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4 21, 2017

フィリップス
トリロジーplusを使用した臨床試験、COPD患者の入院率が低下
保険会社と病院にかかる膨大な入院費負担を有意に軽減


包括的ケアは、経済的メリットと患者管理の質の向上を同時に提供

* 本資料は、蘭 ロイヤルフィリップス社が2017年4月21日(オランダ時間)に発表したプレスリリースを日本語に翻訳し、皆さまのご参考に供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先します。本資料(英文)についてはhttps://www.philips.com/a-w/about/news/all-news.htmlをご覧ください。

オランダ、アムステルダム - ロイヤルフィリップス(NYSE: PHG, AEX: PHIA、以下 フィリップス)は、重度の慢性閉塞性肺疾患(以下COPD)1患者における入院率低下および病院と保険会社が負担する医療費が有意に軽減することを示す最新の試験結果2を発表しました。「COPDに対する在宅非侵襲的換気(以下NIV)療法の使用は、入院回数減少に伴い医療費を削減」と題する同試験では、退院後にフィリップスの最新式のNIV3としてトリロジー100 plus(フィリップス社製)のAVAPS-AEモードを使用した場合と、NIVを使用しない、あるいは他のモードのNIVを使用した場合と比較し、削減できた医療費を算出しました。経済モデルから、病院も保険会社も共に有意な入院・再入院回数減少、医療費削減のメリットがあると同時に、COPD患者の治療の質が大きく改善されることが明らかになりました。 

世界中でよく過少診断されている疾患の一つであり、米国の死因3位4であるCOPDは、医療産業にとってますます重要な課題となっています。患者数は世界で推定3億8千400万人に上り、それでもまだ数百万人が未診断と言われています5。COPDは、罹患率および死亡率の主要因子であるだけでなく、主に入院治療の結果として医療費を大幅に増やす経済的負担の要因でもあり、2020年までの費用が500億ドルになると推定されています6。COPD患者は経済的負担および日常生活における悩みが大きい上に、多くの場合、退院後のケアが行き届かないため、再入院も増える傾向にあります。

こうした負担を軽減するため、フィリップス出資の臨床試験では、在宅におけるフィリップスの最新式のNIV導入により、病院および保険会社がいかに効率的かつ効果的にCOPDや併存疾患の治療を管理できるかを明らかにしました。これは、NIVとしてフィリップスのトリロジー100 plus(AVAPS-AEモード)を使う最新式とともに、酸素療法、呼吸療法士の訪問、患者教育、薬剤調整といった包括的ケアプログラム実施下において検討されました。その結果、このプログラムが、患者に在宅治療を提供しながら病院および保険会社双方の医療費負担を大幅に減らせる可能性を有することが認められました。

主な試験結果7は以下のとおりです。

病院の負担減少額:
重度のCOPD患者250人を治療・管理している病院で、フィリップスのトリロジーを使った在宅最新NIVを含む包括的ケアを実施したところ、NIV を使用しない、あるいは他のモードのNIVを使用した場合と比較し、減少した再入院回数に従って、30日間で累計402,981ドル、90日間で累計449,101ドルの負担額が減少しました。また、COPD患者1,000人を対象に調査したところ、同じ包括的ケアを実施することで、病院の負担額は最初の30日間で160万ドル、90日間で180万ドル軽減されました。

保険会社の負担減少額:
重度のCOPD患者100,000人の入院歴の調査では、NIVを使用しなかった場合と比較し、在宅NIVを使用した場合の医療費負担額が累計3年間で3億2,600万ドル減少しました。さらに、在宅NIVを使用した場合と他のモードのNIVを使用した場合で比較すると、3年間の負担額が累計10億400万ドル軽減されました。

呼吸器科医であり、フィリップスのチーフメディカルリエゾンを務めるテオフィロ・リー・チョン・ジュニア医学博士は、「本試験で導入した包括的で連携のとれた在宅NIVモデルは、他の医療機関や保険会社でも容易に採用できると考えられ、臨床的有用性および医療費負担双方への有意義な影響が期待されます」と前置きし、次のように指摘しました。「医療制度がより治療価値に重きをおく姿勢を推進している中、今回のようなプログラムが患者管理の質を改善しつつ医療費を削減できることについて、経済モデルを用いて実証することがますます重要になっています」

