さらに、2022年に社会医療法人厚生会が開院する中部国際医療センターと連携し「メディカルシティ構想」を進め、市民に対し、医療だけでなく健康を広く一体的に支えるような仕組み作りを検討しています。 当協定を通じたプロジェクトにおいては、官・医・民での連携ならではの取り組みとして、この「メディカルシティ構想」をより一層推進し、市民の皆様が可能な限り住み慣れた地域で安心して生活し続けていけるような未来につながる健康まちづくりを進めていきます。
人口減少や高齢化が進む日本において、生産年齢人口の減少や社会保障費の増加といった課題に対し健康寿命の延伸が重視されています。このような状況下で、美濃加茂市は第6次総合計画などを通じ、現在県内において男性10位・女性3位と高い水準を保つ健康寿命のさらなる改善に取り組んでいます。
美濃加茂市第6次総合計画と連携しSDGsへの貢献を目指した取り組みにおけるメインテーマとして、下記(1)~(4)を中心に順次実施を進めていきます。また、これらの取り組みを「美濃加茂モデル」として構築したうえで、全国・世界への展開を検討していきます。 (1) 予防促進に向けた健康情報/医療情報それぞれの活用、ならびに統合分析の実証 市民の予防促進に向け、一人ひとりの健康情報や医療情報を取得できる形をつくり、それらの情報を分析することでエビデンスに基づく具体的な取り組みへ活用します。 (2) 里山を活用した健康・予防に向けた取り組み (1)で得られた情報を活用しながら、実際の健康・予防に向けた取り組みとして、美濃加茂の誇る社会資源である里山におけるウォーキングプログラムなどを策定・実施します。 (3) 『みのかもヘルステックセンター』の設立 中部国際医療センターに付属する「みのかも健康プラザ」内にて、当取り組みにおける情報分析をはじめとし、美濃加茂市民の健康を広く一体的に支える機会の創出を目指す施設として、『みのかもヘルステックセンター』を設立します。 (4) 『みのかもヘルステックコンソーシアム』の設置 当取り組みの趣旨を理解し・共に推進する連携推進共同体としてさまざまな企業や団体からなる『みのかもヘルステックコンソーシアム』を設置します。
美濃加茂市は、濃尾平野の北端、岐阜県の南部に位置する人口約57,000人の都市です。温暖な気候や便利な商業施設、多くの企業、整った医療環境などから「住みよいまち」とされ、現在も人口増加が続いています。また、人口の約8%は外国人であり、多文化共生のまちとしても知られています。市街地の南部には木曽川が流れ、北部には里山が広がる自然豊かなまちであり、山之上の梨や堂上蜂屋柿など美味しい果物を育んできました。かつては、中山道五十一番目の宿場町“太田宿”を中心に栄え、JR/長良川鉄道美濃太田駅や東海環状自動車道、4線の国道によって交通の要衝として発展してきました。令和2年4月に美濃加茂市第6次総合計画を策定し、「すべての健康のために歩き続けるまち~Walkable City Minokamo~」を掲げて「健康な心」「健康な体」「健康な社会」の実現を目指しています。
厚生会は1953年に設立され、地域の皆様からの要望を積極的に取り入れ、いつでも誰でも最良の医療が受けられよう利用者の立場に立った医療の実践を理念としてきました。2008年に社会医療法人に認定、2010年に多治見市民病院の指定管理を受け病院経営に携わっています。他に独立行政法人自動車事故対策機構・中部療護センターの運営、健康増進施設を運営しています。また系列法人には社会福祉法人慈恵会があり保健・医療・福祉が連携し、シームレスなサービスの提供を実践しています。 現代の医療は質が高く安全であることが大切な要素となっており常に最先端の医療技術と医療設備の導入を心がけています。1978年の日本で2台目の全身CT導入に始まり、サイクロトロンPET装置、2005年には日本で二台目のトモセラピー(定位放射線治療装置)、2008年には世界初の320列CT、その後も3.0テスラMRI、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」、2015年には世界に先駆けて乳房専用PET装置(Elmammo)を導入しました。2017年には慶應義塾大学病院腫瘍センター ゲノム医療ユニットと連携し、最適ながん治療情報を提供する「がんゲノム診断・診療センター」を開設し網羅的ながん遺伝子検査を実施しています。2022年に移転する「中部国際医療センター」では米国バリアン社製の陽子線治療装置が導入され地域の医療ニーズに応えていきます。(http://kizawa-memorial-hospital.jp/)
加えて当院所在の岐阜県美濃加茂市は外国人在住比率が高い地域であり外来・入院の5%は外国人患者です。外国人患者とのコミュニケーションを図るため2000年より通訳者を採用し、現在はポルトガル語、タガログ語、英語、中国語等6名の通訳者が在籍しています。多国籍の住民が安心・安全で健康な生活が維持できるよう地域貢献していきます。
フィリップス・ジャパン(旧フィリップス エレクトロニクス ジャパン)は、超高齢者社会を迎える日本の健康と医療の問題に貢献したいと、2019年4月1日よりフィリップス・レスピロニクス合同会社と統合し、ヘルスケア分野の変革に取り組んでいるヘルステックカンパニーです。今後、病院で使用されるフィリップスの先進医療機器やパーソナルヘルスと呼ばれるオーラルヘルスケア(電動歯ブラシ)、AED、在宅呼吸器などがクラウド上で繋がることで、人々の健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという「一連のヘルスケア・プロセス」において、革新的な医療ソリューションを提供していきます。医療従事者の皆様、患者様だけでなく、すべての人々の健康な生活への貢献を目指します。(https://www.philips.co.jp/a-w/about/news/home.html)
ロイヤル フィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、人々の健康の向上にテクノロジーで貢献するヘルステック分野のリーディングカンパニーです。健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという一連のヘルスケアプロセスを通じて、先進的なテクノロジーと、医療従事者および消費者のインサイトを基に、人々の健康を改善し良好な結果をもたらすための包括的なソリューションを提供しています。主な事業領域は、画像診断、画像誘導治療、生体情報モニター、ヘルスインフォマティックスのみならず、パーソナルヘルスや在宅医療まで、さまざまな領域に渡ります。フィリップス ヘルステック事業の2019年の売上高は195億ユーロ、オランダを拠点に全世界に81,000人の従業員を擁し、世界100ヵ国以上でビジネスを展開しています。フィリップスに関するニュースはこちらからご覧ください。(http://www.philips.com/newscenter/)