株式会社フィリップス・ジャパン(本社:東京都港区、代表取締役社長:堤 浩幸、以下 フィリップス)は「2025年までに30億の人々の生活を向上させる」をビジョンに掲げ、健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアにいたるヘルスケア・プロセスのすべてにイニシアティブを持ち「もっと健やかな未来へ」をコンセプトとして、すべての人の健康に貢献していきたいと努めております。
このたびフィリップスは、以下の通りAzurion 7 C20 with FlexArmの販売を開始いたします。Azurion 7 C20 with FlexArmは従来のCアームに比べて多軸の可動域を持ち、構造的心疾患や末梢血管のインターベンション(カテーテル治療)など今後症例数が増加する手技に対して、必要な機能を備えております。これにより「Azurion」シリーズに新たなラインナップが加わり、高い医療品質と効率性が同時に求められる医療機関のインターベンション手技をサポートすることが可能になりました。
これまで心臓領域におけるインターベンションは狭心症や心筋梗塞の治療として冠動脈疾患を中心に発展してきました。今までは、外科治療でしか治療が行えなかった弁膜症を中心とした構造的心疾患(Structural Heart Disease、SHD)に対してのカテーテル治療が日本国内でも広く行われつつあります。代表的な治療として、大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル大動脈弁留置術(Transcatheter Aortic ValveImplantation 、TAVI)が国内では155施設(2019年2月現在)で実施されています。2018年からは僧帽弁弁膜症疾患に対してのインターベンション(経皮的僧帽弁接合不全修復システム)が国内で始まりました。海外では左心耳閉鎖術や三尖弁輪の弁膜症疾患の治療が先行して行われており、今後国内にも導入されていくことが予想されます。また、下肢を中心とする末梢血管に対するインターベンションも増加しており、多様化する症例においては、さまざま医療スタッフや検査機器を必要とされ、治療疾患毎に最適なレイアウトとスタッフのポジションニングが重要となります。
Azurion 7 C20 with FlexArmに搭載する FlexArmは、多様化する症例を安全に施行するために8つの可動軸を搭載し優れた柔軟性を備えたCアームです。治療疾患毎に合わせた様々な方向からアプローチでき、周辺機器を考慮した柔軟なレイアウトで使用可能です。術者、スタッフにとって快適な手技ポジションに合わせた柔軟なポジショニングにも対応でき、医療チームの動きに沿ってシステムが動作するため、患者テーブル周りのスペースを確保し、人間工学的に優れた姿勢や立ち位置で作業可能になります。操作も独自のAxsys motion control systemにより、直感的な操作が可能となりました。また、安全性もさらに向上しており、緊急時に迅速な処置スペースを確保できます。テーブル移動による患者へのストレスおよび挿管のチューブやケーブル外れのリスクを軽減できます。
Azurion 7 C20 with FlexArmを製品化にあたり2017年から2018年にかけて、ヨーロッパおよび米国の
17名による医師によるユーザーテスト*1 を実施し以下の評価を受けております。