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日本の女性の罹患・死亡率が高い「乳がん」。早期発見すれば生存率90%を超える治りやすいがんです。乳がん検診の最新事情から、自分でできるチェック法をフィリップスの検査機器担当者がお伝えします。

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ヘルスケアの知識を共有し、意識を高めていく社内活動の数々

 

日本人の三大死因は「1位がん、2位心疾患、3位脳血管疾患」です。1位を占めるがんで、女性にもっとも多いがんは「乳がん」です。しかし、日本の乳がん検診率はわずか44.6% (*2019年データ、出典:OECD Health Statistics 2021)。早期で治療すれば90%以上の生存率が見込める“治りやすいがん”でありながら、検診率は非常に低いのが現状です。

 

その一方で、フィリップス・ジャパンの女性社員の乳がん検診率は89.1%(2021年度実績)に達しています。フィリップスはヘルステックカンパニーとして、社員の健康をどうとらえ、その実現にどう取り組んでいるのでしょうか。フィリップス・ジャパンの澤邉裕子人事本部長に話をうかがいました。

 

「乳がん検診率の高さについては〈20歳以上であれば乳がん検診を自己負担なしに受けられる〉という当社の健康保険制度もさることながら、社内で検診やヘルスケアへの関心が高いことが挙げられると思います。ピンクリボンキャンペーン期間中に、乳がんサバイバーのジャーナリストや乳腺専門医の先生などをお招きした社員参加のディスカッションイベントを開催するなど啓発イベントが盛んです。有志メンバーによるInclusion & Diversity committeeやZ世代やミレニアル世代を中心に活躍している#bethechange Japan主催の社会貢献活動やヘルスケア、ウェルビーイングやワークライフバランスの向上について社内で知識を共有し、意識を高めていく活動・イベントが日常的に行われているのです。

 

もちろん、社員の自発的な行動に委ねるばかりではなく、乳がん検診は最新の研究成果に基づき、マンモグラフィとエコー診断という精度の高い検診が選択できるようになっていますし、子宮頸がん検診も〈20歳以上対象・自己負担なし〉と乳がんと同様の条件で推奨しています。健康診断や検診を受けてない社員には、個別フォローアップも行っています。さらに健康診断や検診は、全国約450の契約医療機関で受けることができるので、自分の受けたい医療機関を自由に選べることもメリットだと思います」

 

充実した健康保険制度に加え、社内での活発なイベント開催を通じて健康の大切さを社員がよく理解していることが検診率の高さにつながっているのですね。

社員の健康意識を高めていく

社員の健康とハイパフォーマンスを生み出すPhilips Smart Work

 

この他にも、社員のヘルスケア意識を高めるために、実施しているフィリップス独自の制度はありますか?

 

「社員には毎年健康保険組合より2022年〈PhiliFlexポイント〉というポイントプログラムが提供されています。これは疾病予防や健康増進につながる取り組みに対して支払われるもの。たとえば、スポーツジムの会費やサプリメント購入費用、あるいはメガネやコンタクト代でもOKです。私は、いつも健康診断のオプション検査に利用しています。当社で株式会社CogSmartと提携し、提供していると脳ドック用プログラム「BrainSuite™」で、認知症の疾患リスク発見、記憶力や注意力などの検査が受けられる健診機関もありますので、社員の皆さんにもセルフケアのためにぜひ活用いただきたいです」

 

さらに2022年は、各月の平均残業時間が40時間以内だと翌年に3万円分のPhiliFlexポイントが加算されるという、驚きの“残業削減”施策が実施されているそうです。より健康的で生産性の高い働き方が奨励されているという事ですね。

 

「長時間労働は一時的には成果につながるように見えますが、長い目で見ると、社員のプライベートの時間を減らし、健康にも悪影響を及ぼすマイナス要因となりかねません。私たちは、社員の健康や働きがいを高めることこそが、生産性向上や成長につながると考えて、休息や健康づくりを積極的に支援しているのです。

 

そのために、フィリップス・ジャパンでは独自にPhilips Smart Workという、これからの時代の働き方の指針を打ち出しています。Philips Smart Workでは、社員がそれぞれ自由に労働時間のマネジメントができるようにするとともに、社内のコミュニケーションや連携を円滑にするICTシステム導入を図っています。また、社員のウェルビーイング実現に向けて、オンラインヨガや健康管理アプリの提供も行っています。先ほどお伝えしたPhiliFlexポイントも、Philips Smart Workの取り組みの一環なのです」

