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9 01, 2020

日本人の睡眠満足度は世界最低?!睡眠の質を高めるために今できることは?

ページを読む時間の目安: 7-9 分

フィリップスが13か国を対象に実施した世界睡眠調査では、半数近くの人が「睡眠に満足していない」という驚きの結果になりました。世界が直面している睡眠の課題と解決策に迫ります。

世界の睡眠の満足度は?

フィリップスは大々的な世界睡眠調査(global sleep survey)を毎年実施し、世界の人々の睡眠の実態に迫ってきました。

 

2020年の調査では、世界13カ国、1万3000人の成人を対象に調査を実施しましたが、睡眠に満足している人はわずか49%という驚きの結果になりました。なかでも日本は32%と13カ国中、最下位でした。一方、満足度が高かったのは、インド(76%)、ブラジル(60%)でした。睡眠の現状として目立ったのは、夜中に目が覚める回数が平均1.8回、目覚ましアラームを鳴らす回数は平均1.7回という回答結果。〈眠りが浅く、目覚めが悪い〉という悩みの傾向が見えてきました。

 

13カ国の平均睡眠時間は、平日6.8時間、休日7.5時間。最適な睡眠時間は個人差がありますが、成人の多くは1日7〜9時間の睡眠が最適*1とされていることを考えると、睡眠不足気味といえそうです。今回の調査では、睡眠の改善は世界共通の健康課題であることがあらためて浮き彫りになったのです。

世界各国の睡眠満足度

4人に3人が寝る前についやってしまう習慣とは?

睡眠の悩みは尽きませんが、世界の人々は睡眠の重要性をどう考えているのでしょうか。調査では、9割近くの人が良い睡眠は「肉体的な健康をもたらす」(87%)、「精神的な幸福をもたらす」(86%)と答えており、良い睡眠が健康的で豊かな生活において大切だと理解していることがわかりました。さらに、良い睡眠は「記憶力向上」(61 %)、「心の安定」(84%)、「生産性向上」(75%)につながるとも認識しています。

 

多くの人々が睡眠のメリットを十分に理解している――それにもかかわらず、なぜ、睡眠は一向に改善しないのでしょうか。

 

よく眠るために継続的に行っている工夫を聞いてみました。多い順から、読書する(37%)、テレビを見る(35%)、睡眠時無呼吸症候群の治療(32%)、就寝起床時間を決める(30%)、カフェインを控える(28%)、音楽を聴く(21%)、寝具にこだわる(15 %)、瞑想をする(15%)などが挙げられました。

 

一方、“安眠をさまたげる行動”として浮上したのが、スマートフォンやタブレットなどの電子機器の使用です。今回の調査では、bringing the problem to bed(ベッドに持ち込まれる問題)として、睡眠前後のスマートフォンの使い方について詳細なアンケートを行っています。その結果、4人に3人(73%)がベッドにスマートフォンを持ち込んでいることがわかりました。

 

ベッドでの使い方は、就寝前・起床時のニュースやメールチェック、SNS、動画試聴がそれぞれ40%近くにのぼりました。また、11%の人が真夜中の電話やメールで起こされることがあると答えています。

 

スマートフォンやタブレットなどの電子機器が睡眠を妨げるとされる原因は、ブルーライトの影響が大きいといわれています。夜になるとしぜんと眠くなるのは、メラトニンという睡眠ホルモンが分泌されるため。ところが、ブルーライトが目に入ると、脳は「朝が来た」と勘違いし、メラトニンの分泌が抑制されます。その結果、寝つきが悪くなる、眠りが浅くなるといった睡眠の質の低下につながってしまうのです。また、部屋の照明が明るすぎることも、メラトニンの分泌を減らしてしまう要因になります。

ベッドでスマートフォンを使用する目的

テクノロジーの力で睡眠改善ができる時代に

2020年の調査から見えてきたのは、世界の多くの人たちは、睡眠の大切さを理解し、それぞれ工夫をしているにもかかわらず、新たな問題も浮上し、改善はなかなか進まないという実状でした。

 

人々の睡眠に関する悩みは、人類が電気を発明して、夜も昼間のように明るい環境で過ごせるようになってから加速度的に増えていきました。さらに、テレビやラジオ、インターネットなど新たな娯楽の登場によって、夜は誘惑に満ちたものになりました。その結果、人類は“安眠”から遠ざかり、睡眠はないがしろにされてきたのです。

 

私たちが健全な睡眠を取り戻すためには、どうしたらいいでしょうか。日の出とともに起きて日没とともに眠るような原始的な生活に逆戻りすることは、あまり現実的ではありません。テクノロジーは、暮らしをより豊かに、快適かつ安全にしてくれていることも事実だからです。これから私たちが睡眠改善に向けて取り組むべき課題の一つは、テクノロジーに振り回されることなく、「いかにテクノロジーを味方につけていくか」ということでしょう。

 

フィリップスは、私たちの生活にある身近なツールをIoT(Internet of Things)化して、自分で病気予防や健康促進ができるセルフケアの新しい時代を創ろうとしています。たとえば、歯磨きの時間や磨き残しがスマホアプリでチェックできる電動歯ブラシの「Sonicare」、朝になるにつれて光量が増えて自然な目覚めをもたらすLED照明器具「hue」、さらには自分の睡眠周期やバイオリズムを把握できる睡眠デバイス「SmartSleep」がその具体例です。

 

とりわけ、今回の世界睡眠調査で多くの人が抱えていた「眠りが浅い」「目覚めが悪い」という睡眠の悩みに応えてくれる機器として注目を集めているのがSmartSleep です。SmartSleepは、睡眠中のノンレム睡眠で発生する深睡眠の質を向上させることを目的に開発されました。深睡眠を充実させることで朝起きたとき「よく寝た!」という満足感を得られたというユーザーの声が寄せられています。世界的な睡眠専門家や医学者と共同開発したSmartSleepは、1日6時間未満しか睡眠をとれない人のための新たなスリープテック機器なのです。

 

2020年、世界睡眠の日のスローガンは、“Better Sleep, better Life, better Planet. ”(より良い睡眠、より良い生活、そしてより良い地球へ)が掲げられています。フィリップスは2025年までに、地球上の30億人の人々の生活を改善することを目標にしています。その実現には、人々がより良い生活のために勇気を出して新たな一歩を踏み出すことも必要です。良い睡眠のために、より良い人生のために、生活の中で改善できることを何か一つ始めてみませんか。(文 / 麻生泰子)

出典

*1 National Center for Chronic Disease Prevention and Health Promotion, Division of Population Health;“How Much Sleep Do I Need?”,March 2,2017

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深い睡眠の質を高め、日中の活力を高めることを目的に開発されたフィリップス「SmartSleepディープスリープ ヘッドバンド をはじめとして、よい眠りに関する様々な情報をお伝えします。

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