株式会社フィリップス・ジャパン(本社:東京都港区、 代表取締役社長:堤 浩幸、 以下 フィリップス)は、 「2030年までに25億の人々の生活を向上させる」を達成目標に掲げ、 健康な生活、 予防、 診断、 治療、 ホームケアにいたるヘルスケア・プロセスのすべてにイニシアティブを持ち、 すべての人々のより良い健康と満ち足りた生活の実現をめざしています。 2021年の『世界睡眠の日』は、3月19日『世界睡眠の日(ワールド・スリープ・デー)』は、健康的な睡眠の重要性と睡眠が抱える問題に目を向けるために、世界睡眠協会(World Sleep Society)によって制定されました。毎年春分の1週間前の金曜日と決められており、今年は3月19日金曜日です。 2021年のスローガンは「Regular Sleep, Healthy Future(規則正しい睡眠で、健康な未来へ)」とされ、「健康のためには規則正しい睡眠が重要である」という意味が込められています。 フィリップスは、ヘルステックカンパニーとして健康に重点を置いており、正しい食事と運動に加え、よく眠ることが健康的な生活に重要であると考えています。「世界睡眠の日」に合わせて2017年から全世界で行っている睡眠に関する調査を今年も実施しました。 今回は特に、新型コロナウィルス感染症拡大の影響が世界の人々の睡眠にどのような影響を与えたのか、にフォーカスを当てた調査となっています。全世界13カ国の成人13,000人に実施した調査の中から日本に関するデータをご紹介します。
世界では新型コロナウィルス感染症拡大により睡眠にネガティブな影響を受けた人の割合は全体の37%でしたが、日本でも回答者のうち約半数の48%が新型コロナウィルス感染拡大により睡眠に影響があったと回答しました。中でもネガティブな影響を受けた項目として最も多かったのはストレス(44%)で、続いて精神的健康(38%)、身体的健康(27%)となりました。睡眠習慣に影響を受けた人も20%いました。
中でも18-34歳の若い世代は、他の世代に比べてネガティブな影響を受けている割合が高い結果となりました。また、男性よりも女性のほうが高い影響を受けていることも分かりました。
さらに、昨年に引き続き、日本人の睡眠時間は調査した国の中で最も少なく、睡眠に対する満足度も29%と最も低い結果となりました。
新型コロナウィルス感染拡大は世界の睡眠に影響を与えており、日本も例外ではないことが調査結果で明らかになりました。 睡眠は人生の3分の1を占めており、睡眠時間を削ると、うつ病などの精神疾患を引き起こしたり、糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めたりすることが、さまざまな研究によって分かっています。 しかし、コロナ禍で感染リスクへの懸念から受診控えが増えています。 オンライン診療は病院に行かなくてもよいことから、対面診療と比較して感染リスクは低いと考えられます。今回の調査でも、世界的にはコロナ禍によりオンライン診療を使用する人が増えたという結果が出ました。一方、日本ではオンライン診療に抵抗を示す人が多い現状がありました。
コロナ禍における閉塞性睡眠時無呼吸症候群 世界でも新型コロナウィルス感染拡大により人々の睡眠が影響を受けていることが今回の調査結果で明らかになりました。より直接的に、睡眠時無呼吸は新型コロナウィルス感染症のリスクを高めるという研究結果がアメリカで発表されました[2]。この研究結果を受けて、日本呼吸器学会が新型コロナワクチンの優先対象となる基礎疾患に「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」を明示すべきとの見解を示し、生科学審議会予防接種・ワクチン分科会の予防接種基本方針部会の定める優先接種対象の基礎疾患に正式に加えられること“になりました(2021年2月17日時点) ” SASのセルフチェック、医療機関検索はこちらまたは右記リンクからhttps://mukokyu-lab.jp/” 睡眠時無呼吸は自覚するのが難しく、日本国内における潜在患者は約500万人といわれる疾患[3]です。特に昨今の受診控えで検査・診断されずワクチンを優先的に受けられる機会を逸している人がいると考えられることから、そのリスクについてセッション内でご紹介いたしました。 オンライン診療は、受診控えに対する対案の一つですが、日本ではオンライン診療への抵抗が高い現状があることも事実です。今回フィリップスは、オンライン診療システム「eHomeCare」[4]と、治療器データを遠隔でモニタリングできる「ケア オーケストレーター」を組み合わせた[5] ィリップスのデジタルソリューションをご紹介いたしました。 