株式会社フィリップス・ジャパン(本社:東京都港区、 代表取締役社長:堤 浩幸、 以下 フィリップス)は、 「2030年までに25億の人々の生活を向上させる」を達成目標に掲げ、 健康な生活、 予防、診断、 治療、 ホームケアにいたるヘルスケア・プロセスのすべてにイニシアティブを持ち、 すべての人々のより良い健康と満ち足りた生活の実現をめざしています。 このたびフィリップスは、アメリカで唯一、医師の処方箋なしで購入が認められた初のAEDであるHS1シリーズの家庭向け「ハートスタートHS1 Home」を、2021年夏に日本市場へ導入予定です。 「ハートスタートHS1 Home」は、持ち運びやすい重さで、家庭内でも設置しやすいコンパクトなサイズです。自動セルフテストや自動音声ガイダンス機能を兼ね備えており、緊急時に誰でも簡単に操作ができる使いやすさを追求しています。また、心臓への負担を考え、低エネルギー(150J)で除細動に必要な電流を流す技術を搭載。小児にも対応しており、小児用のパッド(オプション)へ付け替えるだけで小児モードに自動で切り替わり、小児/成人モードの間違いを減らすことに貢献します。トレーニング用のパッド(オプション)に付け替えれば、AEDを訓練機(トレーナー)としても使用できます。 フィリップスのグローバル市場におけるAED累積販売台数は200万台を達成し、世界総販売台数No.1 [2]のAEDメーカーです。また、地域全体が一つの「救急チーム」となって命を救う「Heart safe city(ハートセーフシティ)」構想のもと、医療が適切な形で家庭に入り込み、1秒でも早く蘇生が始められ、1人でも多くの命を救うべく在宅医療にも力を入れています。一般のご家庭に必要な機能を備えたHome AEDとして、今後、1家に1台の普及を目指します。
自宅で過ごす時間が増えた昨今、身近な人の命を自分たちで守るためにも、一番リスクが高い場所に設置をしておくことが重要です。
心肺停止発生から1分経つたびに、救命率は7~10%ほど下がると言われています。自宅で緊急事態が起きた際、まずは救急車を呼ぶことを思い浮かべますが、救急車の平均到着時間は約8.7分、病院収容所要時間は39.5分となり、到着までに応急救護が実施されない場合、救命率は下がると言われています(図1)。そのため、救急車の到着を待たずその場に居合わせた人がすぐに対応することが不可欠となります。また、心肺停止が発生する場所としては66%が住宅で、その多くが居室となります(図2)。国内では約60万台のAEDが公共施設や駅、学校などに設置されていると言われていますが、家庭内ではほとんど設置されていないのが現状です。
重さ1.5kg(バッテリー・パッド含む)、高さ7.2cm、奥行19cm、幅21cmとコンパクトサイズ。
電源ボタンを押すかハンドルを引くことで“電源ON”になり、パッドに描かれた絵の通りに装着するだけで操作可能。
操作に合わせて音声ガイドが進むため、焦ることなく落ち着いて処置することを追求。
本体アイコンの点滅と本体に付属されているクイック・リファレンス・ガイドが使用手順を案内。 聞こえが不自由な方や、音が聞こえにくい状況下での使用も想定。 * 一般社団法人 全日本難聴者・中途失聴者団体連合会「耳マーク」を取得
ペースメーカーを使用している場合には、自動的にペーシングパルスというペースメーカーが発する電気信号を除去し、正確な心電図解析して、効果的な除細動を実施。
パッドを小児用に意識的に“付け替える”というアクションで、小児モードへ自動で切り替えを行い、小児モードと成人モードの間違いを減らす。
トレーニングパッドに付け替えれば、AED本体を訓練機としても使用可能。万一、人が倒れた際を想定したリアルな準備に貢献。 販売名:ハートスタート HS1
医療機器承認番号:21700BZY00426000 特定保守管理医療機器/高度管理医療機器 販売名:SMART パッド・カートリッジ 医療機器届出番号:13B1X00221000048 一般医療機 販売名:小児用 SMART パッド・カートリッジ 医療機器届出番号:13B1X00221000049 一般医療機器
一般市民により心肺蘇生が行われてAEDが使用されれば、1か月後の生存率は5倍、社会復帰率は10倍に上がるとも言われています。大切な人の命を守るためにも、AEDを身近な存在とし、いざという時に落ち着いて対応できるよう準備しておくことが大切です。
日本では年間78,884人、1日平均216人が心停止で亡くなっています。この数は交通事故死者数の24倍、火災事故死者数の53倍となります。2019年に一般市民が目撃した心原生心肺機能停止傷病者のうち、一般市民がAEDを使用したのは約5.1%にとどまり、使用率が非常に低いことが分かります。AEDの場所を把握していない、地域におけるAEDの設置が不十分、効果的な場所に設置されていない、施設の広さに見合っていない、などの理由が挙げられますが、AEDに慣れている市民がまだまだ少ない、ということも課題となります。
- 不測の事態が発生したとき - 譲渡するとき(高度管理医療機器販売業の許可を有する業者に限る) - 廃棄するとき
[1]小児用パッドはオプション [2]2019年6月末時点(Frost & Sullivan)
フィリップス・ジャパン(旧フィリップス エレクトロニクス ジャパン)は、超高齢者社会を迎える日本の健康と医療の問題に貢献したいと、2019年4月1日よりフィリップス・レスピロニクス合同会社と統合し、ヘルスケア分野の変革に取り組んでいるヘルステックカンパニーです。今後、病院で使用されるフィリップスの先進医療機器やパーソナルヘルスと呼ばれるオーラルヘルスケア(電動歯ブラシ)、AED、在宅呼吸器などがクラウド上で繋がることで、人々の健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという「一連のヘルスケア・プロセス」において、革新的な医療ソリューションを提供していきます。医療従事者の皆様、患者様だけでなく、すべての人々の健康な生活への貢献を目指します。(https://www.philips.co.jp/a-w/about/news/home.html)
ロイヤル フィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、人々の健康の向上にテクノロジーで貢献するヘルステック分野のリーディングカンパニーです。健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという一連のヘルスケアプロセスを通じて、先進的なテクノロジーと、医療従事者および消費者のインサイトを基に、人々の健康を改善し良好な結果をもたらすための包括的なソリューションを提供しています。主な事業領域は、画像診断、画像誘導治療、生体情報モニター、ヘルスインフォマティックスのみならず、パーソナルヘルスや在宅医療まで、さまざまな領域に渡ります。フィリップス ヘルステック事業の2019年の売上高は195億ユーロ、オランダを拠点に全世界に81,000人の従業員を擁し、世界100ヵ国以上でビジネスを展開しています。フィリップスに関するニュースはこちらからご覧ください。(http://www.philips.com/newscenter/)