自国の医療水準に対する医療従事者と患者の見解は国ごとに様々です。 日本においては、医療水準について、「高い」(「高い」「とても高い」「素晴らしい」の合計)と考えている医療従事者は65%で、「低い」(1%)、「どちらともいえない」(34%)を大きく上回りました。 一方で、患者の場合、「高い」は19%にとどまり、「低い」(21%)、「どちらともいえない」(60%)を下回っています。 医療従事者へのインタビュー調査では、患者の医療水準に対する評価が低い理由について、「(診察を受けるまでの)長い待ち時間」や、「限られた診察時間」といった患者への個別の配慮が不足していることが挙げられていました。 患者が医療水準を高く評価する一方、医療従事者が「低い」、あるいは「どちらともいえない」と考える、日本とは真逆の状況の国もあります。実際に13か国中6か国においては、医療水準が「低い」「どちらともいえない」の回答の合計について医療従事者が患者を上回っていました。 特にもっとも顕著だった国はブラジルで、患者においては「高い」が69%に上り、「低い」(4%)、「どちらともいえない」(27%)を大きく上回りました。一方で、医療従事者においては「高い」はわずか12%にとどまり、「低い」(43%)、「どちらともいえない」(45%)の割合が患者に比べて非常に高い結果となりました。