プロジェクト紹介

上段左から

 

スキン:ドレス

今後、生活環境のデジタル化に伴い、日常生活も便利に暮らしやすくなるといわれています。そのような状況を踏まえ、フィリップスデザインは、2つの"ソフトテクノロジー"を用いたドレスをつくりました。試作品は、身に着ける人の身体に反応し、着ている人の感情を視覚的に表すドレスです。ひとつは「バブル」と名付けられ、繊細な"泡"に包まれています。泡はどのように肌に触れるかにより、異なる光のパターンを放ちます。もう一方の「フリゾン(Frison)」は、ボディスーツについているたくさんの小さなLEDが、息を吹きかけることで反応し、プライベートな"光の星座"をつくり出します。

 

スキン:エレクトロニック タトゥー

タトゥーを施したり、身体に傷をつけることは最も古い自己表現のひとつといえるでしょう。現代のサブカルチャーシーンでは、他者と接する視覚的言語としてタトゥーが使われています。フィリップスデザインでは、タトゥー、ピアス、整形や傷痕をつけるというような極度の身体装飾が増加する傾向を調査研究しました。このエレクトロニック タトゥー フィルムは精密技術を人体に応用し視覚化するものです。触れる者、触れられる者という恋人同士の愛情の変化により、皮膚の表面に現れる模様も変化する様子をご覧いただけます。

 

スキンタイル:エレクトロニック センシング ジュエリー

スキンタイルは、感情的・生理的な感覚探知について深く追求したエレクトロニック センシング ジュエリーです。ワイヤレス スティックオン タイプのボディセンサーで、伝統的な身体装飾を再定義した、新ジャンルのプロダクトといえます。従来にない形とともに、幅広い機能性を追及しつつ、遊び心があり、官能的で、感情に反応し、身体感覚を刺激し、新たな能力を目覚めさせます。さらに、セミ ディスポーザブルで、生分解性、非アレルギー性、通気性に優れ、誰でもカスタマイズが可能。それでいて落ち着きのあるアクセサリーです。

 

におい

文化上話題にしないこともありますが、体臭について調べています。女性はTシャツのにおいで遺伝子学上最適な相手を探すことができる、という調査結果がありました。プローブ  プロジェクトでは、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートDesign Interaction学部でJames Auger氏が率いるチームと協同研究を行っています。試作品を作り、体臭を検知し、実験対象の本人や別の人とやりとりをしています。昨今、癌を嗅ぎ分ける犬がいるとの報告がありましたが、嗅覚による診断を可能にする日が到来するかもしれません。

 

脱資源供給網(グリッド):サスティナブル・ハビタ2020

「サスティナブル・ハビタ2020」は、建物やその構造への現在の取り組み方に根本的な変化を与えるものです。現在、建物の表皮(外壁)は、構造や保護の目的にのみ機能するだけで、その素材自体では何の働きもしない素材が使われていますが、この未来の居住環境では繊細な機能を持つ表皮(スキン)に変化します。そのスキンは"生きて"います。そして光、空気、水や廃棄物までも生かす薄膜の役割をこなし、公共のインフラから離れても生活に必要なすべての資源を供給します。

 

バイブ:エモーショナル センサー

電子的なコミュニケーションのほとんどは、文字や言葉といった直接的な手段に限られたものですが、本来人間はコミュニケーションにおいて、間接的にさまざまなシグナルを送っています。そうした感情や感性を応用することで、全く新しい分野を切り開きます。例えば、身体や感情の反応へのシミュレーションや、情緒およびストレスのコントロール、さらには感情的な通信への応用です。バイブは、導電性インクとテキスタイルセンサーを組み合わせたエモーショナル センシング ネックレスです。着用者の感情を読み取り、他のデバイスや着用者とのコミュニケーションを可能にします。