アライドテレシス株式会社(本社 東京都品川区、代表取締役社長 大嶋章禎)は、2020年2月下旬、株式会社フィリップス・ジャパン(本社 東京都港区、代表取締役社長 堤浩幸)とともに、搬送用 生体情報モニタと無線LANソリューションを組み合わせ、接続性の共同検証を実施しました。
生体情報モニタは、心電図や呼吸数などのバイタルサインを測定・表示する医療機器です。搬送用のものは小型で持ち歩きやすく、主に日常動作が可能な患者への装着や病院内での搬送時など、移動を伴う場面で使用されます。 搬送用生体情報モニタの利用時は、患者がどこにいても体調の異変を早期に発見し、素早く対応できることが重要です。したがって、電子カルテなど各システムとの間で相互に接続でき、リアルタイムでデータの共有が行える無線LAN環境が必要となります。 このため、当社無線LANソリューションにより、搬送用生体情報モニタの安定した利用環境の実現性を検証します。
本検証によって、AT-TQ5403/AWCを用いて搬送用生体情報モニタIntelliVue X3、IntelliVue MX40の利用に適した無線LAN環境を提供可能であることが確認されました。 医療機器と情報ネットワークが無線でスムーズに相互接続でき、常に体調のモニタリングが行えることで、患者と医療スタッフの安心・快適性を確保することが可能となります。
当社無線LANアクセスポイントAT-TQ5403および自律型無線LANソリューションAWCを用いた通信環境において、株式会社フィリップス・ジャパンの搬送用生体情報モニタIntelliVue X3、IntelliVue MX40で検証機器と通信を行い、それぞれ正常に接続可能であることを検証しました。 また、今回の検証では割り当てられたチャンネルで各デバイスが正常に動作することに加え、デバイスの移動による電波状況の変化を想定し以下の動作を確認しました。
コンパクトな搬送用生体情報モニタです。外来OR、ICU,病棟といった院内の無線を利用して、どこにいてもケーブルを取り換えることなくバイタルサインの測定を継続することができます。迅速な臨床判断をサポートするため、セントラルモニタと連携して電子カルテシステムなどの患者データにアクセスすることもできます。 小型で軽量な装着型生体情報モニタです。装着したまま自由に動くことができ、歩行などの日常動作が可能な患者に適しています。ナースステーションなどに設置されるセントラルモニタと連携することで、患者が病院内のどこにいても体調を把握することができます。
AT-TQ5403は、IEEE 802.11ac(Wave2)および従来規格に対応し、2.4GHz帯と2つの5GHz帯の同時使用が可能な3ラジオ搭載無線LANアクセスポイントです。最新規格のIEEE 802.11acは11nを超える通信速度を幅広い周波数帯を持つ5GHz帯で利用することができ、安定した通信環境を構築いただけます。 無線エリア内の収集した電波状況をもとに、チャンネルや電波出力を自動的に調整。アクセスポイント間の電波干渉を最小化することで、安定した通信を実現します。
弊社は、今後も安定した無線LANを必要とするお客様へ快適な利用環境を提供するため、様々なデバイスとの相互接続性の検証を実施していきます。
フィリップス・ジャパン(旧フィリップス エレクトロニクス ジャパン)は、超高齢者社会を迎える日本の健康と医療の問題に貢献したいと、2019年4月1日よりフィリップス・レスピロニクス合同会社と統合し、ヘルスケア分野の変革に取り組んでいるヘルステックカンパニーです。今後、病院で使用されるフィリップスの先進医療機器やパーソナルヘルスと呼ばれるオーラルヘルスケア(電動歯ブラシ)、AED、在宅呼吸器などがクラウド上で繋がることで、人々の健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという「一連のヘルスケア・プロセス」において、革新的な医療ソリューションを提供していきます。医療従事者の皆様、患者様だけでなく、すべての人々の健康な生活への貢献を目指します。(https://www.philips.co.jp/a-w/about/news/home.html)
ロイヤル フィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、人々の健康の向上にテクノロジーで貢献するヘルステック分野のリーディングカンパニーです。健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという一連のヘルスケアプロセスを通じて、先進的なテクノロジーと、医療従事者および消費者のインサイトを基に、人々の健康を改善し良好な結果をもたらすための包括的なソリューションを提供しています。主な事業領域は、画像診断、画像誘導治療、生体情報モニター、ヘルスインフォマティックスのみならず、パーソナルヘルスや在宅医療まで、さまざまな領域に渡ります。フィリップス ヘルステック事業の2019年の売上高は195億ユーロ、オランダを拠点に全世界に81,000人の従業員を擁し、世界100ヵ国以上でビジネスを展開しています。フィリップスに関するニュースはこちらからご覧ください。(http://www.philips.com/newscenter/)