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10 23, 2023

脱マスク生活、今こそ下顔面を見直す時期です。デンタルケアから始まる〈下顔面美容〉のすすめ

 

脱マスク生活が日常化した今、あなたの口もとケアは大丈夫? 下顔面の印象の決め手となる歯のセルフケアの秘訣を、歯科医師の田中真喜先生(誠敬会クリニック理事長)にアドバイスしていただきました。

dr tanaka

加齢や生活習慣の影響がくっきり現れる「下顔面」

上顔面・中顔面・下顔面

脱マスク生活が日常化する今、「下顔面(かがんめん)」の美容ケアに注目が集まっています。下顔面とは、口もとを中心としたお顔の下部分のこと。額から眉毛までが「上顔面」、眉毛から鼻までを「中顔面」、そして鼻の下からあごの「下顔面」で三分割し、それぞれが均等のバランスになるのが美しい顔の印象を与えると言われています。


「顔の中でも、下顔面は加齢や生活習慣による影響がもっとも顕著に現れやすい部位です。コロナ禍では、下顔面がほぼ隠されたマスク生活が長期におよびました。ひさしぶりにマスクを外して人と対面したとき、おたがいの顔に驚いたというご経験をされた方も少なくないかもしれません」


2023年6月にフィリップスが実施した調査(回答数:全国男女、5,089人)では、職場や学校でマスクを外すことに抵抗感が「ある」と答えた人は47%にのぼりました。抵抗感があると答えた人の中には、「マスクが習慣化していて、もはや顔パンツ」「マスク生活ですっかり顔が老けてしまったので顔をみせることに不安がある」という声も聞かれました。

マスクを外すことへの抵抗感

フィリップス「アフターコロナの対人意識調査~脱マスク生活に向けて」(2023年6月)


「多くの人が内心感じたかもしれない、マスク顔と外した顔の印象のギャップ。そのギャップはどこから生じるかというと一番は口もとです。歯並びや歯の色がきれいだと好印象がアップしますし、歯並びが悪かったり、歯の色が黄ばんでいたり、黒ずんでいたりするとガッカリにつながりやすいのです。年齢を重ねると、ほうれい線やシワ、フェイスラインのたるみなども要因に加わってきますね」


マスクを外したときのお顔の好印象には、とくにお口まわりが重要。ケアのサボりが目に見えて現れやすいところでもあるのですね。

脱マスクに向けて、デンタルケアで自分磨きに励んだ人も

 

前述のアンケート調査でも、マスクをとったときに気になる顔の部位で圧倒的に多かったのが、歯(歯並び・歯の着色)が2,450件。続いて、口(2,121件)、表情(1,606件)の順でした。また、脱マスク生活でケアに力を入れたいのは「歯磨き・口臭ケア」「歯のステイン除去」「美肌ケア」がトップ3に挙がりました。

ノーマスク生活で気になる顔の部分
ノーマスク生活にあたってのケア

フィリップス「アフターコロナの対人意識調査~脱マスク生活に向けて」(2023年6月)


「じつはコロナ禍のマスク生活が続く中で、急増したのは歯列矯正の需要です。

当クリニックでも、コロナ禍中はマスク生活のうちに歯をきれいにしておきたいという患者さんが増えました。歯列矯正はもちろん、ホワイトニングを希望されたり、ブリッジからインプラントに変えたりと、歯をきれいにするニーズがぐんと高まったと実感しています」


「歯の見た目は、皆さんが思っている以上に自意識に影響を与えていると思います。歯列矯正やホワイトニング治療で患者さんの歯が美しくなると、笑顔も見違えて素敵になりますね。患者さんが抱えていた歯の悩みが解消されて、人前で口を開けて笑うことに抵抗感がなくなり、心から楽しく笑えるからだと思います。


ただ、子育て中やお仕事が忙しかったりと、審美的な治療を受ける時間的余裕がない場合もあります。そうした方でもご自宅でのセルフケアをきちんとおこなうことで、歯は十分きれいになります。

もちろん歯科定期検診とクリーニングは歯の健康と美しさの維持に欠かせませんが、デンタルケアで一番大事なのは毎日のブラッシングを中心としたセルフケアなのです」

デンタルケアから始まる「下顔面美容」

 