 

フィリップスでは多角的に、健康でベストな働き方を実現するための取り組みが実施されているのですね。でも、健康に気をつけていても、時には自分や家族の病気やケガで仕事の継続が難しくなることもあります。その場合の社員のサポートはどのように備えていますか。

 

「業務外の病気やケガで連続して5日以上休む場合は、診断書を提出し、会社の承認を得て30日間有給のSick Leave(傷病休暇)で休むことができます。さらに長く要する場合は、在籍期間に応じて1年から1年半、仕事を中断して休養に専念することができます。また、年間10日間のCare Leave(ケア休暇)もあります。これはご自身が更年期で辛い日などのセルフケアや、ご家族の通院や配偶者の不妊治療に付き添う日などのファミリーケアのために使用できる有給休暇が取得できます」

 

万が一、病気やケガに見舞われても、40日間は有給で休むことができ、その後も在籍期間に応じて長期療養ができるのですね。

 

「社員やその家族の健康を日常的にケアするが私たちの役目ですが、その一方で、病気やケガは誰にも起こりうるものという認識が大切です。病気やケガで大変な思いをしている社員やその家族が、安心して治療に専念できる環境を整えることも、ヘルステックカンパニーとして果たすべき重要な役割だと考えています」

社員の健康とハイパフォーマンスを生み出す

社員の多様性こそがフィリップス・ジャパンの強み

 

日本の多くの企業においても、女性活躍や働き方改革など社員の働きやすさを実現する取り組みが広がっていますが、フィリップスでの最新の取り組みを教えてください。

 

「フィリップスでは『ワーキングママ』と女性社員を特別視する発想はあまりないかもしれません。子育ての主役は女性だけではなく、当然男性も主役だからです。女性社員と同じように、長期で育休を取得する男性社員もいます。最近では2022年4月の育児・介護休業法の改正を受けて、フィリップス・ジャパンでも、従前の性別を問わず取得できる育児休業に加えて、お子さんの出生直後に最長4週間休暇が取得できる〈産後パパ育休〉をスタートしました。すでに複数の男性社員から申請が寄せられています。

 

もともと当社では採用時に男女の条件・区別はありませんし、昇給や昇格は能力評価です。私も含め女性の管理職は数多くいます。また、子育て中の社員にかぎらず、介護や病気、あるいは自分自身の勉強など、それぞれのライフステージによって、希望の働き方が変わる社員もいます。多様な社員の働き方を積極的に応援していくのがPhilips Smart Workであり、この多様性こそがフィリップス・ジャパンの強みなのだと思います」

 

フィリップス・ジャパンでは、従来リモートワークを導入していましたが、新型コロナ感染症拡大下は完全フルリモートワークへ。そして現在は、週2日リモートワーク、週3日はオフィスワークが基本というように、時代の変化に柔軟に合わせて、社員が仕事に集中できる環境をつくってきました。

 

「働き方に“当たり前”はなく、社員や時代のニーズに応じて変わっていくのが本来のあり方なのだと思います。リモートワークが浸透したこれからの時代は、出社する楽しみ、社員のコミュニケーションの環境をレベルアップさせていくことも私たちの役割ですね。

 

私自身、フィリップスに入社したのは、ヘルスケアを通じて社会に貢献したいという使命感をもった人たちが多いことに惹かれたからです。社員同士が、自身が取り組むプロジェクトや目標を共有するLearning Weekが毎年開催されるのですが、毎回、社員の熱意と、フィリップスが社会に与えるインパクトに刺激を受けています。彼らが健康で働きやすい環境をつくることで、お客様や社会に寄与することが私のミッション。社員のエンゲージメントがよりよい日本の医療やヘルスケアの実現につながると考えています」

 

フィリップス・ジャパン女性社員の乳がん検診率は89.1%という驚異的な数字の裏には、社員のヘルスケアや多様な働き方を確立してこそ、ヘルステックカンパニーとして社会的役割を果たしていけるという強い信念がありました。「2030年までに年間25億人の生活を向上させる」というパーパスを掲げるフィリップス――その実現は、社員一人ひとりが健康で幸せに働くことにかかっているのです。(取材・文/麻生泰子)

男性の働きやすさも考慮

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フィリップスが考える、健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアの「一連のヘルスケアプロセス(Health Continuum)」において、皆様の日常生活に参考になる身近な情報をお届けします。一人ひとりの健康の意識を高め、より豊かなヘルスケアプロセスの実現を目指します。

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