「コネクテッドケア」に関連し、電子メールやチャット機能といったオンラインでのコミュニケーションの実態を探ったところ、日本の患者では大多数に当たる75%が「オンラインで医療従事者とコミュニケーションを図ったことはない」と回答しています。これは13か国で最も高く、平均の48%を大きく上回るとともに、「図ったことがない」との回答が最も低かった中国の15%と60ポイントの開きがありました。 一方、医療従事者においては、治療に関して他の医療従事者とオンラインでやり取りをしている人は43%でした。海外と比較すると、13か国平均では63%の医療従事者がオンラインでやり取りしており、国別ではスウェーデンの40%に次いで2番目に低い数字でした。 このように、日本においては他国と比較し、患者、医療従事者ともにオンラインでのコミュニケーションが進んでいないことが分かりました。 また、オンラインの活用に関心があるやり取りについては患者と医療従事者、国の違いに関わらず、「予約を取る」、「医療検査の結果を受け取る」、「医療に関する質問をする」の3項目が上位に上がっています。 日本の回答状況を見ると、「予約を取る」が患者、医療従事者ともに最も高く、それぞれ69%、55%でした。13か国平均を見ると、患者においては日本同様、「予約を取る」が71%で最も多く、医療従事者でも「医療検査の結果を受け取る」と70%で並んで、最も高い結果となりました。