Z世代を代表するメンバーとして集まった社会人4名は、それぞれ営業職として活躍するショウさん(23歳)、ダイキさん(25歳)、タクミさん(26歳)、ユウカさん(25歳)。Z世代のネット活用法や、その人生観から美意識まで幅広く語っていただきました(名称は仮名)。 ――Z世代は生まれたときからパソコンや携帯電話が身近にあるデジタルネイティブですが、皆さんが普段触れているメディアや情報源は? ショウ TikTok、Instagram、TwitterあたりのSNSが主な情報源ですね。買い物や遊びを調べたいときは検索サイトではなく、SNSで検索して情報を集めています。 ユウカ 私もそうですね。検索サイトだと上位に広告サイトが入ってしまうから、欲しい情報にたどりつくまで時間がかかりすぎる。効率が悪いので、まずはSNSで検索することが多いです。あと、意図的に加工・発信された情報より、個人が発するコメントや現地で投稿した動画とか、できるだけリアルに近い一次情報を探しますね。 ショウ 自分は初めてのデートで行くレストランは動画でチェックしますね。宣伝用にきれいに撮った写真じゃなくて、料理のリアルな質感や、その場の空気感が知るには動画が一番伝わりやすい。 ダイキ 文章や写真より断然、動画でチェックしたい。動画は圧倒的に情報量が多いし、直感的に伝わるのがいい。たくさんの情報からピンポイントで欲しい情報だけ知りたいから、スキップを駆使して2倍速が基本。通常速度だと、飽きちゃって集中力が続かないというのもあります。 ――自分のペースで効率よく欲しい情報を集めるには「タイパ(タイムパフォーマンス)」視点が欠かせないのですね。テレビなどのマスメディアから情報を得ることは? タクミ テレビ番組はまったく見ないですね。 ショウ モニターでYouTubeを見たり、NetflixやPrime Video、TVerでドラマなんかを見ていますね。 ユウカ テレビは、朝のニュース番組を時計代わりにしています。でも、日本代表が活躍したサッカーW杯では、久しぶりにテレビに夢中になりました。会社の同僚や友達とも盛り上がりましたね。普段はみんなバラバラのSNSアカウントやYouTubeチャンネルをフォローしているから、全員が知っているような共通のエンタメ話題が意外と少ないんです。 ショウ 自分の“推し”を話しても、相手は知らないことが多い。みんなが集まったときによく話すのは、仕事の話や恋愛の話が多いよね。 タクミ そこは絶対みんな共通だから。
――Z世代の仕事観、ワークライフバランスってどんな感じですか? ユウカ 私は、教科書通りに、普通に安定した人生を歩みたい。会社で働いて、適齢期で結婚して、子どもを産んで。でも、専業主婦にはなりたくないと思っています。仕事はキャリアアップしていきたいので、就活では女性活躍や子育て支援制度が進んでいる会社を選びました。 ダイキ 自分も会社選びの基準は、ずっと働ける会社。でも、これからの時代は何があるか分からないから、スキルや視野は広げておいたほうがいいのかな。 タクミ 転職や副業が当たり前の時代だけど、自分もずっと働ける会社を選んだつもり。でも、毎日思ったより忙しくて……今はしょうがないけど、結婚したら家族を大切にできる働き方をしたいなと思っています。 ショウ 自分は入社2年目で、1年目はコロナ禍で研修もオンラインでした。出社制限がなくなった今は、社員同士の交流が楽しい。社内の飲み会とかも積極的に行きたい派です。 ユウカ それは私も同じ! タクミ 仕事の延長線とかいう意識はなくて、自分自身の楽しみとしてぜひ行きたいよね。 ダイキ たまたま今日のメンバーが飲み会好きなのかも(笑)。オンラインもいいけど、やっぱりリアルで人と接するときが楽しいなと思います。
――恋愛観も聞きたいのですが、たとえばZ世代の「カッコいい」「可愛い」の基準ってどんな感じですか? ダイキ その人の醸し出す雰囲気を含めて、見た目は大事だよね。自分はゆるふわ可愛い系より、ドライなくらいサバサバしている女性が好きです。 ショウ いくら顔が可愛くても、地雷系の服やメイクだと頭の中でアラートが(笑)。外見には、その人の内面からいろいろなものが滲み出している。 タクミ 自分も「人は見た目が8割」だと思います。 顔も大事だけど、スタイルとか服装とか全身のバランスはチェックします。 ユウカ 私もカッコいい人が好きです! 顔のタイプはとくにこだわりはないのですが、全体的に顔の雰囲気がいい人が好き。 ダイキ それぞれバラバラだけど、あえて共通項を探すなら……さわやかで清潔感がある男女が、異性から見ても同性から見ても人気ですね。自分が注目している俳優もそうです。 タクミ 自分はファッションや髪型、美容のお手本にしている人を何人かフォローしています。美容師だったり、一般人だったり…必ずしも有名人ではないですね。
――Z世代男子は美容情報にもアンテナを張っているのですね。男性がスキンケアしたり、メイクするのもアリですか? ショウ スキンケアはごく普通ですね。洗顔料・化粧水・乳液は、当たり前に身だしなみとして。 ダイキ 自分も学生時代から基本的なスキンケアしていますね。 タクミ ブランドは意識してないけど、インスタで評判がいい基礎化粧品は時々チェックしています。 ショウ 自分はメイクアイテムもいくつか持っています。BBクリームとか血色をよく見せるリップとか。仕事ではしないけど、デートとか気合入れたいときはしますね。まだまだ勉強中ですが。 ユウカ 男性のメイク、私もいいと思います! 周りの友だちにもいるし、別に驚かないですね。 ダイキ 自分も肌荒れのときはメイクで隠したい。髪型とかスーツと同じように営業職は清潔感が大事。肌もその一部ですよね。 ――男子のスキンケアは常識、メンズメイクも珍しくないのですね。マスク生活になって長いですが、新しい出会いについてはどうですか? ダイキ マスクをとる瞬間が、ちょっと恥ずかしい。 タクミ マスク顔は好みだと思ったけど、外すと「そうなっていたか!」と。 ショウ それは向こうも同じ(笑)。 ユウカ この不毛な心理戦、早くなくしたいですね(笑)。 ダイキ 何か守りに入っている気もするので、早くマスクから解放されて素で勝負したいですね。 周りに流されず自分の価値観を大切にして、等身大の自分で堅実に生きていきたいという本音も垣間見えたZ世代座談会。次回Vol.2「Z世代男子のヒゲお手入れ事情に迫る」では、Z世代におすすめの最新アイテムを使ったシェービングを体験していただきます。(取材・文/麻生泰子)
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