株式会社フィリップス・ジャパン(本社:東京都港区、代表取締役社長:堤 浩幸、以下 フィリップス)は、「2030年までに30億の人々の生活を向上させる」をビジョンに掲げ、健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアにいたるヘルスケア・プロセスのすべてにイニシアティブを持ち「もっと健やかな未来へ」をコンセプトとして、すべての人の健康に貢献していきたいと努めております。
このたびフィリップスは、下肢末梢動脈治療用レーザカテーテルの新製品「エキシマレーザTurboカテーテル (エキシマレーザ・ターボ・カテーテル) 」の保険償還が2020年4月1日付で開始され、順次販売を開始します。
「エキシマレーザTurboカテーテル (エキシマレーザ・ターボ・カテーテル) 」は「Turbo Elite (ターボ・エリート)」および「Turbo Tandem (ターボ・タンデム)」の2種類があり、「エキシマレーザ血管形成装置」で発生させたレーザエネルギーをカテーテルの先端から照射し、大腿膝窩動脈に留置されたステント内における再狭窄(ISR: In-Stent Restenosis、以下ISR)および再閉塞病変の動脈硬化組織を、非熱的なエネルギーにて分解、蒸散させ、血行の再建を行う光ファイバカテーテルです。これまで、冠動脈の治療用にエキシマレーザを利用したカテーテルが使用されていますが、この技術を下肢用に応用させました。
末梢血管内治療として、バルーン拡張後にその状態を維持するためのステント留置術は有力な治療選択肢の一つとして一般的に広く行われていますが、ステント留置後に、一定頻度でISRが発生することが報告*1されています。「Turbo Elite (ターボ・エリート)」および「Turbo Tandem (ターボ・タンデム)」は、米国にて、大腿膝窩動脈におけるISRへのエキシマレーザと一般的なバルーン治療の有効性と安全性について評価を行ったEXCITE ISR試験*2において、エキシマレーザ群の優越性が示されました。