フィリップス、発展する頭蓋内脳動脈瘤の低侵襲治療を一層向上させる 画期的な脳動脈血流フローを画像解析するシステム「AneurysmFlow」を発売

8月 5, 2015

  • AneurysmFlow(アニューリズムフロー)」は、フィリップスのX線血管撮影装置の血流フローの画像解析システムとして頭蓋内脳動脈瘤治療時の低侵襲カテーテル治療を強力にサポート 
  • 頭蓋内動脈瘤への血管内治療に使用される脳動脈ステントのフローダイバーターシステムによるカテーテル治療実施の際など、脳動脈瘤内部および親動脈血管内部の血流パターンを画像化および解析するシステムとして初めて臨床応用され、例えば、フローダイバーターシステム留置前と留置後の血流フローの変化を客観的指標によりリアルタイムに評価できることが期待される

 

 株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン(本社: 東京都港区、代表取締役社長:ダニー・リスバーグ、以下 フィリップス)は、8月3日より、頭蓋内脳動脈瘤の低侵襲治療をサポートする、新アプリケーションツール「AneurysmFlow」の販売を開始することを発表しました。この新しいツールは、フィリップスのX線血管撮影装置のイメージガイダンス機能として開発設計され、例えば、頭蓋内動脈ステント留置治療による脳動脈瘤内部および親動脈血管内部の血流パターンの治療前後の変化をリアルタイムに画像解析することにより治療評価を支援することに役立つとの報告があります [Pereira et al., 2013]。「AneurysmFlow」は、インターベンション治療手技実施をリアルタイムに客観的に評価する事が期待され、低侵襲治療現場での治療方針の最適化を支援することを目指しています。

 

 

: フローダイバーター(FD)治療前後での血流フローとその方向の平均的変化 (Avarage)

: FD治療前後での血流フローとその方向の力学的変化 (Dynamic)

: FD治療前後での血流フローとその方向の力学的変化の時間強度曲線 (Time Intensity Curve)

 

  ジュネーブ大学病院(スイス)など複数の世界的に著名な医療施設との共同研究により開発された「AneurysmFlow」は、脳血管内手術治療の領域においてフィリップスの最新イメージガイダンス機能をさらに補強する最新ツールです。頭蓋内脳動脈瘤疾患への低侵襲治療の適用の可能性を更に広げる頭蓋内ステント治療のうち、もっとも新しいフローダイバーターシステムが臨床治療へ導入され、カテーテル治療が大きく転換しつつあります。このような低侵襲治療が近年大幅に増加している中、本製品はカテーテル治療におけるイメージガイダンスへの高まるニーズへ対応するものです。

 

 近年、脳血管動脈瘤の血管内治療術において、2次元X線デジタルサブトラクション血管造影撮影(DSA)とX線デジタル高速回転撮影画像を元にした3次元再構成画像の組み合わせが基本的なイメージガイダンスとして活用されてきています。これらの従来のイメージガイダンスは血管内治療手技実施中において脳血管の詳細な形態を画像情報として提供してきましたが、血流パターン情報に関する画像解析には対応していませんでした。また、頭蓋内脳動脈瘤の塞栓治療実施前後の血流パターンの変化を手技中にリアルタイムに評価する機能もありませんでした。

 

「AneurysmFlow」は、臨床医が脳動脈瘤の親動脈血管壁に沿ってフローダイバーターシステム留置する際に、システム留置前後の血流パターン変化を解析するための情報をリアルタイムに提供します。従来のイメージガイダンスでは、血流形態を客観的にリアルタイムに認識することが難しかったため、フローダイバーターシステム治療の実施評価自体は難しいものでした。「AneurysmFlow」は、治療中に、脳動脈瘤内部とその親動脈血管内部の血流パターンの解析画像情報を提供することにより、臨床医がフローダイバーシステムの留置前後の血流パターン変化を十分に把握した上で治療評価とその方針決定を支援することを目指したものです。

 

 「AneurysmFlow」は頭蓋内脳動脈瘤塞栓の血管内治療手技に応用できますが、その主要な利点は下記の通りです;

  1. DSA画像にてオプティカルフロー法に基づき [Bonnefous et al., 1 September 2012]、脳動脈瘤内部とその親動脈血管内部の血流パターンの変化を画像化
  2. 親血管内部と脳動脈瘤内部での血流量の定量化
  3. 治療前後の平均動脈瘤内血流量比: Mean Aneurysm Flow Amplitude (MAFA) 値の算出

 

「AneurysmFlow」では、最初に血管内治療術中に取得した患者様の脳血管構造のX線3次元再構成画像から、目的とする治療部位の最適な観察視野角度を設定します。次に、造影剤を使用したX線DSA造影像を治療前後に取得します。脳頭蓋動脈瘤内部と親動脈血管内部の血流パターン変化を解析する事により、例えば、フローダイバーターシステム留置による治療実施前後の血流パターン変化評価を簡便にリアルタイムに実施できます。「AnerysmFlow」による平均動脈瘤内血流量比:MAFA値により、治療中に長期的な治療効果の予測ができるとの最近の研究発表もあり [Preira et al., 2014]、これまで以上に、患者さんに優しく効率的で対費用効果の高い血管疾患治療に寄与することが期待されています。

 

 「AneurysmFlow」の希望販売価格は、2,000万円で(税込、仕様により異なります)、国内初年度の販売台数は約30台を見込んでいます。

 

日本におけるフィリップスについて

株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、1953年に日本電子開発株式会社としてフィリップス製品の日本市場への輸入を開始し、いくつかの企業統合や社名変更等を経て2005年に社名を株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンに変更しました。現在は、ヘルスケア、ライティング、コンシューマーライフスタイル分野の製品を扱っています。2008年には、呼吸器、睡眠治療器などを扱うフジ・レスピロニクス株式会社を傘下に入れ、同社は2010年に社名をフィリップス・レスピロニクス合同会社としました。2015年には、カテーテルおよびワイヤーを使用した血管内イメージングおよび生理学的評価を行う装置を取り扱うボルケーノ・ジャパン株式会社を傘下に入れました。日本におけるフィリップスは3社合わせて約2,100名の従業員を擁し、全国約80ヵ所に事業所を展開しています。株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンの詳細につきましてはホームページをご覧ください。(http://www.philips.co.jp

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ロイヤル フィリップスについて

ロイヤル フィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、人々の生活の向上を目指して常に革新的であり続け、ヘルスケア、コンシューマーライフスタイル、ライティング分野において健やかで満ち足りた暮らしを提供する企業です。本社はオランダで、2014年の売上は214億ユーロ、世界100ヵ国以上に約108,000人の従業員を擁しています。循環器疾患ケアや急性期疾患の診断治療とホームヘルスケア、省エネ照明ソリューション、新たな照明アプリケーション、および男性用シェーバーやグルーミング、オーラルヘルスケアにおいてリーダーシップを発揮しています。ニュースリリースについてはホームページをご覧ください。(http://www.philips.com/newscenter/

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