ニュースセンター | 日本
orthodontic header

7 25, 2023

健康な歯であれば、歯列矯正はいつでも可能。知っておきたい歯科矯正の最新事情とケア

 

きれいな歯並びは笑顔への自信を高めてくれます。歯列矯正のタイミングやホームケア、最新の治療について矯正歯科をご専門とする賀久浩生先生(スーパースマイル国際矯正歯科院長)にお聞きしました

orthodontic icon

歯科矯正は何歳になってもスタートできる

 

――大人になってから矯正を検討する人も増えているようですが、歯列矯正治療は何歳ぐらいまで可能なのでしょうか。


健康な歯があれば、何歳になっても歯列矯正はできます。当院では、矯正治療の患者さんの約3割は成人が占めています。70代、80代の患者さんに歯列矯正をした症例もあります。歯や歯ぐきが健康な状態であれば、何歳になっても矯正治療を行うことができるのです。


子どもの歯列矯正は、乳歯の生え変わりや顎の発達など成長に合わせて治療方針を途中で変更しなければならないことがありますが、大人になると骨の成長が終わっているため、事前に治療計画をしっかりと立てられるという良い面もあります。


――子どもの矯正治療はいつ頃から始めるのがよいのでしょうか?


さまざまな治療のアプローチや考え方があるのですが、アメリカ矯正歯科学会の見解では、前歯4本の永久歯が揃う7歳が検討するタイミングだとしています。とくに非抜歯矯正を希望されるなら、乳歯と永久歯が両方存在する混合歯列期から検討をスタートするのが、治療の負担も軽くすみやかに進めやすいと思います。


当院では、ご家族そろって歯列矯正されるようなケースも増えていますね。最初にお母さんがお子さんをつれて受診されて、お子さんの歯列矯正をスタートする。お子さんがどんどん歯並びが整って顔立ちまで変わっていく様子を見て、お母さんもスタートする。母子で歯並びがきれいになると、とうとうお父さんも気になりだして……と歯の美意識が連鎖していくのです。


――歯並びがきれいになっていく様子を間近で見ていたら、「自分もやってみたい」「今からでもできる」と前向きな気持ちになっていくんですね。


歯科治療の多くは不可逆的(元に戻らないこと)で、虫歯は削って人工物を入れますし、歯周病で後退した歯ぐきは元に戻りません。一方、矯正治療というのは、治ろうとする力を利用して、自分の歯をより良い状態にしていく治療です。治療がゴールに近づくにつれて、笑顔に自信がもてるようになり、達成感や満足感も得られます。


デンタルケアに対する意識も高まり、ご自身の努力できれいになった歯を維持したいとしっかり歯磨きをするようになる方が多いですね。もちろん歯並びが整ったことで、歯ブラシがすみずみまで届きやすくなるメリットもあります。


――矯正治療を通じて、歯への健康意識も高まっていくのですね。


はい。ポジティブな変化を目の当たりにできるのが、矯正歯科医のやりがいですね。歯並びがよくなっていくにつれて、患者さんの表情が豊かになり、姿勢から服装まで変わり、見違えることがあります。自分に対する認識や評価が高まり、より自分を大切にしようという意識が生まれてくるのではないかと思います。

矯正歯科が専門の賀久浩生先生

目立たず、取り外し可能な「マウスピース矯正」

 

――矯正治療は見た目、健康面の双方で多くのメリットがあるのですね。一方で、装置が目立つ、食事がしにくい、歯が磨きにくいなどのデメリットで踏み切れないという人も多いのではないでしょうか?


歯列矯正に関するそうしたデメリットは、過去のものになりつつあります。当院では、プラスティック製の透明のマウスピースで、歯列を動かしていく「マウスピース矯正」をいち早く2006年から導入しています。


マウスピース矯正は、透明の矯正装置なので口を開けても目立たないうえ、食事時間は取り外すことができるので食べ物が詰まったり、汚れを気にする必要がありません。歯磨きも、装置を外した状態でできるのですみずみまで磨きやすくなり、虫歯のリスクが軽減されます。


――どんな人でも、マウスピース矯正はできるのでしょうか?


