「No.1ヘルステックカンパニーへ向けて」

 

フィリップス・ジャパン  CEO

ロイヤル  フィリップス  シニアバイスプレジデント 

堤 浩幸

CEO Japan

日本のヘルステック業界に新しい価値を生み出したい

 

フィリップスに入社するまでは、IT業界で、日本企業、米国企業、韓国企業とグローバルに活躍してきた、
弊社CEOの堤 浩幸。大学時代にはレオロジー(流動学)を専攻し、血液の流れや人工心臓弁の研究をしていたという。試作品を何度も作っては、実験データをとることを繰り返し、4年生の時には、月の半分以上は、寝袋で研究室に泊まるほど研究に没頭したという。

 

「縁って面白いですよね。僕は人生って、ご縁が大切だと思っています。」

 

大学卒業後は、IT業界を選んだ彼が、ヘルステックカンパニーであるフィリップス・ジャパンのCEOとして新たなキャリアをスタートしたことは、彼にとってビッグ・チャレンジであると同時に、不思議な縁を感じると話す。ちょうど、家族の健康について考える出来事があり、個人的にもヘルスケアへの関心が増していたという堤。日本のヘルスケアに新しい価値創造が出来ないか、これまでの、業界での経験や人脈をもっと世の中のために役に立てられないか。そんな思いが募っていたタイミングだった。

1891年の創業時のフィラメント電球から始まり、医療用X線管、ラジオ、テレビ、電気シェーバー、コンパクトオーディオカセット、CD、DVDと、時代や人々の生活の変化に伴走するように途切れることなく続く125年以上ものイノベーションの歴史に感銘し、さらに、ヘルステックカンパニーとしての、フィリップスの新たな挑戦に深く共感し、転職を決めた。

医療をフィリップスのHealthSuiteが『つなぐ』

 

世界のどこにいても、誰とでもつながることができ、携帯や端末があれば、指先1つで生活に必要なものが手に入る時代。その中で、フィリップスがグローバルに展開しているのは、健康や医療分野におけるデジタル化とモバイル化そして、HealthSuiteである。それは、ヘルステック業界のイノベーションを加速させ、健康な生活、予防、そして医療における多くの課題に対するソリューションを生み出す。

 

また、フィリップスは、「コネクテッドケアとヘルスケアインフォマティクス(下記図参照)」の一連のプロセスの「健康な生活、予防、診断、治療、ホームケア」の全てに製品を保有している。全てのプロセスで製品を保有しているのはフィリップスだけであり、このことは、ヘルステック業界の中でも大きなアドヴァンテージをもつ。

日本では、ヘルステック業界の課題は山積みである。超高齢化と少子化に起因する、医療従事者不足や税収減。過疎化と都市化による医療の地域格差。さらに、7割以上の病院が赤字経営という実態。

 

一方で、医療技術は医療機器も薬品も急速に進化し、医療の世界でもグローバル化が進み、ビックデータを用いたデータアナリティクス、IoTやAIの導入、コンサルティングなど、新しいソリューション提供への期待は高まっている。

「フィリップスがヘルスケア業界にソリューションを提供するための、キーワードは『つなぐ』。

何と何をどう『つなぐ』かで、新しい価値創造が可能になります。」

 

例えば、病院内でMRIやCT診断画像データをデータベース化し院内の各科で共有する(『つなぐ』)ことで、医療費を削減すると共に、患者と医師の負担を軽減するというソリューションが生まれる。

また、フィリップスと昭和大学が共同で実証検証を実施しているeICUの例では、コントロールセンターと複数病院の集中治療室(ICU)をVPN(仮想プライベートネットワーク)で接続する(『つなぐ』)ことによりそれぞれのICUベッド患者の状態や、データをコントロールセンターの医師や看護師がモニタリングすることを可能にした。これは、医療従事者不足への直接的なソリューションとして期待されている。

 

さらに、医療機関の間だけでなく、家庭と病院を『つなぐ』ことにより、高齢者や慢性疾患患者のホームケア(在宅医療)の効率的・効果的なサポートや、同じ疾患患者のデータ分析による精度の高い診断というソリューションが可能となる。

 

また、デジタル世代を中心に、個人が自分の健康により積極的に関わるようになってきており、自身の健康状態をデジタル管理するなど、健康的な生活や、未病への意識も高まっている。このように、個人のスマートウォッチから送られてくる情報をクラウドに『つなぐ』ことで、健康管理や、病気予防や早期発見をすることもソリューションとなる。

 

『つなぐ』ことの可能性は計り知れない。例えば、地域と医療を『つなぐ』ことで、医療を中心としたコミュニティーができ、スマートコミュニティーが広がり、スマートカントリーができていく。これは、フィリップスが描く未来の1つである。

 

「これらは、非常にチャレンジングであり、大きな夢かもしれない、しかし、一方ではとても現実的なことでもあるのです。」

 

フィリップスは、2025年までに年間30億人の人々の生活を向上させるという目標を達成するために、ヘルスケア業界において、No.1ヘルステックカンパニーを目指し、新しい価値創造を続ける。

 

仕事を、人生を楽しんで欲しい 

 

「フィリップスは、噛めば噛むほどおいしくなる、そんな会社。こんなこともやっている、こんな技術も持っている、ビジネスの幅の広さは知れば知るほど驚きの連続です。なんだか、もうフィリップスで30年くらい働いている気がしています。」

 

そう言って笑う堤は、社員とのコミュニケーションをとても大切にする。フィリップスに転職後すぐは、全国の営業所を訪ねて社員の話を聞いて回った。どの社員も経験や知識を惜しみなく提供してくれ、最初からスムーズに仕事をスタートすることができたと振り返る。

「もっと、社員一人ひとりの意見を聞きたいですし、僕の話も、もっと聞いてもらいたい。その中でより良い物を創っていくこと。皆さんに『チーム・フィリップス』としていかに能力を発揮しやすい会社にするかも、僕の重要な役目の1つだと思っています。」

ビジョンを一緒に実現させるためには、チャレンジを楽しめる人と働きたいと話す。さらに、モノを創造する力の強い人、クリエイティブな発想の出来る人、チームワークコラボレーションができる人、そして、社会のため、自分のために、会社も自分もアップグレードしたいという気持ちを持っている人を、新しく迎えて行きたいと考えていると話す。

 

堤は、インクルージョン&ダイバシティーの大切さも提唱する。国籍、年齢、全く関係ない、非常にフラットでフェアな職場環境。障がい者採用もさらに増やし、女性マネージャーの登用も積極的に行い、年末までには12%、2020までには30%以上をコミットしている。そのために、フレックスのコアタイムを廃止したり、在宅制度をスタートさせたり、社内制度も刷新した。

「男性の育児休暇だってウエルカムです。いろいろな形があっていい、全ての社員が働きやすい会社にしていきたい。」

 

“ We fully understand that work is only one part of your life.”これはフィリップスの仕事に対する考え方。人生を楽しむことが、仕事を楽しむことにつながり、仕事を楽しむことが、人生を楽しむことにつながる。堤自身も常に仕事を楽しんでいる。

 

「ぜひフィリップスで、仕事を、そして人生を楽しんで欲しいと思っています。」