1905年(明治38年)の創刊以来、現在も発行を続ける日本最古の女性誌である『婦人画報』。同誌において、30年以上編集者として第一線で活躍されてきた櫻井正朗さんは、文芸や工芸などの日本の伝統文化にまつわる記事や旅の体験記など、主にカルチャー分野のページを担当されてきました。2020年に同社を退社後も、フリーの編集者・ライターとして、さまざまな国や地域を旅する櫻井さんに、編集者としてのオーラルケアや、海外での歯磨き事情についてのお話を伺いました。
―『婦人画報』ではどのようなお仕事をされていたんですか?
『婦人画報』は明治38年に創刊された日本最古の女性誌です。そんな伝統ある雑誌の編集部に入ることができたのは良かったのですが、その名の通り女性読者中心の雑誌なので、女性のファッションや美容などの記事は、正直自分のキャラクター的にどうかなと思っていたんです。でも幸いにも私が配属されたのはカルチャーにまつわる記事を扱う編集部門でした。主に日本の伝統文化や伝統工芸、歌舞伎や旅館などを取材したりしていました。取材のための出張も多く、日本各地はもちろん海外のさまざまな国や地域に行かせてもらいました。
一番印象に残っているのが南極大陸とアマゾンです。若い頃はロンドンやパリなど、主にヨーロッパの都市部に行くことが多かったのですが、年を重ねる内に辺境の地というか、あまり観光では行かないような場所に興味が出てきていつか行ってみたいなと思っていたので、南極やアマゾンでの取材が入った時には喜んで行きましたね。といっても『婦人画報』の取材なので、例えばアマゾンでも、密林に分け入ってジャングルの真ん中で野宿するというようなことはなくて、クルーズ船に宿泊しながらゴムボートに乗って上陸しての取材でした。南極でも宿泊は、なかなか豪華なクルーズ船です。
2023年3月撮影。訪れたのが南極の夏の終わりにあたる3月下旬だったために、上陸地点ではとことどころ岩肌も見えていました。人間を恐れていないため、ペンギンたちはむこうから勝手に近づいてきます。 ―海外取材に行く際に、必ず持って行くモノはありますか? もちろんいろいろありますが、身の回りのモノでいうと歯ブラシは必ず持って行きます。日本と違ってヨーロッパでは、ある程度のクラスのホテルでないとアメニティグッズが揃っていないところが多いので、歯ブラシのないところもあるんですよ。だから必ず旅行カバンに歯ブラシは一本入れていきます。でも歯磨き粉は現地で買うようにしているんです。携帯用の歯磨きセットに付いている歯磨き粉は小さくてつまんないし、大きなサイズのモノは荷物になって面倒です。だから歯磨き粉は現地調達です。 ―海外製の歯磨き粉は日本のモノとは違うのでしょうか? 日本のものとは味が違いますね。ミントのきついものや色がどぎついものもあります。以前タイで買った歯磨き粉はかなり甘かった(笑)。ちなみに今は昨年秋にトルコに行った時に買った歯磨き粉を使っていて、日本でも出張の時にはそれを使っています。出張先のホテルで歯磨き粉を見て、トルコの街を思い出したりすることもあります。でもそろそろ無くなりそうなので、今度行く国でまた買うつもりです。
2023年9月撮影。トルコのカッパドキアにて。日の出とともに飛び立つ1時間弱の空中散歩は夢のようなひとときでした。 ―海外での歯磨き習慣やオーラルケアはどのようなものでしょう? スイスの友人に聞いた話では、スイス人は虫歯になる人が少ないらしいんです。もしかしたら水道水にフッ素が入っていたからかもしれないと言っていましたね。アメリカでは、ものすごくホワイトニングを気にする人が多いのですが、ヨーロッパの人はあまり気にしていないイメージですね。それよりも歯医者さんでフッ素を塗ったりして、歯の白さより虫歯予防に力を入れている感じです。あとこれは、アマゾン川を下っているときにガイドの人が言っていたので本当かどうかは分かりませんが、周囲をジャングルに囲まれた川沿いの小さな集落へは、サッカーと歯磨きの習慣が、比較的早く入ってくるそうです。たしかにそんな集落に行ってみると、子どもたちがスポーツ用品メーカーのTシャツを着てサッカーボールを蹴り合っているんです。また食生活は昔ながらという感じなんですが、食後にはちゃんと歯ブラシで歯磨きをしているそうです。
