フィリップスのAEDは1996年に米国で、2002年に日本で販売を開始し、2015年6月には日本での総出荷台数が30万台を突破しました。2016年3月時点で世界103か国に出荷されており、世界中で尊い命を救う力となっています。
「ハートスタートHS1+」「ハートスタートFRx+」の特長
1. シンプルなユーザーインターフェース
- 音声メッセージは救助者の操作のペースに合わせて流れ、プロセス全体を通じて操作手順を指示します。
- 心肺蘇生法のコーチング機能(CPRコーチング)は胸骨圧迫と人工呼吸の適切な回数、速度、深さについて合図します。本体アイコンの光の点滅や、付属のクイック・リファレンス・ガイドのイラストが音声メッセージを補い、AEDの操作に慣れていない方、耳の不自由な方*3、音声メッセージが聞き取りにくい場所でもご使用いただけます。
2. 85種類を超えるセルフテストで使用可能な状態をキープ
- 毎日自動でセルフテストを実施し、使用可能な状態であることを点滅する緑の使用準備完了ランプで示します。
- 週1回、月1回はより詳細な内容のセルフテストを実施しているので、使用準備完了ランプの確認以外には、定期的な点検作業を行っていただく必要はありません。
セルフテスト項目: バッテリ残量、パッドの準備状態(ゲルの水分量)、スピーカー、
回路とシステムの機能確認や校正、等
3. FRx+ 小児用キー
- FRx+は小児(未就学児)への処置の切り替えに小児用キーを採用しています。小児用キーはFRx+本体上の操作コントロールを減らすことで救助者の迷いを軽減します。
- 小児モードの状態でFRx+を保管することは出来ないため、成人に対し小児モードを用いるリスクを軽減することができます。
- FRx+の除細動パッド(SMARTパッドⅡ)は成人と小児の両方に使用できるので、パッドの費用を節減できます。
4. 医療機器としての真髄である効果的な技術
- フィリップスのすべての除細動器はSMART Biphasic*4という電気ショックの出力技術を中核としています。リアルタイムインピーダンス補正テクノロジー*5により傷病者に合わせて出力波形が調整され、低エネルギー二相性波形による電気ショックを行います。
- SMART Analysisはフィリップスの心電図解析技術であり、必要と判断した場合にのみショックが行われます。傷病者がペースメーカを使用している場合には特殊なフィルタによりペースメーカ・アーチファクトを除去して心電図解析を行い、静電気などによるアーチファクトが検出された場合には、音声メッセージが正しい対処法を案内します。
*1 Andre A, et al. Automated External Defibrillator Use by Untrained Bystanders: Can the Public use Model Work ? Prehospital Emergency Care 2004;8:284-291
*2 Mosesso Jr. V, et al. Effects of AED device features on performance by untrained laypersons. Resuscitation 2009;80:1285-1289
*3 (一社)全日本難聴者・中途視聴者団体連合会より「耳マーク」の複製・利用について承諾を得ています
*4 SMART Biphasic波形とは日本で最初に提供された二相性波形です。
*5 リアルタイムインピーダンス補正テクノロジーとは、胸部抵抗値(インピーダンス)に応じて、最適な出力波形に調整するテクノロジーです。