セルフケアでも歯は美しくなる――田中先生に、歯の美しさを引き出すための自分でできるデンタルケアの秘訣を教えていただきましょう。

歯科医師の田中真喜先生

「日々食事をするたびに、歯には着色汚れ(ステイン)が少しずつ蓄積しています。白い歯を維持するには、ステインや食べカスを落とす毎日のブラッシングが基本になります。より白い歯を目指すなら、ホワイトニング効果を謳っている歯磨き粉を選びましょう。


歯ブラシはステイン除去の機能がある歯ブラシがおすすめです。歯ブラシは、毛の硬さ、毛先の形状など目的に合わせてさまざまなタイプがあります。ステイン除去、歯垢除去、マッサージなど自分が力を入れたいケアに合わせて種類やモードを選べる歯ブラシを持っておくことが大切ですね。


ちなみに、ステインがつきやすい部位には『綿棒磨き』がおすすめ。綿棒の先にホワイトニング効果のある歯磨き粉を少量つけて、やさしくこすってください。ピンポイントで集中アプローチできるのでかなり落とせると思います。


あとは、スペシャルケアとして、ホワイトニングシートもおすすめです。ホワイトニング成分が塗られたシートを歯に30分ほど貼り付けてステインを除去する美白デンタルケアグッズです。家事や入浴をしながらできるので忙しい方も無理なくできると思います

 

セルフケアではツール選びがとても重要ですので、歯科クリニックで相談するなどしてご自分に合ったものを見つけてください。


あと、歯磨きで忘れてはならないのは、歯周病ケアです。美しい口もとは、健康的なピンク色の歯ぐきも必須です。歯周病になると、歯ぐきがやせて歯と歯の間が広がったり、血液中に歯周病菌が入ることで歯ぐきが赤黒い色になってしまいます。歯周病の予防や改善には、やはり日々のブラッシングがとても重要です。食事後はブラッシングで食べカスや歯垢をよく落として、歯周病リスクを減らしていくことが必要です。


日本人の8割は歯周病になるといわれますが、歯周病が進むと歯と歯の隙間ができやすくなります。ここに食べカスが詰まりやすくなると、さらに歯周病を悪化させる負のスパイラルにおちいります。ブラッシング後は、歯磨きの仕上げとして、デンタルフロス、歯間ブラシ、口腔洗浄器のいずれかを使って、歯と歯の間も忘れず磨き上げてあげてください」


デンタルケアによる「下顔面美容」は、口もとを美しくするだけでなく、歯の健康につながるのですね。


「はい。しかも、虫歯や歯周病予防は、顔のたるみ防止や顔やせにもつながるのです。虫歯や歯周病などの疾患があると、人前で笑ったり、話したりするのに引け目を感じて、表情筋を使わなくなります。それが原因でだんだんと口角が下がってきたり、顔全体がたるんでくることもあります。


また、お口まわりの筋肉は噛むことによって発達します。歯にトラブルがあると、よく噛めなかったり、咀嚼に偏りが生じて筋力の低下やこわばりを生み、顔のたるみや歪みの原因となることもあります。年齢を重ねてもエイジレスな美しさを保つ下顔面美容は、デンタルケアから始まるといっても過言ではありません。デンタルツールの見直しから始めて、美容と健康を両立するケアを心がけていただけたらと思います」


下顔面は、日頃のケアや生活習慣が如実に現れやすい部位。逆に言えば、ケアや心がけを改善することで美しさを維持することも可能なのですね。下顔面美容は、歯磨き習慣とデンタルツールの見直しから。何歳になっても白く健康的な歯を見せて笑えるケアを始めてみましょう。(取材・文 / 麻生泰子)

 

プロフィール

田中真喜(たなか・まき)先生

2003年 日本歯科大学 卒業

東京医科歯科大学歯周病学分野 入局

2006年 吉野歯科診療所歯周病インプラントセンター(現 医療法人社団誠敬会)勤務

2008年 日本歯周病学会 専門医                       

2015年 医療法人社団誠敬会 理事長

2016年 日本歯周病学会 指導医

2017年 奥羽大学歯学部 非常勤講師

2019年 医療法人桃花会一宮温泉病院 理事

2021年 医療法人桃花会一宮温泉病院 理事長

2023年 日本歯科大学生命歯学部 非常勤講師

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