* この報道用資料は、2017年3月17日の世界睡眠デーに合わせてオランダ、アムステルダムで発表されたプレスリリースの抄訳・編集版です。
オランダ、アムステルダム - ロイヤル フィリップス(NYSE: PHG, AEX: PHIA)は、「世界の睡眠優先順位の実態(Unfiltered Sleep: A Global Prioritization Puzzle)」と題する報告書を発表しました。この報告書では、5カ国(米国、オランダ、ドイツ、フランス、日本)の成人6,461名を対象に、睡眠をどのように認識し、優先づけ、備えているか調査するとともに、睡眠が仕事や人間関係、趣味といった日常の活動にどのような影響を与えているかを調べました。 しかし、未だに認識と現実との間にずれがあります。
集計結果をみると、対象者は睡眠の重要性は認識しているものの、日々一刻を争う対応を余儀なくされており、睡眠の優先順位は下がりがちになることが明らかになりました。
フィリップスは、ヘルステックカンパニーとして、健康に重点を置いており、正しい食事と運動に加え、よく眠ることが健康的な生活に重要であると考えています。しかしながら、日常生活で優先順位が変わり、時間が足りなくなると、まず睡眠が後回しにされることがよくあります。今回の調査でも、性生活、家族、友人、仕事など多種多様な活動が夜よく眠ることよりも優先すると回答した成人が8割以上(84%)に上り、またこうした活動がよく眠ることへの妨げになっているとも考えられます。
「睡眠は『健康的なライフスタイル』の方程式に実質的に欠かせない重要な要素ですが、正しい食事や運動といった他の基本要素よりは重要性が劣ると考えられ、ないがしろにされることが多くなります」。フィリップスのチーフ・メディカルリエゾンを務めるテオフィロ・リー・チョン氏はこう述べ、次のように解説しています。「ヘルス&ウェルネスについては、適度な栄養、運動、ポジティブメンタルヘルスに睡眠という4本脚のテーブルであると新たに考える必要があります。もし、食事と運動だけを大切にすると、そのテーブルはバランスを失います。わずか一晩でも睡眠の質が下がれば、行動や安全、幸福感に直に影響を及ぼす可能性も考えられます」。
今回調査をした5カ国全体をみても、健康全般にとって睡眠が重要であると認識されています。事実、回答者の92%が「睡眠は全般的な健康充足にとって極めて重要である」と考えています。また、睡眠の質とQOLや人間関係に直接的な関連性があると答えた回答者も多数みられました。
その他に重要な結果は次のとおりです。
回答成人の約4分の3(74%)は、よく眠ることは幸せな結婚生活の鍵であると答えています。とりわけ日本でその傾向が強く(89%)、米国(79%)とオランダ(71%)が後に続いています。
世界の成人の8割以上(82%)は、たった一晩でもよく眠れないと、悪影響を実感します。その割合はフランス(87%)と日本(86%)で最も大きくなりました。報告された悪影響の上位3つは、疲れて見える(40%)、生産性が落ちる(40%)、やる気が出ない(35%)でした。
夜ぐっすりと眠ること以上に重要なことが日々の生活に存在すると回答した成人は8割以上(84%)に上ります。
家族との時間が夜よく眠ることよりも大切であると回答した割合は、フランスが約半数(53%)、米国とドイツが半数未満(46%、48%)でした。
世界の成人就業者で、睡眠よりも仕事を優先している人は1割に過ぎません。また仕事優先へのプレッシャーは米国の方がわずかながら高いようです(米国13%、他の4カ国は10%)。米国の就業成人の4分の1以上(30%)は、寝静まっている深夜にメールを送っていると回答しており、仕事を優先していることがうかがえます。
就寝直前の過ごし方はさまざまですが、テレビの視聴という回答が最多(28%)でした。また、就寝前に画面OFFの時間を十分にとる必要があると報告されているにもかかわらず、半数近くの成人(47%)が、画面を見る時間(テレビを見る、電子機器で読書をする、メールをチェックする、ウエブサイトを見る等)が就寝前の最後にすることだと答えています。
フィリップスで行動変容グローバルリーダー(Global Lead for Behavior Change) を務めるマーク・アロイア博士はこう前置きし、次のように述べています。「とりわけ米国では、働ける時に眠ることに否定的な考えを持っています。他国の文化でも、睡眠を日々の最優先事項とするのが難しくなっています。1日を終える際の睡眠は、全般的な健康充足の方程式の中で重要な要素を占めており、健康を支える重要な柱と考える必要があります」。
「世界の睡眠優先順位の実態(Unfiltered Sleep: A Global Prioritization Puzzle)」の詳細については、Philips.com/WorldSleepDay(英文サイト)をご参照ください。
* 「世界の成人」とは、全ての調査国(米国、フランス、ドイツ、オランダおよび日本)を合わせた結果を指します。また、文中で記載している「成人」は18歳以上となります。
