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フィリップスの調査では「パートナーのいびきを改善してほしい」と悩みを抱える人は9割以上。いびき解決につながる “大人の伝え方テクニック”を作家・心理カウンセラーの五百田達成先生に聞きました。

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「いびき指摘」はデリケートに扱うべき対人問題

 

日本人のいびきの実態を把握すべく、フィリップスが実施した「いびきに関するアンケート」調査*。寝室パートナーがいる人では「パートナーのいびきが気になる」と答えた人が57%で、女性では87%という結果となりました。しかも、そのうちの96%は「パートナーのいびきを改善してほしい」と切実な悩みを抱えていることがわかったのです。

 

 “いびきの被害者”から寄せられたのは「家族が言っても、本人は対策しない」「デリケートな問題なので言いにくい」「寝室を別にしたいが、はっきり言えず困っている」という声。なかには「いびきのために離婚してしまった」というコメントまでも。

 

いびき問題の解決は、相手に自覚してもらうことが第一歩。しかし、「いびきの話をすると喧嘩になる」「その場でいびきを指摘したら、まだ寝てないと言われた」という声も寄せられ、意識のすれちがいが生じていることがわかりました。いびきの自覚と改善を促すには、相手にどう伝えたらいいのでしょうか。

 

「対人コミュニケーションでは“主語”がとても大切なのです。相手が怒ってしまう、聞く耳をもたないケースでは、『あなたはいびきがうるさいよ』『あなたはいびきを治すべきだ』と、“あなた”を主語にしたYOU話法で話していないでしょうか? これって、相手に責任を一方的に押しつける少々キツめの言い方です。とくに、いびきの指摘となれば、相手は驚き、恥ずかしさを感じるかもしれませんよね」

 

「いびきの話をすると喧嘩になる」のは、相手の気恥ずかしさや戸惑いの裏返しとも考えられますよね。アンケートでも、いびきの本人側から「コンプレックスでならない」「彼が来るときは、寝ないようにしている」などの涙ぐましい声も寄せられました。

 

「そう。いびきはデリケートな問題だけに『あなたはいびきがうるさい』というYOU話法は、相手のプライドを傷つけてしまう可能性もあります。相手を刺激することなく指摘するには『私は眠れなかった』という“私”を主語にするI話法がベター。これならば、相手に責任を押しつけず、自分が困っていることだけを伝えられます」

 

たしかに「あなたが悪い」より、「私は困っている」というニュアンスが強くなりますね。

 

「私がベストだと思うのはWE話法です。『私たち、最近いびきでよく眠れてなくない?』『僕たちの睡眠環境、もっと良くならないかな?』と“私たち”を主語に会話を始める。これなら、いびき問題を相手だけに押しつけず、二人でチームになって解決していこうと前向きな姿勢が伝わるのです」

 

いびきを指摘されても、本人は何をどう改善したらいいのかわからないことがほとんど。いびきを解決に導くには、第一に相手を責めない、第二に寝室パートナーが一緒に解決策を考える――この二つが大切なのですね。

WE話法でパートナーといびき問題を解決

いびき対策を“寝室快適化計画”として提案しよう

 

「最近は、睡眠の質に関心がとても高まっています。自分に合う枕を探したり、寝室に最適なライトを選ぶのと同じように、“寝室快適化計画”の一環として『いびき予防法やいびき対策グッズをいっしょに探そう』と誘うといいのではないでしょうか」

 

いびきは仰向け状態で起こりやすいため、「横向き寝」が有効かつ確実な予防策とされています。従来のグッズは横向き寝用の枕などがありますが、最近はセンサーが感知して横向き寝を促してくれる「スノアサイレンサー」という睡眠デバイスも登場し、いびき対策グッズも進化しているようです。スゴいのは“自己学習機能”まで備わり、ユーザーにちょうどいい振動で横向き寝を促してくれること。これまで改善しなかったという人も、これで一気に解決するかもしれません。

 

「いびきって、じつはかなり深刻な健康問題なんですよね。私も経験があるのでわかりますが、双方ともパフォーマンスは下がるし、日中の眠気に悩まされてイライラが積もる。長引けば病気のリスクも上がりますから、可及的すみやかに取り組むべき課題なのです」

 

睡眠中のいびきで何度も呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」という病気が隠されているケースもありますよね。いびきは、単なる騒音問題ではなく、きちんと向き合わなければならない“健康問題”なのですね。

 

「いびきの問題解決に一緒に取り組むことは、これから長く続く二人の人生にとっても、いい共同作業のスタートになります。『最近、太り気味だからいっしょに散歩をしようか』『ジムに行ってみようか』などと健康づくりがあたりまえに二人で取り組むテーマになっていく。それができることが、パートナーや夫婦という共同体のメリットなのではないかと思います」

作家・心理カウンセラーの五百田達成さん

相手を動かす“大人のコミュニケーション”とは

 

五百田先生は、ご著書の中でも「夫婦はシェアハウスの同居人」「結婚は起業」などと表現されており、たとえ“家族”であっても、ほどよい距離感をもつことを提案されていますよね。

 

「もちろん『家族なんだから、思ったことはそのまま伝えるべき』という夫婦や家族のかたちもあります。子どもの頃、母親に『ご飯まだ?』『靴下は?』と他人には言わないような不躾な言い方をした経験ってありませんか? これは“甘え”なんですね。家族なら言いすぎても許してくれるだろうという甘えです。

 

でも、夫婦というのは他人です。その甘えを夫婦関係に持ち込みすぎてはいけないと僕は思いますね。大人同士として相手を敬う気持ちを、言葉と行動で示すことが大事なのです。たとえば、本音では『いびき、どうにかして!』と思っていたとしても、I話法やWE話法を駆使して『私はあなたの健康が心配』『私たち長生きしたいよね』という会話から始める。いわば、“思いやりを装う”大人のテクニックです」

 

本音は、事実であっても、相手を傷つけることがあります。“思いやりを装う”ことは、相手への愛情表現。問題解決にもつながりやすい、大人の建設的な伝え方ですよね。

 

「夫婦、友人、同僚など、他人と他人が肩寄せ合って生きる共同体をうまくいかせるには、節度と思いやりが大切なのだと思います。拙著『不機嫌な妻 無関心な夫』でも触れましたが、自分が節度と思いやりをもって相手に接すれば、相手も節度と思いやりを返してくれる関係がおのずと生まれる。それが人間関係をよくする基本だと思います」

 

いびきに関しては、最近はスノアサイレンサーのような、横向き寝を促していびきを防止する頼もしい睡眠グッズもありますから、あとは大人のコミュニケーションを駆使し、相手の背中をそっと押すだけ。寝室のいびき問題は、WE(私たち)の問題として対処していくことで、解決の糸口がきっと見つかるはずです。(取材・文/麻生泰子)

 

 

五百田達成 いおた たつなり

作家・心理カウンセラー、米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。個人カウンセリング、セミナー、講演、執筆など、多岐にわたって活躍。専門分野は「コミュニケーション心理」「社会変化と男女関係」「SNSと人づきあい」「ことばと伝え方」。80万部を超える『察しない男 説明しない女』シリーズほか著書多数。最新刊は『超話し方図鑑』。

 

 

出典

*フィリップス「いびきに関するアンケート」調査時期2021年5月、回答数5,002名

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