新川 理事長:地域住民の健康を支える身近な存在でありたいと思っています。高齢化社会が進んでいるなか、地域によっては高齢者への医療サポートが不十分であり、患者さん自身が見捨てられたと感じるケースもあるようです。当院では、高齢者から小さなお子さんまで、どんな患者さんでも一人一人真摯に向き合い、適切な診断から治療へ導くということを行っています。医療機関として当たり前のことですが、患者さんをしっかり最初から最後まで診るということが当院の特長です。今回、新しいCTが導入され、今まで以上に診断やフォローアップがしやすくなりました。
あらかわ医院
神谷 事務長:以前使用していたCTはとても長い寿命でとても頑張ってくれたなという印象があります。ですので、次のCTも長く安心して使えるというのが一つのポイントでした。また、以前のCTではスペックの問題があり、十分な検査ができない、撮影スピードが遅いということは聞いていましたし、患者さんの負担にもなってい ました。新たに導入するCTでは、幅広い検査ができること、撮影スピードが速いこと、また、患者さんの負担を軽減した検査ができることなどがポイントでした。そして、被ばく線量の低さも重要だと考えていました。
左から渡邉和樹 放射線課課長、新川正治 理事長、神谷宗可 事務長
最小限の被ばく線量で検査をしています
渡邉 放射線課課長(以下、渡邉課長):検査する側として被ばく線量は常に気にしていますし、最近は患者さんから直接言われることもあります。「被ばくはどれぐらいですか?」、「被ばくは大丈夫ですか?」のように、被ばくを気にされている方が以前より多くなった印象があります。我々はそういった患者さんに自信をもって「最小限の被ばく線量で検査をしていますよ」と伝えることができています。Precise Imageは被ばく線量を低減しながらも、画質を犠牲にすることがないので重宝しています。患者さんにとって優しい検 査、低被ばくで撮影できる点でもIncisive CTには満足しています。(図1)
Incisive CTは一人でオールマイティに 操作ができます
渡邉 課長:やっぱりスピードが変わりましたね。実際に検査をしている立場として気になるのはスピードです。Incisive CTを導入して、患者さんがCT室に入ってから出るまでの時間が短くなりました。あと、他の施設だと1つのモダリティに担当技師が2、3人付いて、患者さんのポジショニング、撮影する人、画像を作成する人がいたりしますよね。その点、Incisive CTは一人でオールマイティに操作ができます。AIカメラでポジショニングをして、撮影して、患者さんを寝台から降ろしますが、オートでできる部分が多いのでとても効率的に検査ができています。検査が終わって患者さんに説明をしている時には画像再構成は完了しています。CT検査全体のスピードが上がっているため、CTにかかわる人員が少なくて済んでいます。これも導入してよかった点です。(図2)
図2:AIカメラ
図2:コンソール
また、以前のCTでは細かな病変が見つけられなかったというのがあります。今回CTを更新して、いろんなものが見えるにようになりました。今まであまり処理していなかったMPRなど、多断面で画像を作成するようになりました。臨床科の医師が診断しやすい画像、見てもらいやすい画像を作成するようにしています。例えば、一つの骨折にしても、この断面よりこの断面の方が見やすいのではないかなど、臨床的に有用な画像はどういうものなのかを常に考えながら画像作成を行っています。これができるのも、元となるThin Sliceの画像がきれいになったからだと思います。(図3)
今までより一つ上のステップアップした検査
渡邉 課長:「ほんと見やすくなったね」とか「以前のCTだと見づらかったのが、見やすくなった」というのはよく医師から聞きます。また、うちは読影センターに読影を出しているのですが、センターの医師からも「追加でこういう方向の画像も見たいので送ってほしい」という以前はなかったリクエストが増えています。
神谷事務長:やはり、これも元の画像が良くなったことの影響だと思います。今までより一つ上のステップアップした検査ができるようになったということではないでしょうか。
医師がCT検査をオーダーしたくなった
渡邉 課長:かなり増えましたね。(図4) 臨床科からCT検査のオーダーを出しやすくなったからだと思います。検査時間もほんと短くなりましたし。
神谷 事務長:患者さんがCTを求めてきているというより、医師がCT検査をオーダーしたくなったということだと思います。以前に比べ病変がはっきり見える。医師側からすると、患者さんの負担は軽減されていて、さらに診断に直結する良い画像が得られる。それが、CT検査数の倍増という結果だと思います。もちろん、患者さんの口コミもあるかと思います。CT検査を受けた患者さんが「良いCTが入ったよ」 みたいなことを言ってくださっている。実はまだ当院のホームページには新しいCTの情報などは掲載していません。それでもCT検査数がこれぐらい増えているというのは、やはり臨床科からの需要が大きいのだと思います。
あらかわ医院のブランドの象徴にもなっています。
神谷 事務長:今回、フィリップスブランドでCTとMRIを統一できたのは良かったと思います。MRIの空間も好きなのですが、同じようにCTでもフィリップの統一感のある雰囲気で快適な空間を作り上げることができたのは良かったです。あらかわ医院のブランドの象徴にもなっています。(図5, 6:CT室とMRI室)