軽度な歯列矯正から中等〜重度の不正咬合まで治療することができます。歯が歯ぐきに埋まっていたり、歯の位置を大きく動かす必要がある場合は、最初は従来のワイヤーを使って、仕上げはマウスピースで整えていくなどワイヤー矯正と組み合わせることもあります。当院では、3分の2の患者さんがマウスピース矯正を選択されています。症例にもよりますが、矯正期間はワイヤーと同じで2〜3年程度です。


――マウスピース矯正のメカニズムを教えてください。


スキャナーで歯の形や歯並びの立体画像を撮影し、画像データを分析して、その方専用のカスタムメイドのマウスピースを作ります。そこから複数のマウスピースを作成していくのですが、約0.25mmずつ歯の位置が動いていくように段階的に設計されています。マウスピースを交換するたびに、歯に圧がかかり歯が動いていく仕組みです。


ワイヤーよりも歯を動かす幅は小刻みで、装置が口に当たる感触も柔らかいのでお口の粘膜を傷つけるリスクも減りました。基本は8~12週間分のマウスピースをお渡しするので、通院は2〜3ヶ月に1回程度ですむのもマウスピース矯正のメリットです。

マウスピース矯正の5つのメリット

歯科矯正を始める条件は「健康な歯」と「明確な意思」

 

――透明のマウスピースをつけるだけで歯の矯正できるのですね。今後、歯列矯正を検討されている方にアドバイスをお願いします。


「自分の歯をきれいに健康にしたい」と明確な意思をもってスタートしてほしいですね。とくにお子さんの矯正では、本人の「矯正したい」という意思が確認できなければ、当院では治療はスタートしません。マウスピースの場合、自分で取り外しができてしまうので、「歯並びをきれいにしたい」という意識がないと継続が難しいのです。


治療期間が長期におよぶ歯列矯正は、患者さんと生活習慣そのものと深く関わる治療です。マウスピース矯正で患者さんの負担が軽くなったとはいえ、毎日20時間以上マウスピースを装着したり、決まったタイミングでマウスピースを交換するセルフケアは欠かせません。


――従来より始めやすくなったぶん、ご自身でのケアが重要になってくるのですね。


はい。また、矯正治療をスタートするには、土台となる歯が健康であることが欠かせません。治療中はもちろんですが、矯正治療前から毎日の歯磨きを徹底して、歯にトラブルがあれば治療しておくことが重要です。


逆に言えば、日々の歯磨きをしっかりおこなって健康な歯を保ちつづけていれば、何歳になっても矯正治療はスタートできます。若い頃は気にならなかったけど、シニアになって口元が気になって…と矯正を始められる患者さんもけっこうおられます。今は矯正治療ができないという人でも、デンタルケアをしっかり継続していつでもスタートを切れる状態にしておきましょう。

 

賀久先生によると、歯科矯正に必要なのは「健康な歯」と「歯並びをきれいにしたい」という明確な意思だといいます。美しく健康な歯は1日にしてならず――生まれ持ったものだけでなく、日々のデンタルケアの積み重ねから育まれるもの。毎日の歯磨きやケアが、明日の健康ときれいにつながると考えて、デンタルケアを習慣化したいですね。(取材・文/麻生泰子)

プロフィール

賀久浩生(かく・こうせい)先生

医療法人恵明会理事長。スーパースマイル国際矯正歯科院長

東京歯科大学卒

アメリカ歯学修士

カリフォルニア大学サンフランシスコ校にて研修医プログラム終了

ボストン大学大学院修了(矯正歯科学専攻)

ソーシャル メディアでシェア

トピック

連絡先

Philips logo

お口の健康 オーラルケア

お口全体の健康を考えてきたフィリップスから、皆さまに日頃のオーラルケアの参考になる情報をお届けします。自信あふれる毎日が送れるよう、一人ひとりのお口の健康意識を高めることを目指しています。

関連ニュース

お口全体の健康を考えるフィリップスソニッケアー  

 

ソニッケアーは、フィリップスの100年以上にわたるヘルスケアの専門知識を活かしながら、お客様のお口が健康で、自信あふれる毎日が送れるよう努めています。

当社サイトを最適な状態で表示するには、最新バージョンの Microsoft Edge、Google Chrome、または Firefox をご利用ください。