株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン(本社:東京都港区、代表取締役社長:ダニー・リスバーグ、以下 フィリップス)は12月14日、日本市場での事業開発において目覚ましい業績をあげた在日オランダ企業に贈られる「The Deshima Business Awards(出島アワード)」を受賞したことをお知らせいたします。
「The Deshima Business Awards」は、日本市場に貢献する在日オランダ企業の認知向上などを目的に、オランダ商工会議所(NCCJ)が2000年に設立し、2年ごとに表彰するものです。審査は、事業の成功度、市場への浸透度ならびに将来の発展性などから多角的に検討され、企業規模に応じた2つの賞があり、フィリップスは高度技術社会を拓くきっかけとなる先端的な医療システムを開発し、日本の医療機関と協同して、提供したことが認められ、大企業部門で受賞いたしました。
今回の受賞は、フィリップスが日本で取り組みを進めている「デジタルパソロジー」、「遠隔集中治療患者管理プログラム」の2つの実証研究事業が、経済産業省のグローバルイノベーション拠点設立事業(平成27年度対内投資等地域活性化立地推進事業費補助金)*に採択されたことを受けてのものです。
フィリップスが取り組むデジタルパソロジーとは、ICTを活用した遠隔病理ネットワークシステムです。デジタル病理画像を複数の医療機関が共有することを可能とする本事業は、病理専門医の不足や高齢化、都市圏への偏在に伴う地域格差などの病理検査をめぐる課題の解決が期待されています。
また、遠隔集中患者管理プログラムは、モニターを通じて専門医が複数の病院の集中治療室(ICU)をモニタリング、遠隔ケアを行うことで現場のICUチームをサポートするもので、専門医不足の解消や医療関係者のワークフローの改善、地域医療連携の促進などが期待されます。
14日に都内で行われた授賞式では、オランダ王国経済省事務次官マーテン・カンプス氏より「The Deshima Business Awards」が授与されました。今回の受賞を受け、社長のダニー・リスバーグは以下のようにコメントいたしました。「この賞を通じて、私たちフィリップスが日本に大きな影響を与えることができる企業であると認められたことを大変光栄に思います。2つの画期的なソリューションを医療現場に導入することで、日本の医療分野におけるイノベーションを加速することに寄与できると考えています。」
フィリップスは、ヘルステック企業として、イノベーションを創造することを通じ、人々の生活向上と社会の発展に貢献すべく、活動してまいります。
*グローバルイノベーション拠点設立事業(平成27年度対内投資等地域活性化立地推進事業費補助金)
日本において外国企業が日本企業等と連携してイノベーション拠点設立や実証研究、事業化可能性調査を実施するための経費を補助することにより、研究開発部門等の高付加価値部門を日本に誘致して、海外から優れた経営資源を呼び込むとともに、日本をグローバル・バリューチェーンにおける高付加価拠点・イノベーションセンターとすることを目的とするもの。(JETROホームページより引用)