NECとフィリップスがデジタル病理画像診断支援システム分野で協業


―がん診断支援に貢献するシステムを北米・欧州で共同販売―

4月 26, 2011

日本電気株式会社
ロイヤル フィリップス エレクトロニクス

 

 

 NEC(本社:東京都港区、代表者:代表取締役執行役員社長 遠藤信博)とロイヤル フィリップス エレクトロニクス(Royal Philips Electronics, 本社:オランダ、代表者:社長兼CEO フランス・ファン・ホーテン、以下フィリップス)はこのたび、デジタル病理画像診断支援システムの開発と販売に関して協業を行うことで合意し、契約を締結しました。本協業は、NECの病理画像診断システム”e-Pathologist(イーパソロジスト)”と フィリップスのデジタルスキャナ病理画像管理システムとの組み合わせにより、これまで病理医が行なっている病理組織スライドの目視試験による定性的情報に、高度なデジタル技術による定量分析を加えることを可能にするものです。

 

 

 これまで、病変組織が、がんの疑い、またはがんに変異する疑いがある場合、組織のスライド標本を作成し、顕微鏡による診断を受けるために病理医に送られています。がんの増加と、それに伴う最適な治療法選択に必要な病変の細部分析のニーズは増加しており、本協業は、デジタル病理画像診断支援システムによる病理診断ワークフローの迅速化、システムによる追加チェックによる診断品質の向上、病理診断の均一化や、最適治療方法選択の精度向上に貢献するものです。

 

 NECは、本領域での先端的な開発を行っており、臨床検査センター国内最大手である株式会社エスアールエル(以下SRL)と、胃がん生検に対応した同システムの実証実験を実施し、昨年、胃がん・乳がん向けシステムの日本市場向け販売を開始しています。

またハーバード大学関連病院「マサチューセッツ総合病院」と、乳がん、前立腺がん生検に対応した同システムの実証実験を実施しています。医療分野で世界でもリーディングポジションにあるフィリップス社との協業により、NECは、本技術の本格的な世界展開に取り組むものです。

 

 フィリップスのスライドスキャナの特徴は、1スライド1分以内で高画質のデジタル化が可能な「高速連続自動フォーカス機能」にあり、既に欧州で販売を開始しています。
NECの病理画像診断支援システム(ソフトウェア)は、画像認識技術、機械学習を用いて、デジタル化された病理組織画像中の組織および細胞の特徴から、がんと思われる領域の自動抽出、治療法選択のための免疫染色画像の特徴量計測などを高精度・高速に行うものです。

 

 今後、NECとフィリップスは、両社のシステムを組み合わせたソリューションを欧米、アジア等の病院や検査機関においてトライアルを行います。更に、必要なFDA基準の法制(注)に基づく手続き等の承認を経て、各地での販売を開始する予定です。
 両社の技術を組み合わせたシステムの提供においては、フィリップスの販売・流通チャネルを活用します。