―そのような取材旅行のお話を聞くと、とても楽しそうなお仕事に思われるのですが。 よく取材で海外などに行っていると言うと、「華やかな仕事でいいですね」と言われることもあるのですが、実際には地味な仕事です。取材であちこち飛び回っているのは1年の4分の1くらいで、残りは編集部に閉じこもってずっと原稿を書き続けていましたので、決して派手な仕事ではありません。それに若いころは、不摂生を絵に描いたような生活をしていましたから、仕事が立て込んでくると休みも取れたり取れなかったり、何時に帰れるか分からないから食事の時間も睡眠時間もめちゃくちゃだし、まぁあまり健康的ではない生活を送っていましたね(笑)。 ―でもそういった生活をされていると、お口の健康はなおざりになっていたんじゃないですか? 昔はなおざりだったかもしれませんが、フリーランスになって自宅が仕事場になったここ3年ほどは、実はよく歯磨きするんですよ(笑)。部屋に籠もって机の前でずっと詰めて原稿を書いていると、どうしても気持ちが煮詰まってきます。そんな時は適度な気分転換が必要なんです。気分転換に一番良いのがお風呂に入ったり散歩したりすることなんですが、それほど時間が無い時でも、どこでも手軽にできるのが歯磨きなんです。朝・昼・晩以外に、1日に4〜5回は磨いていますね。歯磨きついでに顔も洗ったりすると、眠気も取れて頭もスッキリしますしね。 ―ではお口に関するお悩みはないですか? いや、歯磨きはよくするんですが、正しい磨き方をしているかどうかが分かりません。実は私、鉛筆で原稿を書いていたころには、筆圧がやたら高いと周囲から言われていました。自分では気付かないんですが、パソコンのキーボードへのタッチも強めだそうです(笑)。歯磨きの時も同じで、ついつい力を入れてゴシゴシ磨いてしまうので、ブラシ圧が高いんじゃないかと思っています。家族の歯ブラシと比べても、自分の分だけブラシ部分がすぐに開いてしまうので、取り替える頻度が私だけ高いんです。歯医者さんにも「力を入れて磨けば良いというものではないんですよ。歯ぐきにも悪いですしね」といつも言われるんですが、分かっていても直らないんですよね。2〜3日は力をセーブして磨くのですが、いつの間にか元に戻っています。
―これまでに電動歯ブラシをお使いになったことはありますか? これまで一度もないんですが、実は今まさに歯医者さんからすすめられているんです。何度注意しても歯磨きの力が強いのが直らないので、それなら自動で圧をコントロールしてくれる電動がベストだと。「電動歯ブラシを使うことで、結果的に歯を守ることになりますよ」とも言ってくれているんですが…虫歯の少ないスイスの友人に聞いても、自分も使っているし海外では一般的だとすすめられましたね。頭では良いものなんだろうということは分かっているんですけど、心のどこかで「物足りないんじゃないか?」と思っている自分もいて、なかなか重い腰が上がっていない状態ですね。 ―それではこれを機に、電動歯ブラシのことを知ってみませんか? はい、ぜひ教えてください! ―まず櫻井さんが悩まれているブラシ圧の問題ですが、フィリップスの電動歯ブラシ ソニッケアーは、歯の表面に軽くあてるだけなので、実は手磨きの約50%*のブラシ圧で歯と歯ぐきをやさしく 磨けます。手磨きのようにごしごし動かす必要はありませんし、必要以上の力を入れなくてもしっかり磨けます。 *ホワイトプラスブラシヘッド使用時/2010年Moore氏らの調査に基づく。実験的研究における効果。実際の構内での効果は異なる場合があります。 でもそれで本当にしっかり磨けるんですか?物足りなさはないですかね? ―はい。ソニッケアーは、一分間に約31,000ストロークの振動で歯垢をたたいて浮かせ、ブラシヘッドの振幅で歯垢を払い落とします。同時にお口の中に唾液の流れである「音波水流」を発生させ、効果的に歯垢をかき出すサポートをします。それに過圧防止センサーが付いており*、強いブラシ圧がかかった際には、振動でお知らせをしますので、ブラシ圧が強い櫻井さんでも安心して磨いていただけます。 *2100シリーズ、ソニッケアーキッズを除く
なるほど。過圧防止センサーっていうのは私にピッタリですね!でも歯の表面だけじゃなく、裏側とかも磨きやすいんですか? 慣れていただければ、手磨きよりも磨きやすいと感じられると思います。ただ正しい磨き方を知ることが大事です。正しい持ち方や効果的なブラシの当て方、歯磨きの順番も大切なんです。ソニッケアーのWEBサイトでは、動画で見ることもできますにで、ぜひ一度ご覧ください。
ブラシもいろいろとあるみたいですね。私は最近知覚過敏になっているんですが、どのブラシを使えば良いのでしょうか?