「ケア オーケストレーター」は、3月から追加された遠隔処方変更機能によって、機器の設定変更が必要になった際に、従来のように次回の診察まで待つ必要がなくなり、タイムリーな介入が可能となりました。また、機器に入っているSDカードを持参しなくてよくなったので、カード紛失や取り違えのリスクも軽減され、治療効果、安全性の両面でより質の高いオンライン診療を提供できるようになりました。オンライン診療の新たなソリューションを提供することで医療従事者・患者さん双方にとっての価値を提案できればと考えております。 調査の詳細については、フィリップスの特設サイト(https://www.philips.co.jp/c-e/smartsleep/campaign/world-sleep-day)、またはPhilips.com/WorldSleepDay(英文サイト)をご参照ください。 フィリップスは、睡眠時無呼吸症候群の医療領域において、診断・治療のソリューションを40年以上、提供しております。一般消費者向けにも、睡眠領域におけるスリープテック「SmartSleep」シリーズを提供しております。深い睡眠の質を高めることを目的に開発した睡眠用ウェアラブルヘッドバンド「SmartSleep ディープスリープ ヘッドバンド 2」、いびきを振動で軽減させる「SmartSleep スノア サイレンサー」、太陽の光を模したライトで目覚めを促す「SmartSleep ウェイクアップ ライト」を販売しております。 「SmartSleep」シリーズの詳細はこちら
[1] 2021年Philips調査より [2] Maas MB, Kim M, Malkani RG, Abbott SM, Zee PC. Obstructive Sleep Apnea and Risk of COVID-19 Infection, Hospitalization and Respiratory Failure. Sleep Breath. 2020 Sep;29:1–3. [3] Tanigawa T et al,Hypertens Res. 2004 Jul;27(7):479-84., Cui R et al,Hypertens Res. 2008 Mar;31(3):501-6. [4] eHomeCareは医療機器ではありません [5] 販売名:ケア オーケストレーター 医療機器承認番号:22900BZX00282000 管理医療機器 一般的名称:呼吸装置治療支援プログラム”
フィリップス・ジャパン(旧フィリップス エレクトロニクス ジャパン)は、超高齢者社会を迎える日本の健康と医療の問題に貢献したいと、2019年4月1日よりフィリップス・レスピロニクス合同会社と統合し、ヘルスケア分野の変革に取り組んでいるヘルステックカンパニーです。今後、病院で使用されるフィリップスの先進医療機器やパーソナルヘルスと呼ばれるオーラルヘルスケア(電動歯ブラシ)、AED、在宅呼吸器などがクラウド上で繋がることで、人々の健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという「一連のヘルスケア・プロセス」において、革新的な医療ソリューションを提供していきます。医療従事者の皆様、患者様だけでなく、すべての人々の健康な生活への貢献を目指します。(https://www.philips.co.jp/a-w/about/news/home.html)
ロイヤル フィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、人々の健康の向上にテクノロジーで貢献するヘルステック分野のリーディングカンパニーです。健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという一連のヘルスケアプロセスを通じて、先進的なテクノロジーと、医療従事者および消費者のインサイトを基に、人々の健康を改善し良好な結果をもたらすための包括的なソリューションを提供しています。主な事業領域は、画像診断、画像誘導治療、生体情報モニター、ヘルスインフォマティックスのみならず、パーソナルヘルスや在宅医療まで、さまざまな領域に渡ります。フィリップス ヘルステック事業の2019年の売上高は195億ユーロ、オランダを拠点に全世界に81,000人の従業員を擁し、世界100ヵ国以上でビジネスを展開しています。フィリップスに関するニュースはこちらからご覧ください。(http://www.philips.com/newscenter/)