フィリップス、動脈血管疾患の低侵襲治療を一層向上させる 画期的な3Dナビゲーションシステム「VesselNavigator」を発売

5月 29, 2015

  • 「VesselNavigator(ベッセル ナビゲーター)」は、動脈血管疾患治療時にフィリップスのX線血管撮影装置のライブイメージガイダンスとしてカテーテル治療を強力にサポート
  •  造影剤の大幅な低減(70%*1)が既に臨床使用で実証され、低侵襲手技の恩恵を受けることのできない多くの患者様に、大動脈瘤の低侵襲治療適応を大幅に拡大
 

 株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン(本社: 東京都港区、代表取締役社長:ダニー・リスバーグ、以下 フィリップス)は、6月20日より、大動脈瘤(大動脈の膨張)などの動脈血管疾患患者の低侵襲治療をサポートする、ライブ3Dカテーテルナビゲーションにおける新アプリケーションツール「VesselNavigator」の販売を開始することを発表しました。この新しいカテーテルナビゲーションサポートツールは、フィリップスのX線血管撮影装置のイメージガイダンス機能として開発設計され、ステント留置の精密さと正確さを向上させると同時に、造影剤の使用量を大幅に低減させるものです*1。その結果、インターベンション手技の恩恵をこれまで受けることのできなかった患者様へも、この最新イメージガイダンスを応用した低侵襲治療の適応を広げることを目指しました。

 

左:腹部大動脈瘤治療臨床症例1*2 右: 腹部大動脈瘤治療臨床症例2*3


VesselNavigatorオペレーション画面の一例


  ケルン大学病院(ドイツ)およびゲント大学病院(ベルギー)などとの共同研究により開発された「VesselNavigator」は、血管内治療およびハイブリッド手術の領域においてフィリップスの最新イメージガイダンス機能をさらに補強する最新ツールです。血管疾患の治療は開腹手術から低侵襲治療へと大きく転換しつつあり、低侵襲治療は近年大幅に増加している中、本製品はカテーテル治療における3Dライブイメージガイダンスへの高まるニーズへ対応するものです。

 

 血管内治療術では、罹患した血管壁再建のためにステント等を目的部位へ配置挿入するために、
イメージガイダンスを利用して主幹動脈または静脈を通してカテーテル治療を実施します。従来の2D X線イメージガイドを用いた場合、臨床医はこのような治療の際に、しばしば可視化された血管構造を3次元的に認識することが難しいため、処置の複雑さを増大させています。治療対象である血管部位を直接触れて視認できる従来の開腹手術がより馴染みが深いのは当然ですが、
「VesselNavigator」は、開腹手術と同様に3次元構造を十分に把握したうえで治療を実施することを目指したものです。

 

 「VesselNavigator」はあらゆる血管内治療に利用できますが、その主要な応用のひとつは、治療せずに放置すると大量出血などの重篤な合併症に至る大動脈瘤の治療時のナビゲーション支援です。動脈瘤のある部位には、しばしば腎臓動脈などの大動脈から分岐している様々な動脈があります。そのため多くの場合、開口部等が個別に設計されたステントが作られます。大動脈を治療時に他の腹部器官への重要な血流を維持するため、開口部はそのような栄養血管の位置に正確に合わせる必要があります。

 

 従来のX線血管撮影を用いてステントを正確に位置づけるのは非常に難度の高い作業です。大動脈瘤の血管内治療術はきわめて複雑な処置であり、成功させるためには、所要時間が増え、またX線透視や撮影のための造影剤使用量も増加します。

 

 「VesselNavigator」はライブX線透視画像と、予め取得した患者様の血管構造の3D MRI画像またはCT画像を融合するものです。その結果得られる色分けされた3D血管像により、リアルタイムの画像ナビゲーションが改善され、造影剤を使用してのX線造影像を頻繁に取得する必要が減り、複雑な血管走行に沿ったカテーテル操作もよりスムーズに実施することが可能になります。「VesselNavigator」により造影剤の使用量を70%*4 、処置時間を18%*5  低減するとの最近の研究論の発表もあり、これまで以上に患者様に優しく効率的で対費用効果の高い血管疾患治療に寄与することが明らかにされています。

 

 「VesselNavigator」の希望販売価格は、2,000万円で(税込、仕様により異なります)、国内初年度の販売台数は約30台を見込んでいます。

 

*1  出典:Pubmed: Tacher et al; J Vasc Interv Radiol. 2013 Nov;24(11):1698-706
*2  出典:Prof. Dr. M. Schermerhorn, BIDMC, Boston, USA, Fenestrated Endovascular Aortic Aneurysm Repair
*3  出典:Prof. Dr. M. Schermerhorn, BIDMC, Boston, USA, Endovascular Repair of Juxtarenal Abdominal Aortic Aneurysm

*4  出典:Pubmed: Tacher et al; J Vasc Interv Radiol. 2013 Nov;24(11):1698-706
*5  出典:Pubmed: Sailer et al; Eur J Vasc Endovasc Surg. 2014 Apr;47(4):349-56

日本におけるフィリップスについて

株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、1953年に日本電子開発株式会社としてフィリップス製品の日本市場への輸入を開始し、いくつかの企業統合や社名変更等を経て2005年に社名を株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンに変更しました。現在は、ヘルスケア、ライティング、コンシューマーライフスタイル分野の製品を扱っています。2008年には、呼吸器、睡眠治療器などを扱うフジ・レスピロニクス株式会社を傘下に入れ、同社は2010年に社名をフィリップス・レスピロニクス合同会社としました。2015年には、カテーテルおよびワイヤーを使用した血管内イメージングおよび生理学的評価を行う装置を取り扱うボルケーノ・ジャパン株式会社を傘下に入れました。日本におけるフィリップスは3社合わせて約2,100名の従業員を擁し、全国約80ヵ所に事業所を展開しています。株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンの詳細につきましてはホームページをご覧ください。(http://www.philips.co.jp

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ロイヤル フィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、人々の生活の向上を目指して常に革新的であり続け、ヘルスケア、コンシューマーライフスタイル、ライティング分野において健やかで満ち足りた暮らしを提供する企業です。本社はオランダで、2014年の売上は214億ユーロ、世界100ヵ国以上に約108,000人の従業員を擁しています。循環器疾患ケアや急性期疾患の診断治療とホームヘルスケア、省エネ照明ソリューション、新たな照明アプリケーション、および男性用シェーバーやグルーミング、オーラルヘルスケアにおいてリーダーシップを発揮しています。ニュースリリースについてはホームページをご覧ください。(http://www.philips.com/newscenter/

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