緒言および方法 十分な睡眠は健康の維持に不可欠であり、生命を育むためには食事や運動以上に重要な要素の1つです。しかし、世界中の人々が時間に追われている現在では、さまざまな日常活動によって睡眠の優先順位は下がりがちです。フィリップスは、米国、フランス、ドイツ、日本、オランダの5カ国の人々が睡眠の重要性をどのように位置づけ、睡眠が仕事や人間関係、趣味といった日常の活動にどのような影響を与えているかを調査するため、調査を実施しました。
この調査は、フィリップスの委託を受けたHarris Poll社が2017年2月15日から17日までの3日間にわたり、オンラインで実施しました。対象は18歳以上の成人で、米国人2,055名、フランス人1,055名、ドイツ人1,016名、オランダ人1,021名、日本人1,314名から回答を得ました。
この調査は確率抽出法によらないため、理論的サンプリング誤差は算出されません。重み付け変数をはじめ、具体的な調査方法をお知りになりたい方は、meredith.amoroso@philips.comまでお問い合わせください。
睡眠の重要性は誰もが認めています
一晩よく眠れなかったために生じる悪影響
睡眠の優先順位 世界中の成人が睡眠の重要性を認識しているにもかかわらず、睡眠は最優先されてないのが現状です。 調査を行った5カ国全体で、「よく眠る」ことよりも重要であると回答された活動のトップ3は、「家族と過ごす」、「インターネットを使用する」、「好きなテレビ番組/映画を見る」でした。本での第1位は「集中できない」でした。
「よく眠る」ことよりも重要な活動
よく眠るための工夫 世界の成人の約4分の3が、より長く良質な睡眠をとるために何らかの対策や工夫を講じており、とりわけ米国ではその傾向が強いことが分かりました。
- 本を読む(29%)
- 自然睡眠補助剤を服用する(17%)
- 一人で寝る(15%)
- 特殊なベッド、枕または寝具を買う(15%)
- アルコールを飲む(15%)
- テレビを点けっ放しにして寝る(14%)
- 処方された睡眠薬を服用する(13%)
- 市販の睡眠薬を服用する(10%)
- 祈る/瞑想する(9%)
- 空調装置を使用する(6%)
- 音楽を流す(6%)
- スクリーンのブルーライトをカットする特殊な眼鏡を使用する(4%)
- 照明を工夫する(3%)
- 睡眠時無呼吸治療装置を使用する(3%)
その他の注目すべき所見: 世界の成人の21%が、現地時間に適応するため、旅程の最初、最後またはこの両方に予備日を設けていました。
-よく眠れなかった経験がある人のうち、45%が一晩よく眠れなかっただけで疲れて見えたと回答し、42%が生産性が落ちたと回答しています。
世界の成人の4人に1人以上(28%)が、毎晩寝る直前までテレビを見ています。
-世界の成人の92%が、睡眠が心身の健康にとってきわめて重要であると考えています。
とりわけドイツでは他国より多くの人がこれを実行していました(33%)。
ロイヤル フィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、人々の健康の向上にテクノロジーで貢献するヘルステック分野のリーディングカンパニーです。健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという一連のヘルスケアプロセスを通じて、先進的なテクノロジーと、医療従事者および消費者のインサイトを基に、人々の健康を改善し良好な結果をもたらすための包括的なソリューションを提供しています。主な事業領域は、画像診断、画像誘導治療、生体情報モニタ、ヘルスインフォマティックスのみならず、パーソナルヘルスや在宅医療まで、さまざまな領域に渡ります。フィリップス ヘルステック事業の2016年の売上高は174億ユーロ、オランダを拠点に全世界に71,000人の従業員を擁し、世界100カ国以上でビジネスを展開しています。フィリップスに関するニュースはこちらからご覧ください。(https://www.philips.com/newscenter/)
1891年オランダで創業し、ビジネスモデル変革と長い歴史の中で培った技術と知見を生かしながら、健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという「一連のヘルスケアプロセス」においてイノベーションを実現してきたヘルスケア・カンパニーです。フィリップス・ジャパン(旧フィリップス エレクトロニクス ジャパン)は、超高齢者社会を迎える日本の健康と医療の問題に貢献したいと、2017年10月1日より社名を変更し、ヘルステックカンパニーとして、ヘルスケア分野の変革に取り組んでいます。今後、「病院」というプロフェッショナルな分野におけるフィリップスの先進医療機器と、パーソナルヘルスと呼ばれるオーラルヘルスケア(電動歯ブラシ)、AED、在宅呼吸器などがクラウド上で繋がり、デジタルプラットフォーム上でビッグデータが解析されることで、総合的な医療、リアルタイム分析、付加価値サービスが可能になります。これにより、人々の健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという「一連のヘルスケアプロセス」において、革新的な医療ソリューションを提供し、医療従事者の皆様、患者様だけでなく、すべての人々の健康な生活への貢献を目指しています。(https://www.philips.co.jp)
株式会社フィリップス・ジャパン コミュニケーション担当