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3 18, 2020

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大状況におけるフィリップスの取り組み

ページを読む時間の目安: 5-7 分

※この記事は2020年3月18日オランダ・アムステルダムで発表されたステートメントの抄訳・編集版です

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のアウトブレイクの中心が中国から欧米諸国へと移行したことを受けて私は、刻々と変化する状況に対するフィリップスの対応について最新情報をお伝えしたいと考えました。WHOは、この急激な感染拡大をパンデミックと認定しましたが、一方で、なお制御可能であると繰り返し表明しています。私はこの状況を深く懸念してはいますが、もし世界中の人々が持てる力を結集し、適切に協力してこの事態に取り組めば、WHOと同じ見解を持つことができるでしょう。

 

これはフィリップスの全従業員にとって最優先事項であることを、きわめて重要な点として強調しておきたいと思います。フィリップスでは、管理者が負う3つの注意義務として、常にお客様の重要なニーズを満たすこと、当社従業員の健康と安全を守ること、そして事業の継続性を確保することを定めており、それらの義務を果たすために自社のグローバルなリソースを駆使してきました。

お客様のニーズ

フィリップスは、中心となるグローバル対策チームと地域対策チームを立ち上げました。それらのチームは、保健機関の推奨事項に従いながら、当社の日常的な業務を積極的に監視・支援し、またお客様と協力して継続的で安全なサポートを適時に提供し、そのニーズに応えています。当社では、自社のフィールドサービスエンジニアが安全にお客様をサポートできるように厳しい対策やプロトコルを実行するとともに、医療関係者向けの自社製品およびソリューションの使用に関する最新の臨床ガイダンスを医療従事者に提供するために、慎重に取り組んでいます。

当社従業員の安全を確保するための対策

フィリップスは、組織全体にわたって個人レベルでの衛生対策を実践し、またリスクが高い地域との往復を伴う出張を制限してきました。さらに、遠隔作業で遂行可能な職務を担当しており、その職務に必要な設備・態勢が整っているすべての従業員に対して、グローバルな「在宅勤務」プロトコルを実行しています。このような対策により、ビジネスに不可欠な業務に従事し、かつフィリップスのオフィスに出社してその業務を行う必要がある従業員にとっても、安全な労働環境を確保できると思われます。こうしたビジネスに不可欠な業務としては、製造、サプライチェーン、特定の研究開発業務などが挙げられます。

事業の継続性

フィリップスは、事業継続に関する国際規格であるISO 22301:2012に合致し、その認証を取得した事業継続マネジメントシステムを採用しています。当社は、WHOと国内機関のガイドラインに基づいて頻繁に予防措置を見直しています。

 

新型コロナウイルス感染症のパンデミックにもかかわらず、フィリップスは世界中で事業活動を続けることが可能となっています。予想されたとおり、最も大きな影響を受けている地域では当社の消費者向け製品ポートフォリオに対する需要が減少し、その一方、医療関係者向けの当社製品ポートフォリオに対する需要は増加しています。

 

当社は、世界各地にバランスよく製造拠点を配置し、北米、中南米、欧州、アジア(中国では複数の拠点を設置)に製造拠点を展開しています。当社では、自社の事業継続システムに沿って、世界各地のすべての拠点において関連の安全プロトコルを実行してきました。

 

2020年2月に中国における生産を再開して以降、当社は同国での製造を増やしており、現在の稼働率は80%を超えています。当社の医療関係者向けの製品およびソリューションに対する需要の増加に対応するため、世界各地でそれらの増産と市場への投入を進めています。これは特に、一部の画像診断システム、生体情報モニタ、人工呼吸器(後記を参照)に関わる状況です。当社では、自社製造拠点と完成品のサプライヤーの両方に必要なものを供給できるよう、サプライヤーと密接に協力して材料の供給の確保に努めています。

状況の改善を支える当社の取り組み

私は、当社の世界各地の従業員が、新型コロナウイルス感染症と闘う医療従事者および患者の方々の支援に力を注いでいることを誇りに思っています。当社の製品、サービス、ソリューションの幅広いポートフォリオは、新型コロナウイルス感染症などの呼吸器感染症への備え、対応、そして疾患からの回復というニーズに応えるうえで役立つでしょう。そうした製品やソリューションとして、次のものが挙げられます。

 

  •  呼吸器疾患を治療するための集中治療に重点を置いたソリューション。これらのソリューションとしては例えば、患者の生体情報をモニタリングして微妙な変化を検出する生体情報モニタリングソリューション、そしてさまざまな呼吸器疾患を治療するための侵襲的、非侵襲的、および混合方式の人工呼吸用の人工呼吸器と医療用消耗品があります。
  •  呼吸器疾患の診断をサポートするCT、移動型診断用X線撮影装置、超音波診断装置などの画像診断システムおよびサービス。
  • 集中治療室の患者情報を集約する生体情報モニタリングシステムおよび遠隔集中治療支援ソリューション(eICU)、および医療従事者と在宅患者を結ぶ遠隔医療ソリューション。

 

また、フィリップス財団も新型コロナウイルス感染症のアウトブレイクとの闘いを支援しています。フィリップス財団は、当社のCSR(企業の社会的責任)活動における中心的なプラットフォームで、イノベーションと協力によって世界における最大の難題の一部を解決し、本当に必要とされている場所に影響をもたらすことができるという信念に基づいて設立されました。この財団は1月に、武漢(中国)の雷神山医院にさまざまな画像診断、生体情報モニタリング、および呼吸療法用の装置と消耗品を寄贈しました。財団は現在、ケニア、南スーダン、およびイタリアにおいてフィリップスのチームと緊密な協力を行っています。この3か国の医療システムはいずれも今回のアウトブレイクによって大きな打撃を受けているため、それらの医療システムの支援にあたっています。

 

人々の生活を向上させるという当社の使命は、これまで以上に意義深いものになっています。この試練の時期に全力を傾けて立ち向かい、途切れることなく協力を続けてくださるお客様、パートナーの皆様、そして当社の従業員に対して、心から御礼申し上げます。皆が一丸となって取り組めば、状況を好転させることができると信じています。

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フランス・ファン・ホーテン

ロイヤル フィリップスCEO

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