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5 15, 2019

あなたの街に“健康”を届けます。 地域を走るヘルスケアモビリティ

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医療の地域格差をなくし、日本中どこにいても安心の医療、健康ケアを届けられる時代をつくりたいーその夢に向かって進む、フィリップスの〈ヘルスケアモビリティ〉の今をレポートします。

ヒト、コト、モノをつなげるヘルスケアモビリティ

世界の変化は驚くほどのスピードで起きています。1900年代初頭、馬車が行き交うマンハッタンを1台の自動車が走ると、10年後には馬車が消え、ストリートは自動車で埋めつくされるようになっていたといいます。そして新たな自動車の革命がこれからの10年でも起きようとしています。その一つとして注目を集めるのがトヨタ自動車とソフトバンクが共同で新しいモビリティサービスを提供する「MONET Technologies(以降MONETと表記)」です。

 

MONETは、従来の自動車のヒトやモノを運ぶ役割を超え、食品、運動、小売、医療、介護、エンタメ・・・などをサービスとして提供する未来型のモビリティです。その可能性を広げるべく、フィリップスをはじめとする88社(2019年3月末時点)が「MONETコンソーシアム」を結成し、新時代のサービスの実現を目指しています。

 

フィリップスは、MONETを活用した〈ヘルスケアモビリティ〉の実現に向けた取り組みを開始しました。現在、開発を進めるのは、クリニックや薬局、介護施設などの機能の一部が1台の車に搭載されて、日本中どこへでも医療サービスを届けられる移動型の車両です。ヘルスケアモビリティ開発チームで陣頭指揮をとるのは、佐々木栄二シニアマネージャーです。

 

「私たちは、ホームケア製品や医療機器をクラウドでつなぎ、一人ひとりに合ったケアや治療を実現するデジタル・プラットフォーム『HealthSuite』を構築しています。しかし、私たちが生きるのはヴァーチャル空間ではなく、薬や医療機器が必要だったり、誰かの手助けを必要とするリアルな日常です。患者さんと病院・薬局をクラウド上でつなげた次のステップは、“リアルなつながり”を生むことです。それを実現するのが〈ヘルスケアモビリティ〉です。クラウド上で患者さんの健康状態を把握し、必要とする医療や健康ケア、人とのつながりをコミュニティや自宅まで実際に届ける。ヴァーチャルとリアルがつながってはじめて、私たちの考えるヘルスケアプロセスは完成するのです」

 

これまでにフィリップスでは、高度医療機器のMRIを車体に搭載して、医療機関の少ないエリアなどを循環する〈MRIモビリティ〉を実現してきました。その成功事例やノウハウを、次はAED救命、健康診断や介護などより身近な医療分野で生かしていきたいと〈ヘルスケアモビリティ〉への挑戦をスタートしたのです。

HealthSuiteとヘルスケアモビリティ

医療の限界を超えるヘルスケアモビリティの可能性

いつでもどこでも移動可能な〈ヘルスケアモビリティ〉は、医療の限界を突破する可能性を秘めています。現在、日本では1日に200人が心臓突然死で亡くなっています。心臓突然死は健康な人にも起こるリスクがあり、いつ、どこで発生するかわからない急性症状です。フィリップスでは、公共施設や商業施設などでのAEDの適正配置を推進し、人々がおたがいに助け合う“Heart safe city”の実現に向けて活動を続けてきました。

 

突然の心肺停止による死を防ぐには「時間」という大きな壁があります。心肺停止から生命や身体の機能を救うタイムリミットは、わずか5分程度。かたや救急車の到着時間は平均8.6分です。AEDを誰でもわかりやすい適正な場所に配置して、取りに行く時間をいかに短縮できるかが、心臓突然死を減らす課題なのです。

 

「地域にAEDを搭載したヘルスケアモビリティが待機していれば、必要なときに短時間で急行することができ、AEDを取りに行って戻る時間のロスがなくなります。ヘルスケアモビリティは、AEDの救命カバー範囲を広げ、救命の初動対応の課題を解消する“Heart safe mobility”になりうるのです」

 

このほかにも、〈ヘルスケアモビリティ〉は、健康診断や健康相談、診察などの医療を地域にくまなく届け、医療をより身近な存在にする活用のアイデアがあり、その実現に向けて走り出しています。〈ヘルスケアモビリティ〉は、より安心して健康に暮らせる地域づくりに貢献できるのです。

フィリップスのヘルスケアモビリティ(イメージ)

“4倍速”の行動力で、人々の健康を叶えたい

2018年3月下旬、自治体や企業の関係者を対象に次世代モビリティを披露する「MONETサミット」が開催されました。ここでは、MONETの未来形であるEV(電気自動車)と自動運転を実現した「e-Palette」の外装、カフェを模した内装イメージが披露されました。その中で、ひときわ注目を集めたのはMONETのサービスの一例として展示したフィリップスの〈ヘルスケアモビリティ〉でした。

 

「自治体関係者からは、診療所の少ない地域や高齢化が進んだ地域にヘルスケアモビリティを導入して、地域の健康増進や医療費抑制に役立てたいという声が多く聞かれました。今の日本が抱える社会問題解決の突破口になるものとして熱い期待を肌で感じました」

 

数あるMONETの活用事例の中でも、ヘルスケアモビリティは病気や障害、介護などで“困っている人たちを助けられる”可能性を秘めています。

 

「現在、フィリップスと各自治体のワーキンググループが結成され、自治体ごとのヘルスケアモビリティ構想が練られています。高齢者の寝たきり予防対策から訪問介護、病院・薬局・介護施設の3者連携、コミュニティにおけるAED救護体制づくりなど、地域の課題によって異なる用途や目的をもつヘルスケアモビリティを設計します。MONETサミットをきっかけに、ヘルスケアモビリティ開発チームのもとには、多くの自治体から問い合わせをいただいています。2019年度中にサービス開始し、その後サービス拡張を目指しています。そのときは、自治体ごとにカスタマイズされた、独自のヘルスケアモビリティが誕生するでしょう」

 

ヘルスケアモビリティ開発チームの絆をつなぐのはフィリップス・ジャパン社員のモットーでもある「4倍速」という合言葉です。みんなの希望を叶えるものは、迷わず行動を起こす。それによってマンパワーやテクノロジーが集まり、実現が加速度的に高まります。メンバーを支えるのは、地域の人々の健康づくりに貢献したいという思い。その思いが実を結ぶ日はもうすぐそこまで近づいています。(取材・文 / 麻生泰子)

フィリップス、ヘルスケア領域におけるモビリティサービス(MaaS)へ参入

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