―ソニッケアーのブラシヘッドには、歯垢除去やステイン除去、歯ぐきのケアや口臭対策など、目的に応じてさまざまな種類のブラシが用意されています。櫻井さんは知覚過敏でお悩みとのことですが、ソニッケアーで最も細い毛*を採用し、敏感な歯と歯ぐきをサポートする超ソフトなブラシヘッド、『ジェントルプラス』だと磨きやすいかもしれませんね。 *2024年1月現在
ところで、旅行に持って行けるような電動歯ブラシってあるんですか? ―専用のトラベルケースが付いている機種があります。「9900プレステージシリーズ」や「プレミアムシリーズ」には、トラベルケース自体にUSB対応の充電ができる機能が付いているものもあり、外出先でも充電可能です。特に「ソニッケアー 9900 プレステージ」はコンパクト設計で、ハンドル部分もスリムになっています。またトラベルケースもコンパクトでスタイリッシュなので、旅行のお供に最適だと思います。
コンパクトだし、デザインもかわいいですね!普通の携帯用歯ブラシセットと同じ位のサイズだし、これなら取材旅行の際にも持って行けますね。歯が悪いと、旅先でも美味しいものを食べられないしつまらないんですよ。今度歯医者さんに行った時に、私にはどの電動歯ブラシが良いのか相談してみます。
―最後に、海外旅行ビギナーの人に向けて、櫻井さんオススメのプランを教えてください。 できればビギナーの方たちも、パックツアーとかではなく個人旅行で行って欲しいですね。人に連れて行ってもらうのではなく、自分で調べて行った方が100倍楽しいと思います。最近では航空券もホテルも、現地でのアクティビティもネットで予約できるので、とても便利で楽になりましたからね。それにだいたいのツアーだと食事が付いている場合が多いのですが、それもつまらないですね。もちろん失敗することや予期せぬハプニングも多いのですが、旅行はそれも含めて面白い。ただひとつ、水にだけは気をつけた方がいいです。水を飲んでも大丈夫という国でも、私は念のためにペットボトルの水を飲んでいます。もちろん歯磨きの時もその水ですすいでいます(笑)
プロフィール 櫻井正朗(さくらい まさお)
編集者、ライター。大学卒業後、スキー雑誌編集部を経て1985年に婦人画報社(現在のハースト婦人画報社)に入社。以来、30年以上にわたり『婦人画報』編集部に在籍し、工芸、人物インタビュー、文芸、旅など日本の伝統文化を中心としたカルチャー全般を幅広く担当。2020年に退社後は、フリーの編集者・ライターとして雑誌・書籍・広告製作に携わる。
お口全体の健康を考えてきたフィリップスから、皆さまに日頃のオーラルケアの参考になる情報をお届けします。自信あふれる毎日が送れるよう、一人ひとりのお口の健康意識を高めることを目指しています。
ソニッケアーは、フィリップスの100年以上にわたるヘルスケアの専門知識を活かしながら、お客様のお口が健康で、自信あふれる毎日が送れるよう努めています。