今後、人口減少や高齢化、老人慢性疾患の増加による疾病構造変化、医療を必要とする重度の要介護者、認知症高齢者の増加により、医療・介護ニーズの増大が見込まれる中、医療や介護が必要な状態となっても、できる限り住み慣れた地域で一生涯安心して暮らすことができるよう、バランスの取れた医療・介護サービスの提供体制の構築が求められています。
高齢化や地域医療計画により需要が増加する在宅医療は、現状、人口あたりの実施件数は都道府県によって差があり、地域医療構想(2016年)によれば、山梨県は訪問診療を受ける患者が非常に少ない状況であり、また、介護施設・訪問介護に対する介護充足度も低い傾向にあることがわかっています。
一方で山梨市では、山梨市と近隣2市を含む約13万人の医療圏に対し、長年にわたり訪問診療を中心とする在宅医療に取り組んできており、在宅医療における知見や実績を有しています。
今回、山梨市、山梨厚生会、フィリップスは、在宅医療を中心とする地域包括ケアや市民の健康づくりをヘルステックとモビリティの活用による効率化・機能化を図ることをめざす『ヘルステックおよびモビリティを活用した一生涯安心なまちづくりプロジェクト』を進めていきます。