、MR信号をRFコイル内で直接デジタル変換できます。これにより、画像ボリューム全体にわたってSNRが最大40%向上¹しました。

ワークフローの簡素化およびスループットの改善
テーブルトップに背面コイルが搭載されたことで、多くの検査でコイルを取り扱う必要がなくなりました。前面コイルが軽量で不快感が少なく、コイルを片手でケーブル1本で接続できることも、操作のしやすさにつながります。