今回のデータはCOPD患者管理における在宅ケアの意義を裏付けています。本試験で使用され、世界中で販売されているフィリップスのトリロジー100 plusは、治療の個別化を目的とした独自のAVAPS-AEモードを搭載し、病院から在宅にかけて患者を支援すると同時に、オートタイトレーションも可能にしています。同装置は、北米で最も広く使用されている在宅人工呼吸器です8。AVAPS-AEモードはフィリップスのBiPAP A40システム シルバーシリーズにも搭載されています。

今回の最新の試験は、フィリップスのコネクテッド・テクノロジーがいかにシームレスな治療を提供し、患者管理の質を向上するかを示した過去の報告とあわせて、同テクノロジーが医療費の有意な削減に貢献することも示しています。

1 Severe COPD was defined as Global Initiative for Chronic Obstructive Disease(GOLD) stages II to IV.
2 Coughlin, S., Lee-Chiong MD, T. (2017). “Cost Savings from Reduced Hospitalizations with Use of Home Noninvasive Ventilation for COPD.” Published. http://www.valueinhealthjournal.com/article/S1098-3015(16)30068-7/abstract
3 Averaged volume assured pressure support with autoexpiratory positive airway pressure
4 "How Serious Is COPD." American Lung Association. Web. 07 Mar. 2017.
5 Adeloye, D. (2015). “Global and regional estimates of COPD prevalence: Systematic review and meta-analysis.” Published. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4693508/
6 Murphy DO, T. (2016). “Is Variation on Following the GOLD Guidelines Provider Dependent?” Published. http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=2568785&resultClick=1
7 Results are based on a single-center initiative and may vary by institution. See “Cost Savings from Reduced Hospitalizations” study limitations section.
8 Philips-sponsored market survey study of 120 DMEs on the brands of ventilators the DMEs set-up for patients in May 2016.

ロイヤル フィリップスについて

ロイヤル フィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、人々の健康の向上にテクノロジーで貢献するヘルステック分野のリーディングカンパニーです。健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという一連のヘルスケアプロセスを通じて、先進的なテクノロジーと、医療従事者および消費者のインサイトを基に、人々の健康を改善し良好な結果をもたらすための包括的なソリューションを提供しています。主な事業領域は、画像診断、画像誘導治療、生体情報モニタ、ヘルスインフォマティックスのみならず、パーソナルヘルスや在宅医療まで、さまざまな領域に渡ります。フィリップス ヘルステック事業の2016年の売上高は174億ユーロ、オランダを拠点に全世界に71,000人の従業員を擁し、世界100カ国以上でビジネスを展開しています。フィリップスに関するニュースはこちらからご覧ください。(https://www.philips.com/newscenter/

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フィリップスについて

1891年オランダで創業し、ビジネスモデル変革と長い歴史の中で培った技術と知見を生かしながら、健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという「一連のヘルスケアプロセス」においてイノベーションを実現してきたヘルスケア・カンパニーです。フィリップス・ジャパン(旧フィリップス エレクトロニクス ジャパン)は、超高齢者社会を迎える日本の健康と医療の問題に貢献したいと、2017年10月1日より社名を変更し、ヘルステックカンパニーとして、ヘルスケア分野の変革に取り組んでいます。今後、「病院」というプロフェッショナルな分野におけるフィリップスの先進医療機器と、パーソナルヘルスと呼ばれるオーラルヘルスケア(電動歯ブラシ)、AED、在宅呼吸器などがクラウド上で繋がり、デジタルプラットフォーム上でビッグデータが解析されることで、総合的な医療、リアルタイム分析、付加価値サービスが可能になります。これにより、人々の健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという「一連のヘルスケアプロセス」において、革新的な医療ソリューションを提供し、医療従事者の皆様、患者様だけでなく、すべての人々の健康な生活への貢献を目指しています。(https://www.philips.co.jp

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