また、現在働いている方々にとっては良い医療機関で働いているという誇りにつながるかと思います。私は採用面接をする立場ですが、医療事務や看護師との面談の時などは必ず院内をご案内します。うちにはこんなMRIやCTがありましてと紹介した時のインパクトは大きいです。クリニックなのにこれだけの医療機器をそろえていて、幅広い検査ができるのかと。ここなら充実した環境の中で働くことができ、地域の医療に貢献できるかもしれないと前向きな要素になっています。仮にその方とご縁がなかったとしても、当院の宣伝効果にはなっています。
神谷 事務長:うちは健診センターも構えていますので、職員の健診にも力を入れています。通常の医療機関であれば限られた健診メニューしか受けられませんが、うちは様々なモダリティがあるので、豊富なオプションなども選択でき、それらを社員割引という安い価格で受けることもできます。MRIで脳ドックや心臓ドックなど を受けることもできますので、それが職員の採用のきっかけになったり、定着にもつながると思います。福利厚生ですね。職員の親やご親戚に対してもこういった医療機関で働いているという安心感もあるのかもしれません。
CTとMRIがセットでフィリップスであることで、検診でのオプションの幅がすごく広がりました。
渡邉 課長:はい、増えています。以前は、胸部、腹部のみでしたが、現在では、胸腹部を一気に撮影することもできますし、オプションでCTを選ぶ方が増えたような気がします。
神谷 事務長:CTだけでなく、MRIもフィリップスですので、今回MRI側で色々アップグレードをしました。心臓検査もできるようになりました。要するにCTとMRIがセットでフィリップスであることで、健診でのオプションの幅がすごく広がりました。うちの営業部が、地元の中小企業に営業に行って当院で受けられる健診の紹介などをする時に「うちにはこういうモダリティがあって、CTやMRIもあって、こんな検査やこんな検査もできますよ」と経営者の方々に宣伝することができます。経営者の方々からみると金額は高いかもしれませんが、長い期間健診を受けるならこういう機関で受けてみようという気持ちにもなっていきます。そして、健診のリピートにもつながります。
渡邉 課長:正直少し不安はありましたね。スタッフの中には他メーカーの方がいいのではないかと言う人もいました。私は昔、フィリップスのCTを使ったことがありまして、使い勝手のところで少し不満があったのは事実です。では、なぜ今回フィリップスのCTを選んだかというと、Incisive CTは昔の悪かったところはなくなり、良いところがさらに良くなったということです。操作性はほんとに良くなっています。コンソールやタッチパネルはとても使いやすいです。そしてなにより、決め手となったのはフィリップスなら他院との差別化ができると思いました。他のメーカーにはない強みがあります。被ばく低減、画質、そして装置の安定性などです。
神谷 事務長:実は昔、フィリップスの営業担当の方と話をしていて、その方は「正直今のCTは自信がないです」、「CTであれば、他社製品を紹介させていただきます」と言っていました。これは当院のことを思って正直に話してくれたのだと思います。その営業の方が、Incisive CTが発売され、紹介していただいた時に「このCTは自信をもってご提案できます」と言ってくれました。製品知識が豊富なフィリップスの社員がここまで強い自信をもって勧めてくれたのはとても印象的で、選定で候補に残った要因かと思います。
神谷 事務長:イニシャルコスト、そしてランニングコストは当然ながら気にします。他社と比べるとフィリップスのイニシャルコストは高いと思います。ただ、それなりの機能があるので、イニシャルコストの投資というのは見合ったものだったと思っています。対前年と比べると件数は増えていて、患者さんの満足度も上がっていると思います。
神谷 事務長:現在、新たなCTを導入して対外的なアピールを積極的にしなくても、CT検査数が倍増したという実績があります。これは、医者にとっての満足度向上の結果だと思います。次は、対外的にアピールをした場合、さらに件数の増加があるかもしれません。そのあたりは、今後の楽しみなところでもあります。医者の納得感や満足度を上げるだけでも、ここまでCTの検査数が伸びるのだということがわかりました。今まではコロナの影響もあり、患者数を増やす試みはしていませんでしたが、ようやくコロナも落ち着いてきて、次のステージへ移行できるかなと思っています。当院のHPのリニューアルやSNSなども活用していこうかと思っています。フィリップスのMRIやCTはとてもSNS映えしますので、そのあたりもアピールしてもいいかなと考えています。
渡邉 課長:時代の流れの中で、日々検査の方法も変わっていきます。装置の性能が上がって、できることが増えました。我々としては、常にアップデートして最新の状態でCT検査ができるようサポートしてくれるフィリップスには感謝しています。
神谷 事務長:やっぱりスピードがすごく大事だと思います。質もそうですが、スピードです。我々からのリクエストや装置に何かあった時に素早く対応してくれる。今回CTを導入するにあたってもフィリップスのスピード感のある対応はとても印象が良かったです。今後も長いお付き合いになりますが、期待しています。
Incisive CT – あらかわ医院 導入事例