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dental care for white teeth

4 10, 2023

「白い歯」はあなたのチャームポイントに。歯科医が教える「白い歯になるケア」の秘訣

 

笑ったときに見える白い歯は、あなたの印象をワンランク高める武器になります。歯の健康を目指しながら「白い歯になるケア」の秘訣を歯科医・歯学博士である照山裕子先生にお話いただきました。

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歯は自分次第でもっと美しくできる部位

 

「白い歯に興味がありますか?」――私が勤務するクリニックでは、この問診票の質問に男女問わず約半数以上の方が「はい」と答えています。ここ20年ほどで歯の美白意識が変わってきているのだと実感します。


白い歯だと、笑顔になることが増えます。笑顔は相手に好印象や親しみやすさを与えますが、白い歯であることは清潔感や若々しさ、知性までも印象づけてくれます。第一印象を大きく左右する「顔」の中でも、歯は自分次第で美しくすることができ、チャームポイントにできる部位なのです。


しかも、正しく実践すれば、虫歯や歯周病、口臭などお口のトラブルを予防して、自分の歯を健康に長持ちさせることにもつながります。歯の白さを保つためのデンタルケアは、まさにいいことづくしなのです。


日本では、どのように歯の白さを保つのかについて、正しい知識をご存じない方がほとんどです。ここでは、歯の健康を保ちながら「白い歯になるケア」の方法をお伝えしていきたいと思います。

歯学博士・照山裕子さん

若い人にも見られるステインの意外な原因

 

歯のくすみや黄ばみ、茶色い汚れの一番の原因は「ステイン」です。ステインとは“着色汚れ”。タバコのヤニや飲食物の色素が、エナメル質の表面にあるタンパク質と結びついた蓄積汚れです。ステインの原因はお茶やコーヒー、赤ワイン、タバコだけではありません。カレー、チョコレートやフルーツ、緑黄色野菜などもステインの原因となります。フラペチーノやスムージーなどのドロっとした飲み物をよく飲む方、お水代わりに麦茶をたくさん飲む小さなお子さんであっても、歯の着色汚れが目立つことがあります。


歯にステインが蓄積しやすい人もいます。共通するのは「お口が乾きがち」であること。唾液には、歯の汚れを洗い流す自浄作用があります。その唾液が不足することで、ステインが沈着しやすくなるのです。話す機会が少ない人や口がぽかんと開いている人、唾液腺が萎縮している高齢者などによく見られます。こうした方はこまめに水分をとったり、ブラッシングを丁寧に行ったりする必要があります。

ステインの原因となる飲料

正しいブラッシングができているのは10人に1人

 

自然な白い歯を維持するデンタルケアの基本は、毎日のブラッシングです。食事が終わったらお皿を洗うのと同じように、付着したステインをしっかり落としてあげるケアが大切です。ところが、自分に合った正しいブラッシングができている方が非常に少ないのです。私の経験では、ご自分に合った歯ブラシ選び、歯磨き方法ができている患者さんは10人に1人ほどしかいません。


歯の汚れを早く落とそうとゴシゴシ、シャカシャカと2〜3本まとめて横磨きしていませんか? じつはこの磨き方は逆効果。大きく動かすと歯ブラシの先が細かい部位まで届かず、汚れが取り除けません。さらに圧がかかりすぎることで、歯ぐきを傷つけてしまうオーバーブラッシング(磨きすぎ)になりがちです。


ちゃんと磨けているかな?と不安に思った方は、歯科医院で歯磨き指導を受けられるといいかもしれません。ご自宅で実践して、ふたたび数ヶ月後の検診でチェックを受ければ、磨き方が改善しているか、そしてステインや歯垢など歯の汚れがしっかり落とせているかを知ることができます。

ホワイトニングしても、元の色に戻ってしまう原因

 

最近は、より白い歯を目指すホワイトニングを希望される方も増えています。ホワイトニングとは、歯科医の管理下で行われる医療行為の“歯の漂白”。消毒液のオキシドールと同じ成分である過酸化水素が含まれた薬剤で、歯の色素を分解することで歯が白くなるメカニズムです。


毎日のブラッシングでは、美白歯磨き剤を使うことでステイン除去効果を高めることができます。ただし、「美白」「ホワイトニング」を謳う市販の歯磨き剤に“歯の漂白”作用はありません。日本で売られる美白歯磨き剤は、あくまで歯の表面に付いたステインを落として歯本来の色に戻すものです。


また、ホワイトニングは歯に悪いのでは?と思われている方もいますが、歯科医の管理下で適切に行う処置であれば歯に悪い影響を与えることはありません。歯科医院では漂白後にエナメル質を強化するトリートメントも行われています。歯質強化も期待できるので、ホワイトニングをデンタルケアの一環として取り入れるのもいいと思います。


ただ、せっかくお金と時間をかけてホワイトニングを受けても、わずか数日で元に戻ってしまうことがあります。それは、ステインを落とす毎日のブラッシングができていない場合です。白い美しい歯を維持するにはセルフケアは必須。とりわけ毎日のブラッシング習慣は欠かせないのです。

歯学博士・照山裕子さん

本来の歯の色を戻すことが自然な白い歯への第一歩

 

デンタルケアは、ご自宅でのセルフケアと、歯科のプロケアの両立が必要です。歯科医院では、半年〜3ヶ月ごとの定期検診で虫歯や歯周病をチェックし、ステインや歯石を取る専門クリーニングを行います。さらに、磨き残しや歯ブラシ選び、歯並びに合わせた磨き方を指導します。


歯科医院で歯磨き指導を受けて、ご自宅で実践して、ふたたび数ヶ月後の検診でチェックを受けて、間違った歯磨きグセを修正する――そのくり返しで、自分に合った正しい歯磨きを身につけることができるのです。


今より白い歯を目指したい方は、まずは歯のステインをしっかり落として、本来の歯の白さに戻すことから始めましょう。そのうえで、ホワイトニングでさらに白くするか、元の白さを生かしていくかを歯科医と相談して計画を立てていきます。いずれにせよ、白い歯の維持には毎日のブラッシングが不可欠です。ぜひ今日から正しいブラッシングケアを始めて、歯の本来の白さを実感していただければと思います。(取材・文/麻生泰子)

 

照山裕子 てるやまゆうこ

歯学博士、東京医科歯科大学非常勤講師(顎顔面補綴外来)。都内大手医療法人勤務を経て、2020年より現職。現在は愛知県の医療法人で院長を務める傍ら、大学の外来および都内クリニックにて診療を行っている。『歯科医が考案・毒出しうがい』(アスコム)、『噛む力が病気の9割を遠ざける』(宝島社)など著書多数。最新刊は『食べる力を落とさない 新しい歯のトリセツ』(日経BP)。

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