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突然の心停止に一般市民ができる、最も有効な(※1)治療法。

突然の心停止の多くは、心室細動と呼ばれるものが原因です。

そして、その心室細動のとき、一般市民ができる最も有効な(※1)治療法は、

「AED(自動体外式除細動器)」を使った電気ショックによる除細動なのです。

4.3%→7.2%→12.2%・・・ 1カ月後生存率は、あなたの知識と勇気、そしてスピーディーな対応で、まだまだ伸びる。

万が一、は誰にでも起こりうる。
でも、誰にでもできる救う手助けもある。
 

皆さんは、心肺停止の状態で病院に担ぎ込まれた患者さんのうち、どのくらいの方々が元気に歩いて退院されるか、ご存知でしょうか?

心肺停止の時点が目撃され救急隊によって処置された傷病者全体に占める1カ月後生存者の割合は、1995年には4.3%と報告されていました(※2)(当時、AEDはまだ日本に導入されておらず、心停止の多くの原因である心室細動に対し、除細動を実施することが出来るのは医師と指示を受けた救急救命士だけに限られていました)。

 

しかし、一般市民による、AEDと心肺蘇生法を用いた緊急処置が可能になった2004年からその数字は年々上昇し、2015年12月発表のデータ(※3)によると救急搬送された心肺機能停止傷病者搬送人員のうち、心原性かつ一般市民により目撃のあった症例の1カ月後生存率は、2005年の7.2%と比較し、2014年中には12.2%にまで向上しています。AEDの設置台数の増加と、一般市民によるAEDを用いた心肺蘇生法の実施率の向上は、救命率の向上という実を確実に結びつつあるのです。

 

※1 普通救命講習テキスト「2010年10月発行:監修−帝京大学医学部救命救急センター教授 坂本哲也」

※2 消防科学総合センター 総務省消防庁 救急企画室「ウツタイン統計データ活用の現状と方向性」

※3 2015年12月総務省消防庁発表「平成27年版 救急・救助の現況」

万が一、は誰にでも起こりうる。でも、誰にでもできる救う手助けもある。

命のタイムリミットは、たったの10分。
 

通報後に救急車が到着するまでの時間は、全国平均8.6分と言われています。突然の心停止を起こした人の救命の可能性は、図1のデータにもあるように、時間の経過とともに低下しますが、救急車が到着するまでの時間に、その場に居合わせた人が救命処置を行うことで救命の可能性は高くなります。

 

つまり重要なのは突然倒れた人や反応のない人をみたら心停止と疑いすぐに119番通報をすること、そして胸骨圧迫(心臓マッサージ)などの心肺蘇生を行い、AEDを使用すること。

私達一般市民も「救命の連鎖」を繋げる重要な役割を担っているのです。

命のタイムリミットは、たったの10分。
(1) 心停止の予防 (2) 心停止の早期認識と通報 (3) 一次救命処置(心肺蘇生とAED) (4) 二次救命処置と心拍再開後の集中治療

それでも、いざその場に居合わせた時、実際に行動できるか…という不安は、誰にでもある当然のものだと思います。

しかし、いつ誰が倒れるかは誰にも予想できません。もしかしたら、あなたの大切な人を心室細動が襲うかもしれません。

そんな万が一の時のためにも、AEDの正しい使い方、そして合わせて心肺蘇生法を覚えてください。

 

AEDの使い方は、シンプルな1-2-3ステップ。

【STEP1】電源を入れます。AEDによっては、'引く'と書かれたハンドルを引いたり、フタを開けると電源が入るタイプのものもあります。

【STEP1】

電源を入れます。AEDによっては、'引く'と書かれたハンドルを引いたり、フタを開けると電源が入るタイプのものもあります。

【STEP2】パッド(電極)を貼ります パッドを貼る位置は、パッドやパッドの入っている袋に書かれています。 傷病者の胸をはだけ、裸になった胸に直接パッドを貼ります。 傷病者の肌にしっかり密着させないと、AEDから電気がうまく伝わりません。

【STEP2】

パッド(電極)を貼ります

パッドを貼る位置は、パッドやパッドの入っている袋に書かれています。

傷病者の胸をはだけ、裸になった胸に直接パッドを貼ります。

傷病者の肌にしっかり密着させないと、AEDから電気がうまく伝わりません。

【STEP3】AEDの音声ガイダンスに従い、ショックボタンを押します。 パッドが貼られたことを機械が認知すると、AEDが心電図の解析を始めます。 この時、正しい心電図解析のため、傷病者の身体に触れないようにしてください。 AEDがショックが必要と判断すれば、ショックボタンを押すようAEDから音声メッセージが流れます。  このステップの後はただちに心肺蘇生を開始します。

【STEP3】

AEDの音声ガイダンスに従い、ショックボタンを押します。

パッドが貼られたことを機械が認知すると、AEDが心電図の解析を始めます。

この時、正しい心電図解析のため、傷病者の身体に触れないようにしてください。

AEDがショックが必要と判断すれば、ショックボタンを押すようAEDから音声メッセージが流れます。

 

このステップの後はただちに心肺蘇生を開始します。

AEDは身近な場所にあります。

 

わが国では、2004年7月から2014年12月までの10年間で累計63万6007台のAEDが販売され、そのうち、医療機関や消防機関を除いた一般市民が使用できるAEDの販売台数の累計は、約51万台にのぼり、駅や空港、学校などのほか、人が大勢行き交うような公共の場所、運動施設、宿泊施設などにも多く常設されています(※4)

 

また、マラソン大会など、イベントごとに救護面のサポートとして設置されるケースもあります。

一般市民による除細動の件数は、2005年の92件から2006年の264件、2009年の1007件、2014年の1664件へと確実に増加しています(※5)。自治体によっては、インターネットや、QRコードを読み込んで付近のAED常設場所を知らせてくれるといったサービスを実施しているところもあります。

 

年齢や持病などに関わらず、誰にでも起こりうる突然の心停止。

それはつまり、もしかしたらあなたがその場に居合わせる可能性もある、ということ。

だからぜひ日頃から、身近なAEDの場所を、正しい使い方を、確認してください。そしてできれば併せて、心肺蘇生法も身につけてください。正しい知識と勇気、そしてAEDの設置数が増えれば、救える命もきっときっと増えるはずなのです。

万が一、の救“命”主は、明日のあなたかもしれません。

 

※4 平成26年度厚生労働科学研究費補助金「循環器疾患等の救命率向上に資する効果的な救急蘇生法の普及啓発に関する研究」(主任研究者:坂本哲也)研究報告書より

※5 2014年12月総務省消防庁発表「平成27年版 救急・救助の現況」

AEDは救命処置のための医療機器です。

AEDを設置したら、いつでも使用できるように、AEDのインジケータや消耗品の有効期限などを日頃から点検することが重要です。

製造販売業者または販売業者が、設置者の保守管理の手間を軽減する独自のサービスをご用意しております。

お客様のご都合に合わせて、これらを利用し、いつでもAEDが使える状態にしておいてください。

販売名:ハートスタートFRx

医療機器承認番号:22000BZX00305000

特定保守管理医療機器/高度管理医療機器

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